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2025.09.18更新

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北海道全域に広がるリファラル採用─人と人のつながりを仕組みに変え、年間200名採用を実現

「つなぐ」を合言葉に、北海道全域で生活協同組合事業を展開する生活協同組合コープさっぽろ様。組合員の暮らしに寄り添い、店舗運営、宅配システム「トドック」、エネルギー、物流、子育て支援といった多岐にわたる事業を展開しています。

近年、北海道では若年層の道外流出や人口減少の影響で、各業界での人材確保が大きな課題となっている中、コープさっぽろではリファラル採用にいち早く取り組み、北海道全域のネットワークを活かした“現場発の仲間づくり”を推進。
2023年には年間200名以上がリファラル採用で入協。「MyRefer」を活用した仕組み化により、さらなる紹介活動の定着・浸透を目指しています。

今回は、人事部 採用グループ グループ長 福島 愛由 氏、マネージャー 佐喜 彩花 氏にリファラル採用の取り組みや現場のリアルな反応、そして今後の展望について伺いました。

生活協同組合コープさっぽろ

・従業員 :総合職員:2,240名、専任職員:2,985名、パート・アルバイト職員:10,639名
・事業 :店舗事業、宅配事業、物流事業などを展開
・取材対象者:人事部採用グループ グループ長 福島 愛由 氏
       人事部採用グループ マネージャー 佐喜 彩花 氏

北海道全域を支える組織に必要な「地域ごとの最適な採用戦略」

まず、貴社の事業内容や特長を教えてください

佐喜氏

コープさっぽろは、北海道内の店舗や宅配システム「トドック」の運営を中心に、エネルギー、物流など幅広く事業を展開しています。北海道内に100以上の店舗があり、組合員数は約200万人以上と道内の80%以上の世帯が利用しているという点は、他の小売企業にはない特長です。

働いている方の属性も多様で、店舗ではパート・アルバイトが主力ですが、物流拠点や本部も含めると10,000名以上の職員が働いています。

次に、リファラル採用の現状について教えてください

佐喜氏

「MyRefer」を導入した2020年頃から制度として運用をはじめ、現在では年間約200名がリファラル採用経由で入協するまでに成長しています。導入当初はシステムエンジニアや食品工場の採用が中心でしたが、近年は店舗や宅配部門のパート・アルバイトが主軸となり、加えて店長候補やバイヤーといった即戦力人材の採用にも広がっています。特に物流部門では、採用成果の8割以上をリファラル採用が占めるなど大きな成果をあげています。

以前から、物流部門では「紹介したら同じ部門で働ける」という仕組みがあり、紹介者・被紹介者双方がメリットを感じやすい環境が整っていました。さらに、マネージャー陣による積極的な声かけや、面接時に制度を説明する取り組みも後押しとなり、現場主導でリファラル文化が定着しています。

一方で、店舗部門についてはまだ課題が残ります。特に専任職員(契約社員)の紹介は、店舗ごとの温度差や「リファラル採用=パート・アルバイト」という意識の影響もあり、十分に定着していないのが現状です。

採用サイトやYouTubeなど多様な採用手法に取り組まれているかと思いますが、課題感があれば教えてください

佐喜氏

コープさっぽろは幅広い事業を展開しており、職種も多岐にわたります。さらに北海道全域で募集を行っているため、地域や職種によって応募数に差が生じるのが実情です。そのため、それぞれに合った広告媒体を活用していますが、同じ媒体を継続的に使用すると効果が薄れてくるという課題があります。今後は、媒体のメリハリをつけながら、新たな採用手法も検討していきたいと考えています。

コンテンツやタイミングの工夫で、リファラル採用の制度が根付く仕掛けづくり

改めて、「MyRefer」を導入された背景を教えてください。

佐喜氏

かねてから、採用コストの削減が期待できる点や、実際に働く従業員からの紹介、いわば口コミベースの採用でもあるため、一定の信頼がある状態で採用できる点をメリットだと感じ、リファラル採用に取り組んでいました。

一方で、紙での管理に頼っていたため、申告漏れや記録ミスが頻発していました。こうした背景からアナログで運用することに限界を感じ、「MyRefer」を導入しました。

導入後は、「MyRefer」を活用することで、紹介状況の可視化やキャンペーン管理といった業務をシステム上で一元化できるようになりました。さらに、社内告知においても「MyRefer」内のニュース配信や社内報と連動を通じて、「気軽に紹介していいんだ」という雰囲気を職員に醸成できています。

