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2023.07.18更新

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「行員・会社・地域」三方よしの銀行を目指す――内定辞退率が低下した高知銀行の内定者リファラル採用

1930年に創業し、「地域の皆さまとともに歩み 地域とともに発展する銀行」として、地域経済活性化のために汗を流してきた高知銀行様。「こうぎん」という愛称で、地域の方々に親しまれている存在です。同行は、目指す姿として「地域の価値向上に貢献する金融インフラ」となることを掲げていらっしゃいます。そして、行員の方々にとっても働きがいがあり、夢と希望を叶えることができる環境づくりを推進しています。
同行では、2021年からリファラル採用をスタート。MyReferアプリを活用し、新卒領域におけるリファラル採用に取り組んでいらっしゃいます。今回のインタビューでは、人事担当である西村 喬典氏と武市 友氏に、高知銀行様がリファラル採用を導入した背景や、浸透させる工夫などについてお話しを伺いました。

株式会社高知銀行
従業員数: 755名(※2022年3月時点)
事業概要:

銀行業

人事部 主任業務役 西村 喬典 氏(左)
人事部 武市 友 氏(右)

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「地域の価値向上に貢献する金融インフラ」を目指し、昨年比約1.5倍の採用を計画

まず、貴行の事業内容と、採用計画についてお聞かせください。

西村氏:
当行は1930年に創業し、銀行業務全般を営んでおります。2021年度から2023年度を計画期間とする中期経営計画「こうぎん新創造 第II期:進化」では、目指す姿として「地域の価値向上に貢献する金融インフラ」を掲げています。地域のみなさまを起点とした様々な活動や付加価値の高い金融サービスを提供することにより、地域社会の発展など持続可能な社会作りに貢献していきたいと考えております。

武市氏:
新卒採用についてですが、今年度は大卒・大学院卒・専門卒を35名、高卒を5名で合計40名ほどの採用計画を立てております。昨年度は新卒全体で30名の採用計画でしたので、昨年比で約1.5倍の人数となります。

どのような人材を求めていますか。

武市氏:
求める人物像としては、貪欲に学習できる方、熱意のある方、色々なことを素直に受け入れる姿勢のある方を歓迎しています。金融領域は、学生時代に触れる機会は少なく、経済について詳しい方もあまりいらっしゃらないはずです。そのため、新卒入行の職員については、ほとんどがゼロからのスタートになります。だからこそ、学ぶ意欲のある方を求めています。

これまでは、どのような採用手法を取られていましたか?また、その中で感じていた課題を教えてください。

西村氏:
コロナ禍以前は、単独会社説明会やインターンシップの開催、そして合同会社説明会への出展によって母集団を形成していました。しかし、コロナ禍によりリアルのイベントは軒並み中止となったことから、学生さんと接する機会が少なくなったことが課題です。

武市氏:
もうひとつの課題は、学生さんが銀行に対して敷居の高さを感じていることです。それに対しては、YouTubeの活用やオンラインインターンシップ、VR説明会の開催といった工夫をしています。新たな手法を積極的に取り入れることで、学生さんに親しみを感じていただけるとともに、情報をしっかりと届けられるようにしていきたいと考えています。

MyReferアプリが内定者と人事のコミュニケーションインフラに──内定辞退率低下やオンボーディングにも貢献

2021年よりリファラル採用をスタートされましたが、リファラル採用とMyReferを導入された理由を教えてください。

西村氏:
コロナ禍の影響によって非対面での採用活動が増えていくなかで、求める人材の母集団を形成するにはリファラル採用が適していると感じたからです。学生のトレンドとして口コミがあり、友人・知人からの紹介ということがリファラル採用の良いところです。もちろん、従前の採用手法も継続しながら、リファラル採用を新たに取り入れることで、母集団を幅広く増やしていきたいと考えました。

MyReferを導入した理由は、リファラル採用を仕組み化することができ、制度設計までしっかりとしたサポートが魅力的だったからです。豊富な導入実績や知見をもとにアドバイスいただけるのは、リファラル採用に初めて取り組むうえで非常に安心できました。また、堅い印象を持たれがちな銀行が学生に親しみを感じてもらうという観点でも、アプリを導入した方がデジタルネイティブなZ世代にマッチしていて、手軽に紹介しやすいと考えたからです。

内定者に対して、リファラル採用やMyReferをどのように展開しましたか?

武市氏:
10月1日の内定式にて、リファラル採用とMyReferの案内を簡単に行いました。その後、Web説明会を開催し、MyReferの担当者にアプリの使い方などを紹介していただいた上で、内定者にアプリをインストールしてもらいました。そこからは、求人情報の掲載もしながら、内定者のフォローツールとして様々な社内ニュースの配信を行っています。

アプリを開きたくなるようなコンテンツづくりで工夫していることを教えてください。

武市氏:
MyReferを活用して、友人・知人を紹介してもらうことが本来の狙いですが、最初から紹介をお願いするのはハードルが高いはずです。そこでまずは、高知銀行の内定者コミュニケーションツールとして意識をしてもらうことを目標に、「内定者自己紹介リレー」のコンテンツを発信しました。そして情報発信の時に使用する画像は堅い印象を与えないよう、色味も明るく目立つようにして、SNSを使うように気軽に楽しんでもらえるように工夫していました。
また、MyReferを内定者と人事とのコミュニケーションツールとしても活用しています。従来、内定者とはメールか電話か郵送でコミュニケーションを取っていましたが、最近の学生にはあまり馴染みのない方法ということもあり、返信が来るのに時間がかかったり、反応がなかったりということもありました。その点、MyReferはチャット感覚で使えるため今の世代ともマッチしており、スムーズに連絡が取れています。まさに新たなコミュニケーションインフラとして浸透したといえるでしょう。

MyReferを活用しリファラル採用に取り組むなかで、どのような成果がありましたか?

