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2024.02.13更新

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フューチャーの採用戦略と「MyTalent」活用──採用競争が激化するなか、いかに転職潜在層にアプローチするか

フューチャー株式会社様は「お客様の未来価値を最大化し、自らも新たな価値を創造する」をミッションとして掲げ、多種多様な業界・業種のお客様に対してDXを推進するITコンサルティング企業です。経営戦略とIT戦略の両輪で課題を捉え、グランドデザインからシステム開発、運用保守までを一気通貫で担っています。フューチャーグループでは中軸となる「ITコンサルティング&サービス事業」に加えて、これまで培ってきたノウハウをアントレプレナーシップをもって実践する「ビジネスイノベーション事業」の2WAY戦略でシナジー効果を創出。グループ全体の事業拡大と、未来価値の向上を図っています。
IT・DX人材の獲得競争の激化により、タレントプール構築やナーチャリングといった、転職潜在層へのアプローチを行う同社。「MyTalent」を導入した背景や、実際に活用した所感をフューチャー株式会社 HRグループ 採用・教育統括リーダー 末髙 奈々氏に伺いました。

フューチャー株式会社

従業員数:連結:2,671名 (2022年12月末現在)
事業概要:グループ経営戦略、新事業・サービスの企画立案
HRグループ 採用・教育統括リーダー 末髙 奈々 氏

1989年の創業以来、経営とITの両軸で企業のDXを支援するフューチャー

まず、貴社の事業内容や特徴を教えてください。

末高氏:

フューチャーは、1989年に2名のエンジニアが創業したITコンサルティング企業です。現在、2つの軸で事業展開をしています。お客様の未来価値を最大化させる「ITコンサルティング&サービスの事業」と、創業からのコンサルのノウハウを活かして自らの価値を創造する事業を作っていく「ビジネスイノベーション事業」です。
創業以来、経営とITの両輪で様々な企業の経営課題の解決を支援してきました。当社の特長は、お客様の経営戦略、業務改革、そしてそれらを支えるシステムを三位一体で改革できることです。昨今はDXに取り組む企業が増えていますが、当社は創業当初から真のDXを手掛けてきた先駆けの企業だと自負しています。

次に、採用方針や採用チームの組織体制について教えてください。

末高氏:

HRグループでは「プロフェッショナルに選ばれ続ける」というビジョンを掲げています。採用チームは約20名の体制で、そのなかで新卒採用・キャリア採用で担当が分かれています。現在、自社の認知度を向上させる採用広報を強化しており、オウンドメディア「未来報」や、採用ページのコンテンツ拡充に取り組んでいます。記事の企画・取材・執筆・編集も私たち採用チームの仕事です。

なぜ、採用広報を強化しようと考えたのでしょうか?

末高氏:

ITコンサルタント・エンジニアの採用強化には必要不可欠だと考えました。理由は大きく2つあります。1つは、認知度の向上です。これまでフューチャーは「知る人ぞ知る」会社で、一定の層には非常に高い知名度がありましたが、IT・DX人材の誰もが知っている企業ではないと感じていました。多くの人に受けてもらうためにはまずは会社を知ってもらう必要があります。
もう1つは、承諾率向上に向けた魅力発信のためです。ご存じの通り、現在はエンジニアをはじめIT・DX人材の採用競争が激化しています。IT企業やコンサル会社だけではなく、あらゆる業界の事業会社もIT・DX人材の獲得に参入する中で、当社の内定承諾率も徐々に低下していました。そこで、より魅力を認知してもらえるよう、採用広報を強化することになったのです。

採用競争が激化するなか、転職潜在層へのアプローチやナーチャリングのため「MyTalent」を導入

キャリア採用において、これまでの採用施策と課題について教えてください。

末高氏:

メインの採用手法はエージェントですが、ここ5年ほどでリファラル採用やスカウト採用といった採用チャネルも強化しています。エージェント一辺倒だった母集団形成が、少しずつですが変わりつつあります。
一方、人材獲得競争が激化し、リファラル採用やスカウトで接点を持った方を潜在候補者としてプールする仕組みの構築やナーチャリングが急務でした。

