皆様こんにちは、HR Labの三加(さんが)です!
今回は「リファラル採用って本当に有意義な採用手法なの?」という疑問にお答えするため、リファラル採用の現場に赴き、『自社を紹介した社員』と『紹介を受けて入社した友人』へのインタビューを行って参りました。
【取材協力】株式会社モスストアカンパニー(株式会社モスフードサービスの100%子会社) | |
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従業員数: | 正社員335名、キャスト(アルバイト)4,492名 |
事業概要: |
ハンバーガー専門店「モスバーガー」他を全国で運営 |
※リファラルへの取り組みとして、
アルバイト・新卒・中途のすべての採用領域における採用強化のために
友人紹介制度「リファモス(Refer Mos)」を展開。 【モスストアカンパニー様の活用事例の記事はこちら】 |
その他企業様の導入事例をまとめています!
下記からダウンロードください。
リファラルの声掛けをする際には本当にリアルな情報を伝えているのか?友人はどのように感じているのか?を探りました。
信頼できるキャストの正社員登用にリファラル採用!紹介理由は『一緒にはたらきたい』と思ったから
紹介した社員: | モスバーガー黒瀬店 店長 細川 賢剛さん(右) |
入社した知人: | 中岡 明美さん(左) |
まず、お二人はどのような関係のお知り合いだったかを教えて頂けますか?
細川さん:
紹介をした中岡さんとはモスバーガー黒瀬店の店長とキャストという関係でした。
昨年5月からモスバーガー黒瀬店で働いてくれていて、7月くらいには正社員登用の求人があることを紹介していました。
キャストであった中岡さんになぜ正社員登用の求人があることを紹介しようと思ったのですか?
細川さん:
一番の理由は『一緒に働きたい』と思ったからです。
正直な話、キャストさんとして採用する際の面接の段階から、正社員登用の求人を紹介しようと思っていました。
基本的にキャストさんの採用をする際には『一緒に働きたい』と感じるかどうかを重視しているのですが、中岡さんとは話してすぐにそれを強く感じたからです。話し方や受け答えの正直さがモスバーガーの雰囲気に合うのではないかと感じました。
また、面接時に「就職活動で事務職を探していてなかなか良い所が見つからないので、まずは経験のある接客業でのアルバイトを探して選考を受けにきた」という話を聞いたので、「悩んでいるのであればうちに入社すれば良いのに」と思い、タイミングがあれば声掛けしてみようと思っていました。
実際にはどのように声掛けしたのですか?
細川さん:
実際にキャストさんとして働いて活躍もしてくれていて、モスバーガーで働くということにもフィットしていると感じたので、「就職活動はあんまりしていないみたいだけど、状況はどう?就職の選択肢として飲食業はあるの?」と、声を掛けてみました。
「興味はある」という反応が中岡さんから返ってきたので、そこからは「うちは“人のことを大事に考える会社”だから、飲食で働くなら一番良いよ」「福利厚生も充実しているし、働きやすいよ」などの猛プッシュを隙があれば厨房や事務所などでしていきました。近くの飲食店に一緒にご飯を食べに行って、正社員で働くのはどのようなことかリアルな情報も伝えました。
中岡さんの興味度合いが高くなったところで、LINE連携しているMyReferで求人情報を送って、応募をしてもらいました。
応募後にはMyReferの機能で紹介コメントを書いて、本部の採用担当者の方にも中岡さんの良さを伝えました。
リファラルだからこそ聞けたリアルな情報が安心材料に
細川さんから紹介を受けた中岡さんはどう感じましたか?
中岡さん:
就職活動で漠然と事務職が良いと考えていたものの、接客業は好きだったので、正社員登用の求人があることを聞いた際には、興味が湧きました。
実際にモスバーガー黒瀬店でキャストとして働いていて、一緒に働く人たちや雰囲気はすごく心地よく、働きやすい職場だと感じていましたし、細川店長が働いている姿を見ていても、「仕事自体は大変そうだけど、楽しそうに働いているな」と思っていました。
ただ、実際にキャストとして働くのと正社員として働くのは違うと思い、不安な面もありました。
私が悩んでいることを話した際には、細川店長が正社員として働く上での、良い面も悪い面も包み隠さず話してくれたので、不安はだいぶ解消されました。就職先を探すために色々な求人情報を見ていたものの、いまいちリアルな情報が分からず不安を感じていたので、良い面・悪い面のどちらも直接聞けたのは良かったです。
まだ入社前とのことですが、正社員になることに関してどのように感じていますか?
