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2024.01.19更新

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リファラル採用の課題とは?陥りやすい4つの課題とその解決策

リファラル採用の課題

目次

  • リファラル採用が注目されている理由
  • リファラル採用で陥りやすい4つの課題
  • リファラル採用でよくある失敗事例
  • リファラル採用を成功に導くための解決策
  • 実際にリファラル採用に成功している事例

近年ではリファラル採用制度は一般的になり、大手企業をはじめ多くの企業でリファラル採用に取り組むようになってきました。
リファラル採用で成果を出している企業が増えている一方で、紹介数や入社数といった成果を伸ばせずに悩んでいる企業も多くあります。
今回はそのような企業の課題を解決すべく、リファラル採用で陥りやすい課題と解決策をまとめましたのでお役立ていただければ幸いです。

リファラル採用が注目されている理由

そもそも、なぜリファラル採用が注目されているのでしょうか。各企業の採用課題を解決するための採用手法としては人材紹介や広告・求人媒体など多くの手法があります。その中でリファラル採用に注目が集まっているのには以下の理由があります。

日本の労働市場の変化

日本の人口は今後、2050年までに1億人を下回ることが想定されており、出生率低下による少子化と高齢化と相まって、労働人口は10%以上減少する見込みです。そのため人手不足が慢性化しており、大きな採用課題となっています。各企業には、自社にマッチする優秀な人材を獲得することができる採用活動が求められています。

また労働基準法が見直され、多くの企業が働き方改革によって生産性向上に取り組んでいます。さらにインターネット環境が整った頃に育ったミレニアル世代の社会進出によって個人と企業の関係も変化して、一社に従属するのではなく転職や副業が当たり前の価値観に変わってきました。一人ひとりの生産性をあげて、個人が企業で働く意味を作るためにはエンゲージメントの向上が重要になってきています。

日本の転職市場の変化

従来、求職者の情報収集の手段は求人広告や求人サイトでしたが、情報の流通量が爆発的に増えたことによってよりリアルな情報が求められるようになっています。そのため、SNSや知人・友人の声から情報収集して就職先を選ぶ人も増えてきました。

これらの背景をふまえ、リファラル採用は採用手法の中でも、「自社の採用力を高める」「組織エンゲージメントを強化する」「転職傾向にあっている」“持続可能な採用手法”であることに関心が高まっています。

リファラル採用で陥りやすい4つの課題

リファラル採用制度を進めるにあたって陥りやすい4つの課題について、導入から運用のフェーズに分けて解説します。

リファラル採用の制度や仕組みが整備されていない

リファラル採用を始めるにあたり、実際に社員が友人や知人を紹介する際のルールや制度、仕組みを整えないまま進めてしまい、リファラル採用制度が形骸化し、成功しないケースはよくあります。
それぞれの業種や職種、人事体制、従業員の特徴や属性などによって、個々の企業に適した制度を設計することがリファラル採用の成功には必要不可欠です。

社員への周知がうまくいかない

最もよくあるのがリファラル採用制度に関して社内と社員への周知がうまくいっていないというケースです。制度やルールをを細かく定めても、活用されなければ意味がありません。
人事採用担当者が、導入初期に社内向けのメールや説明会などで周知を行ったと考えていても、採用担当者が想定している以上に社員はリファラル採用制度を忘れてしまっています。社員への周知は、導入初期に行うだけでは不十分であり、周知を徹底する解決策が必要なのです。

社員が紹介してくれない

社内に対してリファラル採用制度の周知を徹底しても社員からの紹介が発生しない理由は、社員に紹介して欲しい人物のペルソナ(スキル、経験、志向性など)が伝わっておらず誰を紹介すればいいかわからない、あるいは紹介フローがよくわからず億劫だと思われてしまうということが想定されます。
現場の社員は採用がメインのミッションではないのでリファラル採用に面倒くささを感じてしまうと協力してくれません。また、「紹介してうまくいかなかったら友人とお互い気まずくなってしまうのではないか」と不安に思う可能性もあり、それらを払拭することが解決策となります。

一時的にしか成果があがらなかった

リファラル採用を制度化し、社員に対して周知した当初は紹介が来たけど少し時が経つと、紹介がぱたりと止まってしまい形骸化した、という場合はリファラル採用の社内への浸透活動に目を向ける必要があります。リファラル採用に関連することが社員から忘れられてしまっているので、浸透させるための解決策が必要です。

リファラル採用を促進していく上で、何がネックになっているのか、解決策は何なのかが分からず、行き詰ってしまうケースもあるかと思います。そういった企業様向けに、900社以上の会社様のリファラルをご支援してきた、TalentXがリファラル採用の課題チェックシートを作成しました。本資料を見ていただくことで、課題の発見が可能になります。無料公開中ですので、ぜひご覧くださいませ。

【必見】リファラル採用の課題がわかる
24の取り組みチェックシート

リファラル採用でよくある失敗事例

リファラル採用の制度を設計し実施したものの促進することができず、結果的に制度が形骸化して失敗に終わるケースが多々あります。なぜこのようなことが起こってしまうのでしょうか。
以下の記事でリファラル採用の失敗事例を中心に、どうすれば成功するのかというところまで踏み込んで徹底解説しております。

