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2024.04.24更新

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AI面接とは?導入の目的やメリット・デメリット、活用のポイントを解説

近年、大手企業の新卒採用の一次面接など、大量の応募者が集中する採用現場において、人間の面接官に代わってAI(人工知能)が行うAI面接が利用されるケースがみられています。

AI面接とは、AI(人工知能)が人間の面接官に代わり行う面接のことを指しています。AI面接は、スマートフォンやパソコン上で専用のアプリやツールを利用して行われ、応募者の回答内容や言動などからAIが自動で適性を評価します。

この記事では、AI面接とはどういったものなのかをご紹介するとともに、なぜAI面接を導入するのかといった目的やメリット・デメリット、活用のポイントなどをわかりやすく解説していきます。

目次<AI面接とは?導入の目的やメリット・デメリット、活用のポイントを解説>

AI面接とは

AI面接とは、企業が採用面接を行う際にAI(人工知能)が人間の面接官に代わり行う面接のことです。 AI面接では、応募者は人間の面接官と直接質疑応答をすることは無く、AI(人工知能)からの質問に回答することで面接が完了します。

AI面接は、AI(人工知能)が行うものであり、一般的にはスマートフォンやパソコン上でアプリやツールを利用しオンラインで実施されます。AI(人工知能)は、応募者の質問に対する回答内容や声、表情などのデータを解析し、事前に設定したアルゴリズムや基準に基づいて応募者の適性を自動で評価します。

AI面接の概要

AI面接は、 スマートフォンやパソコンなどの電子デバイスを通じて、あらかじめ設定された質問に対する回答内容や回答する際の表情や言動などからAIが自動で適性を評価する仕組みです。 AI技術の向上により、人間の面接官に近い評価が可能になりつつあるといわれていますが、一方で評価基準が画一的になるなどの課題も指摘されています。

AI面接の導入は始まったばかりとも言え、人間が行う面接と合わせて行うなど補助的な用途で活用されるケース多い状況です。

AI面接が注目される背景

AI面接が注目されている背景としては、採用面接のオンライン化が進み時間や場所の制約で求人への応募を諦めていた求職者も面接を受けるチャンスが広がったことにより、求人への応募者数は増加傾向にあり、採用企業の面接対応の負担が増加していることが挙げられます。企業には人材採用活動の効率化や人事担当者の負担軽減が求められ、面接会場の手配や面接官と応募者の日程調整といった業務を行わずに実施可能なAI面接を取り入れています。

また、AI技術の向上により、人間の面接官と同等の評価がAIでも可能になり、客観的評価に有効な手段としてAI面接が活用されるようになりました。ただし、すべての判断をAIが行うものではなく、人間の判断を加味して総合的な判断を行います。

AI面接と通常面接との違い

AI面接と従来から人間が行ってきた通常面接の違いについて、以下の3つの視点からわかりやすく解説します。

  • 実施手段の違い
  • 実施目的の違い
  • 評価基準の違い

 実施手段の違い

AI面接は、一般的にはスマートフォンやパソコン上で専用のアプリやツールを利用しオンラインで実施されます。 一方、通常面接は人間の面接官と候補者が企業のオフィスなどで対面で実施されるケースと、ZoomやTeamsなどのビデオ通話ツールを用いてリアルタイムで行うWeb面接などがあります。

実施手段の違いとしては、面接官が行うWEB面接とAI面接はどちらもオンラインで行われますが、AI面接がアプリや専用のシステムを手段として利用するに対して、従来の面接は人間がシステムなど利用せず自力で行うという点が違いとなります。

実施目的の違い

現在、AI面接が導入されているケースとしては、大量の応募者が集まる新卒採用の1次面接が多く見られています。
新卒採用の現場での実施目的としては、「採用活動の効率化」といえるでしょう。AI面接を利用して応募者の適性を自動で評価することによって、採用活動にかかるコストや人事工数を削減するとともに、採用のミスマッチを減らすことも可能になります。

通常面接は、面接官が直接候補者に対して質疑応答や意思確認をするとともに、求職者の性格や職務に対する意欲や適性、能力の確認を深く知ることを目的としています。組織風土、企業文化、価値観などの適合性を確認し入社後の活躍を見極めるとともにミスマッチを防ぐことにも繋がります。