中岡さん:
実際に求人に応募した後も、自分が本当に正社員になってやっていくことが出来るのか不安に感じることはありました。また、せっかく推薦してもらったのに不合格になってしまったらどうしようとも思いました。
ただ、応募した後には採用担当の方が悩みの相談に乗ってくださり、正社員としての働き方や大変さに関して、丁寧に教えていただけました。
細川店長から聞いた内容と相違もなく、採用担当の方も、面談をして頂いた田口部長も、私がイメージしていたモスバーガーで働く人の雰囲気と同じで、選考を進めていく中で、安心して正社員として働けていけると感じました。
なので、まだ入社前ですがこれから社員として働き始めることがとても楽しみです。
学生同士のリファラルの声掛けではどのような声掛けをしているのか?働き始めてからどのように感じているか?を探りました。
前のバイト先の仲間に猛プッシュ!一緒に働きたい友人への紹介によりスムーズに定着
紹介したキャスト | : モスバーガー近鉄東寺駅前店 キャスト 山本 萌香さん(右) |
入社した友人 | : 山崎 香帆さん(左) |
まず、お二人はどのような関係のお知り合いだったかを教えて頂けますか?
山本さん:
紹介した山崎さんとは、大学1年生の冬からやっていた掛け持ちのバイトのオープニングスタッフ仲間でした。オーナーが代わって、働きづらくなってしまったので辞めてしまったのですが、山崎さんとは一緒に働いていた時から非常に仲が良かったので、バイトを辞めてからも連絡を取り合う仲でした。
どのような経緯で山崎さんにキャスト募集の求人を紹介したのですか?
山本さん:
山崎さんから現在のバイトではなかなかシフトに入れてもらえず、不満を感じているという相談を受けました。
山崎さんとは前職で一緒に働いていてとても楽しくて、また一緒に働きたいと思っていたので、相談を受けたタイミングで自店舗に紹介を出来ないかと考えていました。
そうしたらタイミング良くお店の事務所に友人紹介制度「リファモス」のリーフレットが貼ってあるのを見つけて、簡単に紹介できるアプリ(MyRefer)があると書いてあったので、ダウンロードして使ってみようと思いました。
ついでに言うと、紹介をして採用に至った場合には、紹介者にも、紹介された側にも、インセンティブ1万円が支給されるということも知ったので、すぐに紹介をしようと決めました。(笑)
求人広告では表現できない、友人からの生の声(リファラル)で応募へ
自店舗で働くことに関して、どのように山崎さんに対して薦めましたか?
山本さん:
お店にあるリーフレットからMyReferに登録した上で、そこからLINEを通じて求人情報を送りました。その後は、モスバーガーで働くことの面白さとか、働いている人の雰囲気の良さとか、自分が良いと思っていることを猛プッシュで伝えました。一緒に働きたいという想いが強かったので、やや盛り気味で伝えてしまったかもです。
ただ、シフトに入れる時間帯や時間数は実際のことを伝えて、時給も正しく伝えました。
もちろん、私の紹介で採用が決まると1万円がインセンティブでもらえることも伝えました。
山崎さんが応募してくれたあとは、すぐに紹介コメントで「山崎さんは体育会系で何事も丁寧でテキパキと動ける人です。優しくて思いやりのある人なのでよく小さい事にも気が付いて動いてくれる凄く私にとって信頼出来る存在です!」と書いて、店長からどんな子かを聞かれた際も山崎さんの良い所を伝えて猛プッシュしました。
山本さんから紹介を受けた山崎さんはどう感じましたか?
