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2024.04.03更新

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カジュアル面談とは?人材採用で行われるカジュアル面談の目的とメリット・デメリット、ポイントを解説

人材採用活動の選考フローの中で正式な選考に入る手前の段階として、カジュアル面談が行われるケースが年々増加してきています。カジュアル面談は、求人要項や企業情報の内容について企業側と応募者側の認識のすり合わせを行うとともに応募意思の確認も行います。

カジュアル面談とは、文字通り気軽な雰囲気の中でリラックスした状態で情報の交換や収集を行います。カジュアル面談には、多くのメリットがあるとともに、カジュアルになりすぎることによってミスコミュニケーションが発生する可能性があることを理解したうえで面談を行うことが求められます。

この記事では、人材採用時にカジュアル面談の意味、カジュアル面談を行う理由や目的、メリット・デメリット、進め方のポイントをわかりやすく解説します。

「カジュアル面談」目次

カジュアル面談とは

カジュアル面談とは、人材採用の選考フローの中で正式な選考に入る手前の段階としてリラックスした雰囲気の中で行われる面談のことを指します。カジュアル面談は、求人内容や企業情報の内容などについて説明するとともに、企業側と応募者側の相互理解を深め、応募者の応募意思の確認を目的に行われます。

カジュアル(casual)面談は、文字通り何気ないリラックスした状態で認識のすり合わせや、正式な選考フローに進むことの意思確認をとる機会となっています。

カジュアル面談は、1対1で行われるケースが基本となりますが、企業側から複数名が参加する場合もあります。また、カジュアル面談の進め方としては双方が知りたい情報について質疑応答形式で行われることが多くありますが、情報交換の場としてカジュアルに話し合うスタイルで行われることもあります。

カジュアル面談と採用面接の違い

人材採用でのカジュアル面談は、企業の採用担当者と転職希望者がカジュアルな環境で会話を進めます。転職希望者の応募意思が固まっていない場合やどのようなポジションがあるのかを知りたいだけといったケースもあります。あるいは、興味を持った企業の組織文化や事業内容、想定される業務内容について理解を深めるために行われます。一般的にカジュアル面談は、本選考の採用面接の前段階として行われる場合が多いといえます。

一方、採用面接は転職希望者の応募意思は固まっており、特定のポジションや職種について企業側との質疑応答の場となります。採用面接では求職者のスキル、経験、適性、意欲、人格などを評価し、合否の判定を行います。採用面接は正式な選考プロセスでありフォーマルな環境で行われます。

カジュアル面談の目的

多くの企業において、中途採用の選考フローの中で本選考に入る前段階として、カジュアル面談が取り入れられているいます。カジュアル面談を実施する目的や意図について解説していきます。

自社の情報や組織風土や業務内容をしっかりと理解してもらう

企業側からみるとカジュアル面談の目的は、企業の文化や組織風土について詳しく説明するとともに、求人表に記載されている事業内容や想定業務などを詳しく伝えることです。応募者にとっても同様に、求人票などでは伝わってこない企業の雰囲気や風土、業務内容をより深く理解することが目的となります。 カジュアル面談は企業と応募者の双方にとって、入社後の相性を確認するための貴重な機会となります。

気軽な雰囲気で行わるカジュアル面談は、応募者が自社に興味を持っているか、企業理解に相違が無いか、そのうえで応募意思を確認するための重要な選考ステップといえるでしょう。

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リラックスした雰囲気の中、自然な情報をキャッチする

面談担当者はカジュアル面談を通じて応募者の職務経歴やスキルセットを確認するとともに、人柄や性格、志向性などを知ることを目的とします。そのためには、リラックスした状態での会話を通じて様々な情報を引き出すことが出来るカジュアルな雰囲気づくりが重要となります。

面談担当者は、自社の組織風土や配属予定のチームにマッチし、入社後の活躍するイメージを持てるかを確認することができます。同様に応募者もリラックスした状態で面談に望むことで、入社後の活躍するイメージを描くことができるでしょう。

カジュアル面談は、リラックスした状態の中で相互理解を深めるとともに、信頼関係を築くための重要なステップです。カジュアル面談は、企業側からみると企業の文化や組織風土について詳しく説明をするとともに、求人表に記載されている事業内容や想定業務などを詳しく伝えることが目的となります。応募者にとってもホームページや求人票だけではわからない、生の声を聴ける貴重な場といえるでしょう。

選考フローの時間と人的リソースの無駄をカットする

カジュアル面談の目的は、企業側も応募者側も双方ともに負担が少なく、時間と人的リソースの無駄をカットできる点にあります。中途採用時のカジュアル面談は直接会って対面で行うケースもありますが、オンラインで行われるケースが多い傾向にあります。オンラインでのカジュアル面談であれば、応募者側としては訪問する際の移動時間はかかりません。企業側としてもテレワークを実施しているケースも多く、面談者の出社での対応が難しい場合や面談時の会議室の確保などの懸念点が少なく、企業側も応募者側も双方ともに負担が少なく、時間と人的リソースの無駄をカットできるといえるでしょう。