失敗事例

【失敗事例】リファラル採用が失敗する6つの理由

リファラル採用を成功に導くための解決策

リファラル採用制度を進める際に発生する課題の解決策について解説します。

制度の設計

リファラル採用を全社に展開するために必要な制度を設計し、社員が認識できるよう明文化しましょう。紹介フローやインセンティブの設定など仕組み化する際にしっかり設計しておくことが重要です。
リファラル採用の報酬制度設計における法的な注意点や企業が設定しているインセンティブの相場金額、また支給する意義から方法論まで体系的にポイントをまとめた資料をご用意してありますのでご参照ください。

リファラル採用の報酬制度設計における3つのポイント

社員への周知浸透、定着させるためには

リファラル採用制度を社員に認知させ、文化定着させるためには、初期導入時に全社員に周知するだけでなく、定期的に説明会やメール配信などといった社員へのコミュニケーションを通じて刷り込みを行うことが重要です。例えば、新卒なら内定式のタイミング、中途採用なら入社研修時にリファラル採用の周知施策を、フローの中に組み込むことなども効果的です。
具体的な成功事例や失敗事例を以下の記事にまとめておりますのでご参照ください。

リファラル採用の成功と失敗-社内浸透のための効果的な社内告知方法とは?

実際に社員に紹介してもらうための仕組みづくり

社員に友人を紹介してもらうためには、大前提として”わかりやすい”、”簡単”ということが重要です。自社がどのような人材を求めているのか、どうすれば紹介できるのかを社員に落とし込むことがリファラル採用の促進につながります。簡単にするために紹介活動のフローにSNSを取り入れることなども一つの方法です。
また、いきなり選考というとかしこまった印象になってしまうので、最初の段階ではカジュアルな見せ方にすることも有効です。たとえば、社員との交流会といったイベントや選考色のないカジュアル面談などの施策があります。

自社が紹介して欲しい友人や知人のイメージを創造してもらう

会社として求める人材を紹介してもらうために、求めているペルソナ像を社員に明確に浸透させる必要があります。そのためには周知の段階で○○のスキル・経験がある●●な人が欲しい
といったような具体的にすることで社員により伝わりやすくなります。
また、成功事例を共有することも、社員にとっては紹介すべき人物像をイメージしやすいといえます。直近では転職意思のなかった人(転職潜在層)をタレントプールに蓄積して改めてアプローチすることも効果的です。

タレントプールについてはこちらで詳しくご紹介しています。

転職潜在層への働きかけを加速する「タレントプール」活用術

継続的な成果を出すために

リファラル採用で継続的な成果を出すためにはマーケティング視点を取り入れた採用マーケティングを運用していく必要があります。
認知、共感、確認、参加、共有&拡散のステップで構成されるメソッドに関して、別途資料にまとめております。

リファラル採用の教科書~継続的に成果を出すための5つのメソッド(応用編)~

実際にリファラル採用に成功している事例

リファラル採用に成功している企業はどのように取り組んでいるのでしょうか?
実際の成功事例を資料としてまとめておりますのでぜひご覧ください。

リファラルアワード2022受賞企業8社とリクルーター2名の成功事例

日本全国でリファラル採用に取り組み自社の採用に変革を起こした企業8社と、友人と企業の成長に最も寄与したリクルーター2名を表彰しており、本資料には、受賞した各社・各人がリファラル採用に取り組んだ背景、実際の施策とその効果を掲載しました。ぜひ貴社の採用変革にご活用ください。

Japan Referral Recruiting Award 2022 受賞企業8社とリクルーター2名の成功の軌跡

リファラルアワード2021受賞企業12社とリクルーター3名の成功事例

日本全国でリファラル採用に取り組み自社の採用に変革を起こした企業12社と、友人と企業の成長に最も寄与したリクルーター3名を表彰しており、本資料には、受賞した各社・各人がリファラル採用に取り組んだ背景、実際の施策とその効果を掲載しました。ぜひ貴社の採用変革にご活用ください。

Japan Referral Recruiting Award 2021 受賞企業12社とリクルーター3名の成功の軌跡

リファラル採用の課題と解決策まとめ

ここまでリファラル採用の課題と解決策をお伝えしてきましたが、重要なのは人事として「どの職種のどの社員に、どのようなメッセージを伝えれば紹介が促進されるか?社員のエンプロイー・エクスペリエンスを考え、体系化し、ときには広報的な視点を持って社内マーケティングする必要がある」ということです。

「汎用的な話じゃなくてもっと自社に合わせた課題解決策を聞きたい!」などお困りの方はぜひお気軽にご相談ください。

また、記事内でも紹介したリファラル採用の課題チェックシートを見ていただくことで、課題の発見が可能になります。無料公開中ですので、ぜひご覧くださいませ。

監修者情報

監修 | TalentX Lab.編集部
この記事は株式会社TalentXが運営するTalentX Lab.の編集部が監修しています。TalentX Lab.は株式会社TalentXが運営するタレントアクイジションを科学するメディアです。自社の採用戦略を設計し、転職潜在層から応募獲得、魅力付け、入社後活躍につなげるためのタレントアクイジション事例やノウハウを発信しています。記事内容にご質問などがございましたら、こちらよりご連絡ください。

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