山崎さん:
山本さんからモスバーガーで働かないかという紹介を受けて、現状のバイトに対する不満があったので、興味は持ちました。
ただ、そのバイト先でシフト面や人間関係面で不満を感じていたので、新たなバイト探しをする上では慎重になっていました。情報誌とかを見るだけではなかなか実情が分からず、良い感じのことしか書いていないので不安に感じていました。
なので、山本さんには「シフトはどのような組まれ方をするのか?どのくらい入れるのか?」や「一緒に働く人はどんな人がいて、雰囲気はどんな感じか?」ということを質問しました。
それだけではなく、モスバーガー近鉄東寺駅前店にお客さんとして訪問してみて、実際に働いている人や雰囲気を確認しに行ったりもしました。
色々と吟味をしてみた結果、山本さんから具体的に聞いていたお店の雰囲気とか働いている人とかに違いがないと感じたので、応募することに決めました。
選考を受けると決めた以降も、店内に知っている人がいることへの安心感は強かったです。
面接時は緊張したものの、店長から「山本さんから話を聞いているよ」と言われてホッと緊張が解れたのを覚えています。
既に仕事仲間に友人がいるので入社後の受け入れ・定着も安心、楽しい
実際に採用が決まって働きはじめてみていかがですか?
山崎さん:
山本さんから話を聞いていた通り、まわりの人は優しくて働きやすいし、シフトにも満足いく形で入ることが出来ています。
仕事内容とかも事前に山本さんから教えてもらっていたので、スムーズに職場に慣れることも出来ていると感じています。「山本さんの友だちなんだよね?」という感じで先輩から声掛けして貰えて、コミュニケーションが取り易かったので、馴染みやすかったと感じています。
たまに山本さんともシフトが同じ時間帯になって一緒に働くことがあるのですが、その時はあっという間に時間が経つくらい楽しくできるので、バイトを変えて良かったと感じています。
実際に聞いていたことと違う点を挙げるとしたら、店の2階への階段が急なので、商品を2階に運ぶのがしんどいことですかね。私が陸上部だから大丈夫だと思って、このしんどさは教えてくれなかったので。(笑)
最後に
今回の記事では、「本当だった!店舗におけるリファラル採用が有意義な理由」というテーマで調査レポートをお伝えさせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
リファラル採用の現場で起きているリアルな実情を感じていただけたのではないでしょうか?
◆結論
- リファラル採用を浸透させることで、スタッフが自分の職場の良さを具体的に話してくれる(ブランディングに寄与する)
- スタッフは仲のいい友人と一緒に働きたいと思っている(帰属意識が高まる)
- 友人は職場の良さだけでは無く、リアルな実情(仕事の大変さや働いている人の雰囲気など)を事前に伝えることで、応募する側のご友人は安心して応募が出来る(応募率が圧倒的に高い)
- 職場に友人がいるからこそオンボーディング※1も安心して進めることが出来る(定着率が高い)
我々MyReferもこのインタビューを通じて、人と人の繋がり・信頼を軸に進むからこそ、リファラル採用は「採用決定率の向上」「定着率の向上」という効果が生じるのだと改めて実感することが出来ました。
取材のご協力をして頂いたモスストアカンパニー様では、MyReferをご導入頂いてから約180名のキャストの方々をリファラル採用で採用しているそうですが、応募からの決定率は約80%、その中で辞めたのは6名のみで、定着率97%という驚異の定着率を叩き出しています。
次回の記事では、アルバイト領域でトレンドになり始めている「家族リファラルのリアルな実情」に関して、調査レポートをお伝えさせて頂きますのでご期待ください!
人と人の繋がりでミスマッチの無い採用を実現するリファラル採用にご興味のある企業様は以下よりお問い合わせください。
監修者情報
監修 | TalentX Lab.編集部
この記事は株式会社TalentXが運営するTalentX Lab.の編集部が監修しています。TalentX Lab.は株式会社TalentXが運営するタレントアクイジションを科学するメディアです。自社の採用戦略を設計し、転職潜在層から応募獲得、魅力付け、入社後活躍につなげるためのタレントアクイジション事例やノウハウを発信しています。記事内容にご質問などがございましたら、こちらよりご連絡ください。