カジュアル面談の企業側のメリット

中途採用時にカジュアル面談を行うことによって得られる企業側のメリットとして、下記の4点についてご紹介します。

  • 企業と求職者の相互理解と信頼関係の構築ができる
  • チームフィットの確認ができる
  • 採用選考プロセスを効率化できる
  • 候補者の入社意欲を高めることができる

企業と求職者の相互理解と信頼関係の構築ができる

カジュアル面談は、応募者と採用企業の面談担当者が自然な形で話を進めていきます。カジュアル面談を通じて応募者本来の人柄や性格、志向性を自然な形で引き出すことが可能となり、応募者を正しく理解することができます。企業側は候補者との相互理解を深めるとともに、信頼関係を構築できることがメリットといえるでしょう。

カルチャーフィットの確認ができる

カジュアル面談は、応募者が自社の組織風土や社風にフィットするか、配属予定のチームにマッチするかを確認するための貴重な機会です。面談でのコミュニケーションを通じて、入社後の活躍する姿を想像し、応募者との相性を見極めることもカジュアル面談のメリットの1つです。

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採用選考プロセスを効率化できる

カジュアル面談では応募者の応募意欲の高さ、スキルセット、企業・チームとの相性を確認します。それにより本選考プロセスでの無駄なステップが省略されたり、選考途中での離脱を防いで選考自体を効率的に進めることが可能となり、結果的に選考プロセスのスピードアップにもつながることもカジュアル面談のメリットといえます。

候補者の入社意欲を高めることができる

カジュアル面談を通じて、応募者に自社への興味関心を高めることができる点もメリットとなります。面談で自社の魅力やストロングポイント、将来のビジョンなどを伝えることで、応募者の入社までの入社意欲を高めることが可能になります。

以上のように、カジュアル面談は、企業側にとって多くのメリットのある非常に有益な場であり、選考プロセスの成功に不可欠な役割を果たします。

カジュアル面談の応募者側のメリット

転職活動する際に応募先企業とカジュアル面談を行うことによって得られる応募者側のメリットとし、下記の4点についてご紹介します。

  • 企業の文化や組織風土を知ることができる
  • 相互理解やコミュニケーションを深めることができる
  • 採用選考プロセスを短縮できる
  • 本選考時の応募ポジションが広がる可能性がある

企業の文化や組織風土を知ることができる

カジュアル面談でのオープンな雰囲気のコミュニケーションを通じて、その企業の理念や価値観、文化や組織風土、仕事の進め方などを詳しく聞くことができます。それにより、自分の仕事やキャリアについての方向性や志向性との相性を見ることが可能になることは大きなメリットです。

相互理解やコミュニケーションを深めることができる

カジュアル面談では、本選考の面接時には聞きにくいような質問であっても、比較的聞き易いといえるでしょう。また、気軽な雰囲気でのコミュニケーションを通じて、自分自身を多面的にアピールすることも可能といえます。カジュアル面談は採用担当者との信頼関係を築き、自分自身の強みをアピールすることができる絶好の機会である点がメリットといえるでしょう。

採用選考プロセスを短縮できる

カジュアル面談は自分自身を多面的にアピールすることが可能な場面です。また、企業の本選考プロセスや選考基準を知ることも可能です。カジュアル面談を通じて、人事担当者にスキル面や志向性などにおいて、企業の採用基準を満たしていることを理解してもらうことが出来れば選考プロセスを短縮することも可能でありメリットと言えるでしょう。

本選考時の応募ポジションが広がる可能性がある

カジュアル面談では、応募した求人以外の職種やポジションの提示があったり、採用企業の成長戦略や新規プロジェクトに基づく非公開の求人情報を知るチャンスもありえます。それにより、自分自身のスキルや志向によりマッチした求人に応募することができる可能性が広がることもカジュアル面談のメリットです。

カジュアル面談の企業側のデメリットや注意点

企業側から見たカジュアル面談にデメリットのある一方で、デメリットや注意すべき点もいくつか挙げられます。カジュアル面談を行う際に注意すべき点や認識しておくべき3つのデメリットをご紹介します。

  • 面談に要した時間と費用が余計に掛かる場合がある
  • 面談担当者のスキル不足の懸念がある
  • 質疑応答の内容が目的を逸脱する危険性がある

面談に要した時間と費用が余計に掛かる場合がある

応募者はカジュアル面談を本選考に進む手前の情報交換の場であると認識している場合も多くあります。その場合には、応募者の応募意思は固まっておらず、面談後に本選考に進まないといったケースも発生します。その場合にはカジュアル面談に要した時間と費用が余計にかかることに注意が必要です。

