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2024.04.12更新

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RPO(採用代行)とは?採用アウトソーシングのメリットや向いている企業、費用相場を解説

RPO(採用代行)とはTOP

昨今の人材採用活動においては、人事採用担当者の工数削減や採用業務の質の向上を目指してRPO(リクルートメント・プロセス・アウトソーシング)を導入する企業が増えています。

RPOとは、採用業務の代行のことであり、企業の採用活動を外部パートナーに委託することを意味しています。RPOは採用代行や採用代行サービス、採用アウトソーシングなどとも呼ばれています。

本記事では、RPOが注目される背景やRPOの導入に向いている企業、RPO導入によるメリットとデメリット、導入費用、導入時の注意点についてにわかりやすく解説します。

目次<RPO(採用代行)とは?採用アウトソーシングのメリットや向いている企業、費用相場を解説>

  • RPO(採用代行)とは
  • RPOが注目される背景と目的
  • RPOでできること
  • 企業がRPOを導入するメリット
  • 企業がRPOを導入するデメリット
  • RPO導入に向いている企業
  • RPOにかかる費用
  • RPOを導入する際の注意点
  • 採用計画の立案や実行はTalentXにおまかせ

RPO(採用代行)とは

RPO(採用代行)とは、企業の人材採用活動を成功させるために、人材採用業務を外部の支援サービス企業などに業務委託することを意味します。RPOは「Recruitment Process Outsourcing」の頭文字を取ったもので、採用業務のアウトソーシングという意味をもち、採用代行や採用アウトソーシングなどとも呼ばれています。

RPO(採用代行)の概要

RPOは、企業の人材採用活動を成功させるために採用業務をアウトソーシングすることを指しています。企業の採用活動には様々な採用手法が広がっており、それらの採用手法に対応し自社にマッチした優秀な人材を採用したいと考えると、その採用業務は多岐にわたり非常に多くの工数がかかってしまいます。そこで採用に関わる業務の一部や全てを、人材採用活動のプロである外部支援企業(パートナー)に委託することをRPO(採用代行)といいます。

RPOマニュアル

RPO導入マニュアル:資料ダウンロード

RPOが注目される背景と目的

近年では、多くの企業で人材採用活動を成功させるために採用業務をアウトソーシングするRPOが導入されています。このRPOが注目され導入が進む背景と導入の目的について解説します。

RPOが注目される背景:(1)人事採用担当の採用活動にかかる工数増加

近年では、採用チャネルの多様化やWEB求人媒体の拡大から行うべき様々なタスクが発生し、人事採用担当者が採用活動に要する工数が増加しており、既存のメンバーではまかないきれないことが増えてきました。それに伴い、人事採用担当者の採用活動にかかる負荷軽減を目的としてRPOを導入することがあります。

RPOが注目される背景:(2)採用業務の「質」向上が求められている

少子高齢化による労働人口の減少等による採用市場での人材獲得競争の激化により、各採用企業には既存の採用手法の質向上が求められています。既存の採用業務に追われてしまい、採用業務の質の向上を目的とした業務にまで手が回らない場合、RPOを利用して採用活動の上段の設計部分から支援をすることでこういった課題を解決できるソリューションとして注目を集めています。

RPOでできること

RPOでは、具体的にどのような業務を代行したり支援することが可能でしょうか?ここでは、RPOによって代行できる「人材採用計画の立案」「採用母集団の形成」「選考や面接対応」「入社前後対応と内定者フォロー」の4つの業務について解説します。

RPOでできること:(1)人材採用計画の立案

採用業務でまず大切になるのが、人材採用計画の立案です。会社の事業計画をベースに、どの部署に、どんな人材を、どの時期に、何人くらい採用するかなど、戦略的に人材採用計画を立てる必要があります。

また、人材採用計画の策定後、採用チャネルの企画、選定、採用市場から見た自社の強みや課題の整理と採用ブランディングへの転換、各種採用手法にかける予算の整理と承認などを行い、採用計画を達成させるための実行戦略を策定する必要があります。

