
近年、インターネット上のプラットフォームサービスを介して、単発の仕事を請け負うギグワーカーと呼ばれる個人事業主やフリーランスの労働者が増えています。
ギグワーカーとは、インターネット上のプラットフォームを通じて、単発の仕事を請け負う労働者を意味する言葉です。ギグワーカーの仕事としてよく見かけるのは、料理配達代行をするフードデリバリーがあげられますが、オンラインレッスン、記事ライティング、デザイン制作、コンサルティングなどさまざまな仕事が存在します。
この記事では、ギグワーカーの意味や働き方、その他ギグワーカーとよく似た働き方との違い、ギグワーカーとして働くメリット・デメリット、ギグワーカーを活用する際のポイントなどをわかりやすく解説していきます。
目次<ギグワーカーとは? 意味や働き方、メリット・デメリットと活用のポイントを解説>
- ギグワーカーとは
- ギグワーカーに似た他の働き方の雇用形態
- ギグワーカーのメリットとデメリット
- ギグワーカー活用のフローとポイント
- まとめ<ギグワーカーとは? 意味や働き方、メリット・デメリットと活用のポイントを解説>
ギグワーカーとは
ギグワーカーとは、インターネット上のプラットフォームサービスを介して、単発の仕事を請け負う労働者を指します。
ギグワーカーの多くは、特定の企業に属さない個人事業主やフリーランスの労働者ですが、一部には企業に属している状態で副業として働く労働者も含まれています。
ギグワーカーの概要・歴史
ギグワーカーの歴史は、インターネットの普及とデジタル技術の発展に大きく関連しています。
1990年代後半からインターネットは急速に普及し、2000年代になるとクラウドソーシングやライドシェアなどのプラットフォームサービスが開発されてきました。それらのサービスを利用することによって、企業と個人がオンライン上で仕事を受発注する仕組みが出来上がり、ギグワーカーと呼ばれる労働者が急増しました。さらに、2010年代以降には、スマートフォンの普及やシェアリングエコノミーの発展によりギグワーカーはさらに増え、今日に至っています。
ギグワーカーが注目された背景
ギグワーカーという働き方が注目されている背景にはさまざまな要因がありますが、ここでは労働者側からみた代表的なものをご紹介します。
- 多様な働き方
- 雇用不安の解消
- 副業による収入アップ
- プラットフォームサービスの普及
仕事の種類
ギグワーカーの仕事として多く見られるものとしては、下記の仕事があげられます。
- 配達代行
- 運転代行
- 家事代行
- ポスティング
- 執筆・ライティング
- デザイン制作
- プログラミング
- マーケティング
- カウンセリング
- オンラインレッスン
- コンサルティング
ギグワーカーに似た他の働き方の雇用形態
ギグワーカーは、おもに個人事業主やフリーランスの労働者であり、特定の企業との雇用契約を結んでいません。 ここでは、ギグワーカーに似た4つの働き方の雇用形態をご紹介します。
- アルバイトやパート
- 日雇い労働者
- 派遣労働者
- フリーランス
アルバイトやパート
アルバイトやパートは、多くの場合企業と直接雇用契約を結びますが、フルタイムではなく労働時間が短かったり労働日数が少ない点が特徴です。所定の労働時間数を超える場合には、社会保険に加入する義務が発生することがあります。
日雇い労働者
日雇い労働者は、企業と日々雇用契約を結んで就労する労働者です。雇用保険法では、次のいずれかに該当する労働者を日雇い労働者と呼びます。
- 日々雇用される労働者
- 30日以内の期間を定めて雇用される労働者
派遣労働者
派遣労働者は、派遣元となる派遣会社に登録し雇用契約を結びます。クライアント企業に派遣されて仕事を行いますが、雇用関係は派遣会社との間にあります。
フリーランス
ギグワーカーとフリーランスは、どちらも特定の企業に所属せず雇用契約は締結しません。雇用契約を結ばないという点ではギグワーカーと同じですが、ギグワーカーが専門的なスキルを必要としない単発仕事であるのに対して、フリーランスはプロフェッショナルとして専門的なスキルを活かし、長いものでは数週間から数か月単位で働きます。
ギグワーカーのメリットとデメリット
ギグワーカーという働き方には、さまざまなメリットがあるとともに、デメリットもあると言われています。ギグワーカーを活用していくには、そのメリットとデメリットを理解しておくことが欠かせません。
ここでは、ギグワーカーのメリットとデメリットについて、企業側と労働者側の両面からご紹介していきます。
企業側のメリットとデメリット
企業にとってギグワーカーを有効に活用するためには、ギグワーカーに仕事を発注する際に理解しておくべき企業側のメリットとデメリットがあります。
企業は人手が必要になったタイミングで、必要なスキルを持ったギグワーカーに依頼します。プラットフォームサービスを介して単発の仕事を依頼するギグワーカーには、社員のような採用や雇用に関わる活動は必要ありません。以下では、それらによって発生するメリットとデメリットをご紹介します。
企業のギグワーカーを活用するメリット
- 採用コストを削減できる
- 人手不足を解消できる
- 優秀な人材を確保できる
企業のギグワーカーを活用するデメリット
- 社内にノウハウやスキルが蓄積されない
- 品質のコントロールが難しい
- 情報漏洩のリスクがある
ギグワーカー(労働者側)のメリットとデメリット
ギグワーカーの働き方は自由である一方で、特定の企業との雇用契約が無い状態の個人事業主やフリーランスである場合が多く、正社員のような収入の安定や保障といったメリットが期待できません。
ギグワーカーとして働く場合には、それらを考慮してメリットとデメリットを理解しておくことが求められます。 ギグワーカーとして働く場合に理解しておくべきメリットとデメリットには以下のようなものがあげられます。
ギグワーカーとして働くメリット
- 自由度が高い・ストレスフリー
- 自身のスキルを十分に活かすことができる
- 収入増加が期待できる
ギグワーカーとして働くデメリット
- 収入が不安定になる
- すべて自己責任になる
ギグワーカー活用のフローとポイント
企業がギグワーカーを活用する際のフローと重要なポイントをご紹介します。 大前提となるのは、ギグワーカーの活用にはメリットとともにデメリットがあるということをしっかりと理解しているということです。
ギグワーカーに発注するまでのフローを簡単に表すと以下のステップとなります。
- ギグワーカーに依頼する仕事内容を明確する
- プラットフォームサービスを選択する
- プラットフォームサービスに登録し、仕事の依頼をする
- 適切なギグワーカーに仕事を依頼する
業務を依頼する際には仕事内容は勿論のこと禁止事項やセキュリティに関する決めごとを明文化し、ギグワーカーと共有することは、発注した業務について期待通りの成果を得るとともにトラブルを回避するためには極めて重要なことですので抜け漏れのないように慎重に行いましょう。
まとめ<ギグワーカーとは? 意味や働き方、メリット・デメリットと活用のポイントを解説>
近年急速に普及しているギグワーカーは、労働人口が減少し人材採用がますます困難になる状況において、人材不足に直面している企業にとっては、その解消方法の1つになる可能性を持っています。
プラットフォームサービスを活用して、特定の業務を必要なタイミングで適切な人材に依頼できることは、ギグワーカーを活用する大きなメリットになるでしょう。
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監修 | TalentX Lab.編集部
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