西村氏:
導入してまだ日が浅いですが、これまで数名の紹介がありました。そして最も成果を感じているのは、MyRefer導入後に内定辞退率が下がったことです。これまでは、内定式後の内定辞退者が2人以上はいたのですが、今年度は1人だけでした。

MyReferが内定者コミュニケーションツールとして役立ったのですね。

武市氏:
そうですね。内定辞退防止以外にも、資格取得の促進といった側面でも効果が見られました。当行では内定者に対して、入行までに業務のための資格試験を任意で受けていただくように案内をしています。これまでは内定式後に電話やメールで受験をフォローしていたのですが、受験を義務付けているわけではないため、入社年によって取得状況にはバラつきがありました。そこで今年度は、MyReferアプリの社内ニュースで内定者の資格取得状況を発信するようにしたのです。すると、まだ受験していなかった内定者も刺激を受けたようで、結果的に過去最高の資格取得率となりました。

西村氏:
これまでも人事の方から「頑張って受けてくださいね」と声掛けをしていました。しかし今回は、他の内定者の状況を見える化したことで、内定者同士の切磋琢磨につながったのでしょう。また、入行前に資格取得をしていると、早く業務に慣れ、色々な活動ができるというメリットがあります。そうした観点で、内定者のオンボーディングにもつながっているといえます。

リファラル採用を当たり前にして、「行員・会社・地域」三方よしの銀行を目指す

友人・知人の紹介にあたり、行員の方々にはどのような魅力を伝えて欲しいですか?

西村氏:
当行は以前より、働きやすい職場環境づくりに取り組んでいます。また、チャレンジをしていけばどんどんチャンスが広がる風土も魅力です。お客様との距離感、行員同士の距離感共に非常に近いと思いますので、それを活かして自身の成長と地域の発展につなげていただきたいです。
銀行は敷居が高いと思われがちですが、当行は親しみやすい銀行だと思っています。地元の方には「こうぎん」と親しみを込めて呼んでいただいていますし、「こうぎん地域ブランド応援融資」とか、「こうぎん相続&暮らしのサポートプラザ」など、商品・サービス名も「こうぎん」とついています。そうした親しみやすさは、ぜひアピールしたいですね。

武市氏:
銀行にあまり興味のない方や、金融以外の業界を志望している学生さんにとっては、銀行員は堅く、スマートに働いている印象があるかもしれません。しかし高知銀行には多様な個性を持つ人がいて、自分らしく働くことができる場所だと思います。私も営業店で働いていた時には、「銀行員っぽくないね」とよく言われていました。「銀行員はかくあるべし」という凝り固まった考えに縛られず、自分の思い描く高知銀行の行員として働けることは、魅力だと思います。

最後に、リファラル採用や組織づくりについて、今後の展望を教えてください。

武市氏:
ニュース配信の方法など、取り組みを積極的にアップデートして、紹介や応募を増やしていきたいと思います。紹介が増え、高知銀行に興味がある沢山の学生さんに入行していただくことで、高知銀行をさらに発展させていきたいです。そして、昨年以降の内定者にはMyReferに登録していただきますので、今後は若手行員にもMyRefer利用者がどんどん増えていくことになります。近い将来、高知銀行の中でMyReferを当たり前にしたいですね。

西村氏:
組織づくりの観点では、行員がいきいきと働きやすい職場環境づくりと、行員の夢や自己実現に貢献していきたいと思います。もちろん、現在も取り組んでいるのですが、今後はさらに力を入れていきたいです。
高知銀行の経営理念は、「熱意」「調和」「誠実」です。それをかなえられるような、地域に根差した銀行を、みなさんと一緒に創っていきたいと考えています。「あしたを元気に!ビビットバンク」というスローガンを体現できるような、働きがいがある職場だと感じていただけるよう、人事として頑張っていきます。

編集後記

行員の方々を大切にしていらっしゃる想いが伝わるインタビューでした。リファラル採用になじみのない学生の方々にとって、すぐに友人・知人を紹介することは難しい場合もあります。高知銀行様のケースでは、まずMyReferアプリを活用して内定者と積極的にコミュニケーションを取ることで、親しみをもってもらえるような工夫をしていらっしゃいました。その試みがエンゲージメント向上やオンボーディングにつながることで、ゆくゆくは友人・知人の紹介が促進されると期待できます。
リファラル採用によってエンゲージメント向上にもつなげたいとお考えの方は、MyReferにぜひお声掛けください。

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監修者情報

監修 | TalentX Lab.編集部
この記事は株式会社TalentXが運営するTalentX Lab.の編集部が監修しています。TalentX Lab.は株式会社TalentXが運営するタレントアクイジションを科学するメディアです。自社の採用戦略を設計し、転職潜在層から応募獲得、魅力付け、入社後活躍につなげるためのタレントアクイジション事例やノウハウを発信しています。記事内容にご質問などがございましたら、こちらよりご連絡ください。

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