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2023.07.27更新

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ライフサイエンス業界で専門人材に選ばれる組織に――組織開発にも活かすMinaris Regenerative Medicineのリファラル採用とは

2021年8月1日に昭和電工マテリアルズ株式会社より再生医療等製品の受託製造サービスを提供する再生医療事業部横浜サイトの会社分割で設立されたMinaris Regenerative Medicine株式会社 様(以下、MRJ)。今後、再生医療事業を発展・拡大させるために、専門性を持つ人材の獲得は急務です。一方で、再生医療は最先端の分野ということもあり、転職市場に人材は限られています。

同社がドメインを置く医療業界は、業界内でのステップアップを目指す人が多い点に着目してMyReferの導入を決定。さらにリファラル採用を「単なる採用手法にとどまらない可能性を秘める」と、エンゲージメントの向上など組織開発に活かそうと大きな期待を寄せいています。今回は、ライフサイエンス事業本部人事部の布一様、本橋様、萩森様にリファラル採用に寄せる思いや期待、今後の活用法などをお伺いしました。

MRJロゴ
Minaris Regenerative Medicine株式会社
(昭和電工マテリアルズの100%子会社)
従業員数: 約150名
事業概要:

再生医療等製品に特化した医薬品製造受託機関(CDMO)

昭和電工マテリアルズ株式会社 人事部ライフサイエンスBPグループ担当部長 萩森 耕平氏
昭和電工マテリアルズ株式会社 人事部人財企画グループ 本橋 透氏
Minaris Regenerative Medicine株式会社 人事総務課長  布一 聡氏

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ライフサイエンス業界で“魅力的な会社”となり、人材の獲得競争に打ち勝つ

Minaris Regenerative Medicine株式会社 社内の様子1

MRJは昭和電工マテリアルズから分社化で設立されました。分社化の背景や狙いを教えてください。

布一氏:
昭和電工マテリアルズグループは再生医療等製品の受託製造拠点を、日本、アメリカ、ドイツに持っていました。従来は各地域毎にブランドを展開していたのですが、Minarisに統一し、ライフサイエンス事業をグローバルに展開する。これが大きな狙いです。人事としては、ライフサイエンス業界の中で、採用競争力のある体制を構築するのが最大の役割となります。

採用や人事制度の方針はどのようなものですか。

布一氏:
当社がまず行わなければならないのは製造の増強で、増員は急務です。一方、再生医療は最先端の分野で、そもそも従事している人が少ない。反面、大手企業を中心に参入が増えていますので、少ないパイの奪い合いになっています。このため、いかに魅力的な会社であるかを対外的にアピールするかが重要です。処遇制度を整えるのはもちろんのこと、働きやすくかつ働いていて楽しい、エキサイティングであることを伝え、この会社で働きたいと思ってもらうことが欠かせません。それは同時に今いる社員に対しても、より一層自社の魅力を知ってもらい、エンゲージメント向上の施策を行うということにつながってきます。

採用については、現在どのような手法を用いていますか。

布一氏:
人材紹介がメインです。ただ、転職市場はとても小規模ですので、転職サイト、ヘッドハンティング、ダイレクトリクルーティングなど思いつく手法はすべて用いています。

その中で、課題はありましたか。

布一氏:
メインの人材紹介での応募を増やすため、およそ2カ月に1回のペースで人材要件をアップデートして、人材紹介会社に対し説明会を実施していました。すると一時的に推薦が増えるのですが、長続きはしません。特にクリーンルームに入って細胞培養する基幹職の方の応募はほとんどない。転職市場に出てこないので、リーチするのも非常に困難という状況が続いていました。

転職市場ではなかなか見つからない人材にアプローチするため、リファラル採用を導入したのでしょうか。

本橋氏:
はい。エージェントからの紹介を待つだけでは限界があります。こちら側から積極的なアプローチが求められるでしょう。特にライフサイエンスに従事するほとんどの方は、業界内でのキャリアアップを目指しています。だからこそ、人とのつながりで採用を進めるリファラルは相性がいいのではないかと考えています。

布一氏:
紹介で一人の方が入社すると、そのつながりで二人目三人目の方が入社する。そうした連鎖が起こってくれれば大変嬉しいですね。

社員が紹介しやすい仕組みを、MyReferコンサルタントと共に構築

Minaris Regenerative Medicine株式会社 社内の様子2

これまでリファラル採用の制度はありましたか。

本橋氏:
制度そのものはありませんでした。しかし、研究室などのつながりで、ごく一部で紹介がありました。信頼している先生方や社員からの紹介なので、業務内容や社風に深い理解があります。マッチングの精度は非常に高いと実感していました。

リファラル採用制度の構築から、MyReferに任せていただいた理由をお聞かせください。

本橋氏:
コンサルタントの方のお話を聞いて、心を動かされました。単にツールを紹介するにとどまらず、ビジネスパートナーとして採用はもちろん、人事制度あるいはそれを飛び越えて会社や社員にとって必要なことは行っていきましょうという思いが伝わってきたんですね。実際、導入後もさまざまな支援を受けています。