RPOでは、上記のような戦略戦術の策定からプロセスの一部代行まで切り出して業務代行をすることが可能となっています。自社内で人材採用計画を完結することは非常に難易度が高く、RPOを導入することで完成させることが容易になるといえるでしょう。

RPOでできること:(2)採用母集団の形成

採用母集団形成についてもRPOを導入することによって、スムーズに進めることが可能になるといえるでしょう。どの部署にどんな人材が欲しいか計画を立てたら、採用母集団の形成を行います。筆記試験、書類、面接などの各選考フェーズで歩留まりが発生するので、過去の歩留まり率から逆算して目標の母集団を決定。目標の採用人数達成を目指します。

具体的には求める人材に最適な求人サイトや、人材紹介会社などを選定し予算管理・募集活動を行います。複数の求人広告を利用する場合、それらの管理も代行することができます。

RPOでできること:(3)選考や面接対応

RPOでは応募者の選考や面接の代行等ができます。評価定義の決定から、応募者のスクリーニング作業、書類選考、Webテストや筆記試験、適性検査などの実施を行うことができ、また、応募者と連絡をとり面接日時を調整したり、面接を代行することもできます。

場合によっては、社内の面接マニュアルを作成したり、面接官のトレーニングを行ったりと、RPOの導入によって採用活動のクオリティアップを図ることもあります。

RPOでできること:(4)入社前後対応と内定者フォロー

RPOでは人材を確保したら終わりではなく、入社前のフォローアップや入社後のケアまで行ってくれたり、その他内定通知書の送付など書類関係の対応も行ってくれます。

複数内定承諾が当たり前になっている昨今において、内定後にフォローを行うなどの内定辞退防止に向けた施策の計画から実施は必要不可欠になっておりますので、状況に合わせてRPOを活用してみてはいかがでしょうか?

3つのポイント

企業がRPOを導入するメリット

企業がRPOを導入することによって得られるメリットにはどんなことがあるでしょうか?RPOの大きな2つのメリットとして「既存オペレーションの負荷軽減による採用工数の削減」、「外部パートナーの知見獲得による採用活動の品質向上」をご紹介します。

RPOのメリット:(1)既存オペレーションの負荷軽減による採用工数の削減

RPOを導入することで煩雑な採用業務の負担を軽減できます。
採用業務は多岐にわたり手間のかかる作業が少なくありません。それらをRPOを導入し外部企業に任せることで、社員は自社社員にしかできない面接や内定辞退防止といった重要な業務に専念することができます。
また、新しく人事担当者を採用するよりもコスト削減になることもあります。

RPOのメリット:(2)外部パートナーの知見獲得による採用活動の品質向上

RPOを行う企業(パートナー)は、採用のプロフェッショナルです。そのため、自社にはない採用のノウハウやスキルを活かして採用活動の品質向上が図れます。
自社単体では取り組むことが難しかった採用手法なども、RPOによって実施できる可能性もあるでしょう。
また、様々な場面で客観的なアドバイスをもらう機会にもなります。社外の立場だからこそ自社にはない視点で採用活動を支援してくれることが期待できるでしょう。

企業がRPOを導入するデメリット

RPOの導入によってデメリットが起こる可能性があります。ここでは「自社に採用ノウハウが蓄積されない」「採用のミスマッチがおこる」「情報漏洩のリスク」の3つのデメリットについて解説します。

RPOのデメリット:(1)自社に採用ノウハウが蓄積されない

RPOは外部企業(パートナー)を利用するため自社にノウハウが蓄積されづらいことがデメリットとして考えられます。今後も継続的に採用活動を行い、かつノウハウの蓄積を行いたい場合、自社に人事採用担当者を採用するなどのRPOに依存しない抜本的な対策も必要になってきます。

RPOのデメリット:(2)採用のミスマッチがおこる

母集団形成から内定承諾までの採用業務を一貫してRPOに委託すると、自社が求める人材像やスキルだけではなく、自社が大切にしているカルチャーや「自社らしさ」と入社者の志向性やキャラクターとのギャップが生まれてしまうことが考えられます。
RPOの運用開始する際には、事前に希望する人材について十分な話し合いをするほか、採用の最終判断は自社で行うなど、本プロジェクトを「採用」で終わらせずに「定着や活躍」を目的にPDCAを回しましょう。