タレントプールの構築やナーチャリングを進めるなかで、なぜMyTalent導入に至ったのでしょうか。

末高氏:

以前、リファラル採用サービス「MyRefer」の話を聞いた時、サービス画面を触らせていただきました。その時のUIが非常に良かったため、TalentXさんのシステムなら使いやすそうと思ったことが理由の1つです。
もう1つの理由は、伴走支援があることです。当社の採用チームは、リクルーター業務や母集団形成、入社オンボーディング、採用広報と幅広い業務を担っているため非常に多忙な状態です。そのため、採用から定着の一連の流れを採用チームと共に伴走してくれる存在は非常に心強いと感じ、MyTalentの導入を決めました。

MyTalent導入後の取り組み内容についてお聞かせください。

末高氏:

まずは即戦力採用のために、過去の内定辞退者約500名を対象にタレントプール登録のご案内をお送りしました。結果的に、約150名にご登録いただきました。そのうち約40名が面談に進み、最終的に入社が決定した方もいました。

タレントプールの構築や、過去辞退者へのアプローチをした所感はいかがでしたか。

末高氏:

当社からのアプローチに対して、想定以上の方から反応があり、とても嬉しかったです。当社では、選考段階から常に求職者一人ひとりに向き合うことを大切にしていました。入社いただけることがベストですが、その時はフューチャーを選択しないとしても、フューチャーの魅力を理解していただくことを重視しています。そのため、応募後のフォローも丁寧に行いますし、個別にカスタマイズした対応も行います。過去の採用活動の積み重ねがあったからこそ、返信率約30%という驚きの結果につながったのだと思います。私たちがこれまでやってきたことは間違いではなかったと思えた瞬間でした。そういった面でも、単純に返信率の高さだけではない、副次的な効果も得られたと考えています。

また、タレントプールならではのメリットだと思いますが、転職潜在層の掘り起こしにつながったと思います。返信いただいた方の中でも「特に転職活動をしているわけではないのですが、フューチャーさんからの連絡なので応募してみることにしました」という声が多くありました。こうした場合は単願での応募になり、他社との獲得競争にならず良い形で採用活動が行えましたね。

タレントプールやアルムナイなど先進的な取り組みで、経営戦略と連動した採用戦略の推進を図る

今後、「MyTalent」をどのように活用していきたいと考えていますか?

末高氏:

現在はキャリア採用のタレントプールとして活用していますが、新卒採用にも拡大させていきたいと考えています。

また、これまで実施してきたアルムナイへのアプローチも、今期はより一層強化する予定です。人的資本の情報開示にも項目としてアルムナイ活動を含めており、この活動でもMyTalentを活用していこうとしています。

採用マーケティングや組織づくりについて、今後の展望を教えてください。

末高氏:

当社にはチャレンジする文化が根付いています。興味がある人が手を挙げて、フューチャーのカルチャー浸透を推進する活動やDE&Iの活動を主体的に行っています。フューチャーらしい様々な取り組みやイベントの情報を発信し、採用マーケティングに活かしていきたいです。

加えて、経営戦略と連動した人材戦略、そして採用戦略を実現していきたいと考えています。そのためには、採用チーム自らが経営の先を見据え、「こういうチャレンジが必要である」という積極的な提案を全社に発信し、実施していきたいと考えています。

編集後記

採用に関する情報発信や選考時の対応など候補者との接点を非常に大切にするフューチャー様の姿勢がにじみ出るようなインタビューでした。採用競争は激化の一途をたどっていますが、求職者との接点一つひとつをチャンスと捉え、会社のビジョンや魅力を正しく発信していくことが、持続的な採用の実現につながります。
タレントプール構築や候補者のナーチャリングに興味をお持ちの方は、ぜひTalentXまでお声がけください。

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