評価基準の違い

AI面接では事前に設定したアルゴリズムや基準に基づいて応募者の適性を自動で評価します。 評価基準には、AIからの質問に対する回答内容(言葉)と面接実施時の観察(声や表情)の2つの観点があります。
一方、通常面接の判断基準は、自社の採用基準やカルチャーフィットなどを含めた総合的なものとなります。

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AI面接のメリットとデメリット

AI面接を取り入れることによって様々なメリットがあるとともに、デメリットや注意が必要なポイントもあります、ここでは、AI面接のメリットとデメリットについてわかりやすく解説します。

AI面接のメリット

  • 人事担当者の負担軽減
  • 面接基準の一貫性と客観性
  • 採用コスト削減

人事担当者の負担軽減

AIが行うAI面接は、面接官が直接対応することが不要であり、面接会場の手配や面接官と応募者の日程調整といった業務も発生しません。なにより、直接面接することが不要なので、より多くの候補者と面接が行えその結果、採用プロセスを迅速化することができます。これらによって人事担当者の負担を軽減することができます。

面接基準の一貫性と客観性

人間による面接では、面接官のバイアスや主観的な評価基準に影響される可能性があります。しかし、AI面接では、質問の種類や回答の評価基準が一貫しているため、面接評価の一貫性を確保することができます。 ‍また、AI面接は、AIからの質問に対する回答内容(言葉)と面接実施時の観察(声や表情)により客観的に面接の評価を行うため公正性が向上しバイアスがかかるリスクを減らすことができます。

採用コスト削減

AI面接では、面接会場や面接官手配、交通費などの費用を削減することができます。また、面接の準備や調整にかかる工数も削減できるため時間や工数といった採用コストの削減につながります。

AI面接のデメリット

AI面接の企業側から見た3つのデメリットについてご紹介します。

  • AI面接システム導入には費用と専門知識が必要
  • 評価基準に基づいた評価の偏り
  • 企業文化・カルチャーフィットの判断が困難

AI面接システム導入には費用と専門知識が必要

AI面接を実施するためには専用のアプリやシステムが必須となります。AIシステムの構築や運用にはコストが発生します。また、システムの構築・運用には専門の知識やスキルを持ったスタッフが必要となるケースが多く、導入のハードルが高い点はデメリットなります。

評価基準に基づいた評価の偏り

AI面接では、質問に対する回答内容や声、表情などのデータを解析し、評価基準に基づいて自動で評価します。その特性から画一的な判断となり、評価基準に満たない場合は不適正と判断してしまい、本来は優秀である人材を見逃す可能性がありデメリットとなり得るでしょう。

企業文化・カルチャーフィットの判断が困難

AI面接はシステムにより、あらかじめ設定された基準に基づいて行われます。そのため通常面接では考慮されている自社の採用基準やカルチャーフィットなどを含め、人間の判断を加味した総合的な判断が困難な点はデメリットといえるでしょう。

企業がAI面接を活用する方法やポイント

新卒採用のように大量の応募者の1次面接には、人事工数も削減でき有効なAI面接ですが、上述したようにAI面接の導入にはメリットとデメリットが存在します。 AI面接の導入を検討する際には、自社の採用状況を慎重に考慮して進める必要があるでしょう。

AI面接を導入する方法

AI面接を行うには、専用のアプリやシステムが必要です。 自社の状況を分析し、AI面接によって解決したい課題を明確にしたうえで、その課題解決に効果的に活用できるものを兼用しましょう。

AI面接を活用するポイント

AI面接はシステムにより、あらかじめ設定された基準に基づいて行われる画一的なものです。その特性をよく理解した上で、人間が行う面接を合わせて行うなど人間の判断を加味した総合的な判断をすることが重要なポイントになります。

まとめ<AI面接とは?導入の目的やメリット・デメリット、活用のポイントを解説>

AI(人工知能)を活用したAI面接は、大量の候補者を選考する新卒採用の1次面接などを中心に注目されています。そこには採用コストの削減や人事工数の軽減など「採用課題の解決」といった目的があるといえるでしょう。

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監修者情報

監修 | TalentX Lab.編集部
この記事は株式会社TalentXが運営するTalentX Lab.の編集部が監修しています。TalentX Lab.は株式会社TalentXが運営するタレントアクイジションを科学するメディアです。自社の採用戦略を設計し、転職潜在層から応募獲得、魅力付け、入社後活躍につなげるためのタレントアクイジション事例やノウハウを発信しています。記事内容にご質問などがございましたら、こちらよりご連絡ください。

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