とてもありがたいお言葉です。

本橋氏:
ツール自体も、LINEで求人案内を送れるなど使い勝手の良さがあります。機能の中で特に着目したのが、ギフト機能です。紹介に対してAmazonギフト券などをMyRefer上で謝礼として渡すことができます。インセンティブをうまく仕組み化できると考えました。

布一氏:
当社で社員紹介が制度化されなかったのは、紹介のプロセスに労力のかかる面があったからです。MyReferではその点が一気に解消できます。コンサルタントの方がツールの活用方法や仕組み作りについて細かくサポートしてくれたので、リファラル採用をスムーズに制度化できました。

MyReferをどのように社内に展開しているでしょうか。

本橋氏:
部門長から各部署のメンバーに伝達したほか、説明会を開くなどしました。また、MyReferをPRするチラシを配ったり社員の目の見えるところに張り出したりと草の根活動を行っています。またキャリア入社いただいた方には、入社と同時にMyReferに登録いただいています。当社にとってリファラル採用を積極的に活用していきたいということを伝える意味で、効果的だと感じています。

早速、紹介があったとお聞きしています。

布一氏:
はい。製造部門の責任者から、大学の先生のつながりで紹介がありました。紹介いただいた方は、iPS細胞の研究に関わった経歴を持っています。非常に高い技術力があり、技術移管などを担当いただきます。

次世代の医療を創り出す、その社会的意義に共感する人を集めたい

Minaris Regenerative Medicine株式会社 社内の様子3

リファラル採用をする際、社員の方に自社のどんな魅力を伝えてほしいとお考えでしょうか。

萩森氏:
ライフサイエンスは緒に就いたばかりの非常に新しい分野です。まさに今創成期で、自らの手で未来の医療技術を作っていけます。解決が困難だった病気の治療に役立てるかもしれません。大きな社会的意義があるでしょう。社員にはそのことを友人・知人に伝え、共感していただいた方にぜひ応募を促してほしいと思っています。

布一氏:
当社のビジョンはもちろんのこと、リアルな働き方の面もぜひ伝えてほしいと思います。女性に働きやすい環境も整っていますし、働きやすさには自信があります。HPなどでは表現しきれないリアルな情報が伝わることを期待しています。

今後、リファラル採用をどのように展開する予定ですか。

布一氏:
リファラル採用を行うことは、社員の一体感の醸成につながると考えています。採用は人事だけの仕事ではありません。人が増えれば現場はうれしいでしょうし、友人・知人と同じ職場で働くことは大きな喜びとなるはずです。ぜひ採用を自分事化し、オーナーシップを発揮して取り組んでほしい。人事としては、紹介したいと思ってもらえる仕組み作りや会社作りをすることが求められるでしょう。

私たちは、リファラル採用を単なる採用の一つの手法だとは思っていません。組織開発そのものだと理解しているので、エンゲージメント向上の施策もより積極的に行っていくつもりです。

萩森氏:
まず一つの成功事例を出し、それを起爆剤として次の紹介、また次の紹介という風につなげていきたいですね。そのためには、布一の話にもありましたが、社員にとって紹介したい会社作りをすることが大事になります。

最後に、社員の方へのメッセージをお願いします。

布一氏:
私たちはMinaris Regenerative Medicineという新しい会社で、ライフサイエンスという新しいビジネスに挑戦しています。会社設立というめったにできない経験もしました。未知のことばかりで、大変なことがあるかもしれません。しかし、不確実性をぜひ一緒に楽しみましょう。リファラル採用も当社にとって新しいことの一つです。未知への挑戦の一つとしてぜひ積極的にトライしていただければと思います。

本橋氏:
当社には新しい医療を自分たちの手で作っていくという気概をもった人が集まっていると確信しています。自分たちの思いを発信する手段の一つとして、リファラル採用があるのではないでしょうか。志を持った人は何物にも代えがたいものです。共に挑戦する仲間を増やす手段の一つとして、リファラル採用にもぜひ前向きに協力してもらえたらと思っています。

編集後記

転職市場に人材がいないからこそ、「つながり」で人材の獲得を目指すリファラル採用に乗り出したMinaris Regenerative Medicine株式会社様の事例をお届けしました。リファラル採用を単なる一採用手法とせず、組織開発の有効な手段として積極的な活用を試みていることが非常に印象的です。もちろん、私たちMyReferはコンサルタントを中心に、採用の枠組みを超えて、人事制度の構築やエンゲージメントの向上などについてできる限りのご支援をさせていただきます。

MyReferに関するお問い合わせはお気軽にお寄せください。必要に応じて、採用から定着、エンゲージメント、人事制度の確立まで、トータルでサポートさせていただきます。

リファラル採用導入事例 JRRA2022 バナー画像
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監修者情報

監修 | TalentX Lab.編集部
この記事は株式会社TalentXが運営するTalentX Lab.の編集部が監修しています。TalentX Lab.は株式会社TalentXが運営するタレントアクイジションを科学するメディアです。自社の採用戦略を設計し、転職潜在層から応募獲得、魅力付け、入社後活躍につなげるためのタレントアクイジション事例やノウハウを発信しています。記事内容にご質問などがございましたら、こちらよりご連絡ください。

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