RPOのデメリット:(3)情報漏洩のリスク

RPOには情報漏えいのリスクも懸念しなければなりません。ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証やプライバシーマークの認証を取得しているか、情報管理が行き届いているか、セキュリティに関する社員教育が徹底しているかなどを確認しましょう。

RPO導入に向いている企業

RPO(採用代行)のメリット・デメリットを踏まえてどのような企業がRPO導入に向いているのでしょうか?
以下のような場合、RPO導入に向いている可能性が高いといえるでしょう。

(1)人事の人手不足の企業

人事部門のリソースが不足している企業には、RPOの導入は有効な対策といえるでしょう。人事業務は多岐に渡るため分野ごとで振り分けできている場合が一般的ですが、中小企業や人事担当者が少ない企業では、少ないヘッドカウントで業務を回すこともあります。
人事が人出不足だと、既存のオペレーショナルな作業をこなすのに精いっぱいになってしまい、新しい施策の立案に手が回らないこともあります。
また、新しい人材を取り込む余裕がなくなってしまい、工数も人出も足りないまま少ない担当者で人事業務を回すという負のスパイラルに陥る場合もあるでしょう。
外部にリソースを委託できるRPOを導入することで、人事業務の振り分けを行うことが可能になります。そのためRPO導入によって集中したい人事業務にリソースを充てることができます。

(2)人材の確保が進んでいない企業

人材の確保が計画通りに進捗していない企業は、RPO導入により対策の選択肢が広がるといえます。人材の確保が上手く進んでいない企業は、自社が採用したい人材が他社バッティングに競り負けてしまったり、自社の魅力を上手く候補者に訴求できていないこともあるでしょう。
自社の魅力訴求が、ターゲットのインサイトからずれてしまっていると、採用で使用している広告媒体の費用対効果も悪化してしまうことも考えられます。
そこで、企業にRPOを導入することにより、自社の魅力的なブランディング策定といった根本的な土台作りをプロに任せることが可能となるため、企業の魅力を再度発見して採用活動を行うことができます。
TalenXのRPOは、自社の魅力を再発見する「ファンベース採用サーベイ」を用いて、データや材料を収集しながら自社の魅力の発掘ができ、企業の採用活動を成功に導きます。

(3)人材を育成できていない企業

RPOの導入によって人材育成の強化も可能になり得ます。人材を育成できていないということは、人事担当者が環境整備に関して知見が足りていなかったり、企業内でマネジメントを行う人間の指導スキルや育成スキルが足りていないことが要因の一つです。
また、人材育成のノウハウがあっても教育まで行うリソースが足りない人事担当者も、工数削減の効果が期待できます。
RPOを導入することにより、様々な企業の人事業務を担当してきたプロ達の知見を用いて制度設計が可能となるため、社員が働きやすく、社員が育ちやすい社内環境を整えることができます。
TalenXのRPOに一部人事業務をノンコア領域をRPO委託することにより、人事のコア業務に専念することが可能となるため、人材育成などの業務に専念する環境づくりが可能となります。

(4)人材の流動が激しい企業

人材の流動が激しい企業も、RPOが向いている対象であるといえます。
ジョブローテーション制度や社内FA制度などの制度が未熟であったり、従業員が入社前と入社後で就業に対するギャップが生まれている場合は、従業員の離職の原因となりえます。
また、社内の職場環境が悪化していることも人材の流動が激しい原因の一つとなりうるため、社内の働きやすい環境づくりは人事の重要な業務の一つです。
TalenXのRPOは社内制度の構築から支援までを一気通貫で行うことができるため、各企業ごとに支援内容をカスタマイズしながら職場環境づくりができます。
人材の流動に対して解決の一助となることが可能となるでしょう。