面談担当者のスキル不足の懸念がある

カジュアル面談は採用面接官ではなく実務担当者が対応することが多くあり、本選考の面接官に比べ面談スキルの不足が問題となる場合があります。カジュアル面談とはいえ、面談を通じて応募者との相互理解やコミュニケーションを深め、適切な判断を行うためには採用面談スキルがある担当者が対応することに注意が必要です。

質疑応答の内容が目的を逸脱する危険性がある

カジュアル面談ではコミュニケーションの一環として、業務に直接関係のない社会の出来事や趣味に関することが話題になるケースがあります。それにより、場合によっては適切ではない評価をしてしまう可能性があります。面談担当者は常に公正かつ適切な面談の実施と判断を行うよう注意を払う必要があります。

カジュアル面談においても適切な質疑応答を行い、採用プロセスを円滑に進めるためにも、企業側はデメリットを認識し注意深く面談対応する必要があります。

カジュアル面談の応募者側のデメリットや注意点

応募者側から見たカジュアル面談のデメリットや注意すべき点について説明していきます。デメリットや注意すべき点をしっかりと理解し、カジュアル面談を応募企業からの内定獲得へとつなげていきましょう。

  • 応募意欲が伝わりにくいことがある
  • 選考合否の判断に悪い影響が出る場合がある

応募意欲が伝わりにくいことがある

本選考の面接と比較してカジュアル面談はオープンな雰囲気で行われるため、応募意欲や入社への熱意が伝わりにくいとういうデメリットがあります。それを回避するためには、応募者はカジュアル面談をの場では自己PRをしっかりと行い、応募企業への熱意を充分に伝えることが重要です。

選考合否の判断に悪い影響が出る場合がある

本選考の前段階のカジュアルな場であるとともにオンラインで実施されることが多いとはいえ、面談時の言葉使い、態度・言動、身だしなみには社会人としてのマナーを欠くことはNGです。また、面談時に話した内容が、本選考での判断に影響を与える場合もあるため、不用意な発言には注意しましょう。そのためには自分のスキルセットや経験・経歴について適切にアピールできるよう事前に準備しておくことが重要です。

応募者は適切な事前準備を行い、カジュアル面談を有効に活用することが、転職活動の成功へとつながるといえるでしょう。

カジュアル面談実施者を本選考に進める採用マーケティング

カジュアル面談には様々な経路を通じて、転職顕在層とともに転職潜在層も応募してきています。そのため情報収集が目的であったり、転職意向が無い、あるいは転職活動を開始していないなどの理由で本選考に進まない場合も多くあります。

そういったケースで企業としては、優秀な人材であればあるほど中長期的にコミュニケーションをとり続け、本選考に進んでもらうための意向醸成を行うことがとても重要になってきます。自社の魅力を伝えたり、新たに発生した求人ポジションの情報を伝えるなどといったマーケティング活動が必須といえるでしょう。

また、カジュアル面談の以外にも転職潜在層を獲得する目的で、自社キャリアサイト内にキャリア登録の導線を設け、自社に興味を持ってくれる人材に登録を促している企業もあります。そして、登録者の経験やスキルにマッチしそうな職種の求人情報を通知したり、開催される各種イベントや勉強会などの案内を行っています。

キャリア登録導線を用いている企業の一例(SONY様)

激化している人材獲得競争の中で優秀な人材を獲得して行くためには、転職潜在層の獲得が現在の採用マーケットに必要といえるでしょう。

転職潜在層を資産化し、採用マーケティングを促進するMyTalent

MyTalentは人材を獲得するために、候補者データベースの構築から採用までの採用マーケティング活動を支援しています。
カジュアル面談実施者の候補者の登録、候補者の転職意向や自社への興味度の数値化、候補者の転職意向やタイミングに合わせたスカウト、キャリア登録フォームの作成、カジュアル面談実施者向けアンケートの設置など、未応募者や転職潜在層に対して戦略的にタレント獲得することが可能になるサービスです。
詳細は下記から資料をダウンロード、お問い合わせください。

監修者情報

監修 | TalentX Lab.編集部
この記事は株式会社TalentXが運営するTalentX Lab.の編集部が監修しています。TalentX Lab.は株式会社TalentXが運営するタレントアクイジションを科学するメディアです。自社の採用戦略を設計し、転職潜在層から応募獲得、魅力付け、入社後活躍につなげるためのタレントアクイジション事例やノウハウを発信しています。記事内容にご質問などがございましたら、こちら(問い合わせフォーム)よりご連絡ください。

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