年間200名をリファラル採用で採用する上で、工夫されている点があれば教えてください

佐喜氏

直近では、「MyRefer」を活用して、ニュース配信を強化しています。求人情報だけでなく、コープさっぽろのプレスリリースや、普段は意識されにくい社内情報も織り交ぜることで、より多くの職員に関心を持ってもらえるよう工夫しています。

また、月1回発行される社内報にリファラル関連記事を掲載し、情報発信を継続して行うことや、各部署の部長・店長に採用状況を共有することで、現場の意識づけにもつなげています。

新店オープンの際には、「MyRefer」のニュースで求人や紹介情報を発信すると同時に、登録を促すチラシも配布しています。こうした取り組みにより、リファラル採用が自然に根付く仕組みを整えています。

また、コープさっぽろ本体だけでなく、グループ会社も巻き込み、毎年3月頃に紹介キャンペーンを実施しています。こうしたグループ横断の取り組みにより、制度の認知と活用が進み、リファラル採用の文化も着実に浸透してきています。

リファラル採用で入協された方の定着率や活躍状況はいかがでしょうか?

佐喜氏

定着率は全体的に高く、職場への適応もスムーズです。専任職員(契約社員)の中には、入協から1年で総合職員(正社員)の登用試験を受ける方も多く、高いモチベーションを持って活躍しています。

北海道のラストワンマイルを支える仲間づくりを強化

今後の展望についてお聞かせください。

佐喜氏

ありがたいことに、宅配システムの利用者は右肩上がりで増加しており、それに伴って物流倉庫の新設を進めた結果、現在では全道で3番目の規模を誇る物流拠点へと成長しました。今後も「インフラを止めてはいけない」という使命のもと、採用数をさらに確保し、北海道の“ラストワンマイル”を支える体制を強化していく方針です。その実現に向けて、「MyRefer」を活用しながらリファラル採用の定着を図っていきます。

リファラル採用を根付かせるには、まず社内での認知度を高め、誰もが紹介しやすい風土を広げることが重要です。“紹介は特別なことではない”という空気が醸成されれば、店舗や本体においても制度が自然と浸透していくと期待しています。

さらに、新卒採用でもリファラル採用を積極的に取り入れていく予定です。これにより、UIターン人材の獲得にもつながることを見込んでいます。

最後に、職員の皆さまへメッセージをお願いします。

佐喜氏

コープさっぽろの一番の魅力は、やはり「組合員さんとのつながり」だと思っています。ここでいう組合員さんとは、生活協同組合に加入している利用者のことで一般的な“お客さま”とは少し違います。お店や宅配をご利用いただく際も、距離が近く、顔が見える関係性を築けるのが大きな特徴です。

そうした「人との強いつながり」の中で働けることに、やりがいや魅力を感じている方も多いのではないでしょうか。リファラル採用は、まさにその“コープさっぽろらしさ”を身近な人に伝えるチャンスでもあります。
「この人と一緒に働けたらいいな」と思える方がいれば、ぜひ気軽に「MyRefer」を通じてご紹介いただけたら嬉しいです。

編集後記

全国的な人手不足や、道外就職による若年層の流出などで採用ハードルが高まる中、年間200名を超える採用成果をあげるコープさっぽろ様のリファラル採用は、まさに「現場発」の成功事例といえます。物流拠点で育まれた紹介制度を全社へ広げていく取り組みは、同業界のみならず、全国の人手不足に悩む企業にとってもヒントになるでしょう。
全職員が「仲間づくりの担い手」となれるよう、「MyRefer」を通じて採用を文化として根付かせていく。そんな今後の展開にも注目が集まります。

リファラル採用やアルムナイ制度、タレントプール構築など、新しい採用手法を検討している方は、ぜひ一度TalentXにご相談ください。

▼コープさっぽろ様の具体的なリファラル施策を解説したセミナーレポ-トはこちら

またコープさっぽろ様も力を入れているリファラル採用について、施策の意義・メリット・進め方のポイント等をまとめた資料「リファラル採用の教科書」もご用意しております。ご興味をお持ちの方はお気軽にご覧ください。

▼リファラル採用の教科書(基礎編)

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