RPOにかかる費用

RPOの導入にかかる費用の相場は、どのくらいでしょうか?
RPOの委託費用は、業務内容や採用人数によって異なるため、一概に相場を出すことは難しいです。さらにRPOを行う企業の料金体系は、「面接代行で、1回1万円」「面接日時の設定で、月額3万円」などと、請け負う業務ごとに細かく料金を設定している場合や、採用活動をパッケージ化して月額料金を設定している場合など様々です。

(1) 管理費モデル(枠)
決められたポジション数の採用に対して費用を支払うモデル。

(2) 採用単価モデル(成果報酬)
RPOを通して採用に至った数(オファーを出した数)によって費用を支払うモデル。

(3) 候補者リスト単価モデル(成果報酬)
応募者数や書類選考通過数などに応じて費用を支払うモデル。

(4) プロセス単価モデル
スカウトメールの送付や書類作成など、RPOで定めた特定の業務に応じて費用を支払うモデル。

「就職白書2020」(就職みらい研究所)によると、2019年度の1人あたりの平均採用コストは、新卒採用が93.6万円、中途採用は103.3万円でした。この金額をひとつのベースとして、RPOの費用について判断してもいいのではないでしょうか。

「就職白書2020」(就職みらい研究所)

RPOを導入する際の注意点

RPO(採用代行)を導入することになった場合、利用前に以下の点について注意しましょう。

(1)委託業務と自社業務を明確にする

RPOに関連する採用業務は広範囲に及ぶため、その一部を委託先に依頼する場合は、どの部分の業務を依頼して、自社ではどの部分を担当するのか、それぞれの業務範囲を明確にしましょう。

(2)定期的に情報共有する

情報共有によって求める人材像の認識のズレを防いだり、より効率的な作業を進められるようになったり、採用ノウハウやスキルの向上に繋がることが期待できます。RPOの業務委託先とは、常に連絡を密にとり困ったときには相談してもらえる関係性を構築できるといいでしょう。

RPOサービスを提供している会社

大手人材会社から中小・ベンチャー企業まで幅広い企業から、RPOサービスは提供されています。対応できる業務範囲や、中途・新卒・アルバイト・パート・派遣など、採用職種別、でのカバー範囲、また各サービスのメリットデメリットを踏まえて選定をする必要があります。

下記記事では、各社のRPOサービスの費用や特徴を解説されています。RPOサービスをご検討の企業様は是非ご覧ください。

採用代行(RPO)サービス比較30選!採用アウトソーシング会社の費用や特徴を解説(digireka!HR)

採用計画の立案や実行はTalentXにおまかせ

MyRefer

RPO(採用代行)導入は、工数削減や、採用の質を高めたい企業様に向いています。
面接や候補者との連絡などのオペレーショナルな業務から、戦略策定といった人事制度を0ベースで構築できるサービスなど幅広く存在しているため、自社に合ったサービスを選定することが重要です。

TalenXでは、企業の採用戦略をゼロベースで策定するところから、採用活動内の細かな業務切り出しまでをRPOで伴走支援しています。
例えば、RPO導入を行うのか?どこまで業務切り出しを行うのか?など複雑性の高い組織課題を抽出する為にファーストステップで業務伴走型で課題発見をおこない、ネクストステップで領域拡大をしながら採用ブランディングのお手伝いに入っていく等が想定ケースです。
一部のオペレーショナルな業務だけでなく、採用プロセス・採用戦略の策定や、採用要件の定義支援など0から1を作る制度設計を得意としています。

MyRefer、MyTalentといったプロダクトを用いて、貴社のニーズに合わせて様々な支援メニューを組み立て、採用をワンストップでご支援いたします。
ご興味をお持ちの方は下記より資料をダウンロードください。

監修者情報

監修 | TalentX Lab.編集部
この記事は株式会社TalentXが運営するTalentX Lab.の編集部が監修しています。TalentX Lab.は株式会社TalentXが運営するタレントアクイジションを科学するメディアです。自社の採用戦略を設計し、転職潜在層から応募獲得、魅力付け、入社後活躍につなげるためのタレントアクイジション事例やノウハウを発信しています。記事内容にご質問などがございましたら、こちらよりご連絡ください。

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