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2024.01.17更新

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採用CX(候補者体験)を高める6ステップとは

人材獲得競争がますます激しくなる中、いかに選考時に候補者体験を高めるかが企業の採用力を分ける時代に突入しています。

一方で、日本ではまだまだ採用CXの改善に戦略的に取り組んでいる会社は少ないのではないでしょうか。どうしても採用獲得目標を短期的に達成させることが求められるなかで、CX改善に手を付けられていないのが現状です。

今回は、そんな日本でも採用CXが注目され始めている背景から、どうやって候補者体験を改善するべきなのかをご紹介します。

最先端の企業が重視しはじめている「採用CX」とは

採用CX(Candidate Experience)とは、応募から内定までの選考プロセスにおける候補者体験です。

マーケティング用語として、CX(Customer Experience)という言葉があります。それは商品を認知して購入するまでのプロセスにおける顧客体験で、マーケティング業界で重要度が高まっている概念です。一連の顧客体験のなかで「顧客満足度がどれだけ向上したか?」そして「友人におすすめしたいか?」という満足度と推奨意向を指標としています。

採用におけるCXは、応募から内定までの選考過程で「どれくらい会社への意向が高まったか?」、「この会社をどれくらいおすすめしたいか?」という指標を軸に考えます。

採用CXが注目されている背景 

採用CXが注目されている背景は大きく2つあります。

1.応募から内定までの歩留まりを改善することが急務になっている

現在は労働人口が減少し、1人の候補者に対する企業の求人数が増えて求人倍率が高くなっています。各社が求める優秀な人材ほど複数社からスカウトを受け、内定をもらうような状態になり、選考途中での辞退数や内定辞退数がどんどん増加しています。

そのため、応募から内定までの歩留まりを改善して優秀な人材を獲得するために、候補者体験を向上することが必要になっているのです。

2.候補者の志向性が多様化している

従来は、企業が候補者を選別する場として選考が位置付けられていました。現在は、雇用の流動化が進み、企業と候補者が対等な関係としてお互いに選びあう関係性に変化しています。その中では、単に選考で見極めるだけではなく、良質な選考体験を提供して自社のファンになってもらう必要が出てきています。

特に、Z世代の社会進出により、候補者の志向性が多様化している昨今においては、企業の社格や条件のみではなく、選考の体験やストーリーを重視する人が増えてきています。つまり、選考時に候補者の志向性にあわせてどんな情報を届けられるかが大事になっているのです。

このような2つの背景から日本でも採用CXが注目されつつあります。
海外では2013年から採用にマーケティングの考え方を取り入れる「リクルートメントマーケティング」の考え方が浸透してきましたが、その過程のなかで採用CXが重視されてきました。近年は採用CXを専門で扱う部署を作り、候補者体験の向上に注力している海外企業も増えてきています。

世界最大のホスティングサービスを運営するAirbnbでは、2011年以降、CXの改善に取り組んでおり、CX専門のグループを組成し、選考プロセスの短縮、候補者とのコミュニケーションの改善、面接後のフォロー強化を実行しています。

採用CXを高めるメリット

採用マーケティングの一つとして採用CXを高めることで、企業にとってどのような効果があるのでしょうか。

1.内定承諾率が上がる

採用CXを改善すると、内定承諾率が上がります。例えば選考時の体験の良し悪しによって、同じ事業領域や規模にも関わらず、内定承諾率が15%も異なる企業が存在しています。採用CXを高めることが、採用力を高めるうえで大きな影響を持つことを示しています。

2.再応募率が上がる

一度応募して選考を受けたときのCXが良ければ、その会社から再度スカウトがあったときに80%の人がまた受けたいと思っています(当社調べ)。当時はご縁がなくとも、お互いに状況が変わるなかで再応募してくれる可能性があるため、企業にとっては中長期で価値のあるタレントプールが蓄積されていくことになります。

3.よいクチコミが広まる

ポジティブな選考体験は周囲に話したいというデータもあります。たとえその人が入社に至らなくても、周囲に話してくれて良いクチコミが広まることで、ブランディングにつながります。友人がリファラルで応募してくれる可能性もあるでしょう。

4.顧客になってくれる

最後に、採用CXが高かった場合、53%が企業の顧客になると答えています。選考を通じて企業に印象を持つことで、その商品のことも好きになるという効果です。

採用CXを高める6ステップ 

そのような効果のある採用CXをいかにして高めていけばよいのでしょうか。今回は、それぞれのステップに分けてご紹介します。

1.選考プロセスの改善

採用CXを高めるためには、選考プロセスでの対応スピードを向上させることが重要です。応募に対する返答を即日対応にしたり、日程調整のスピードを早めたり、合否連絡を3日以内に対応したりするというのが候補者体験の向上に寄与します。

また選考ステップ自体を短くすることも一つの手です。例えば、5回の面接を3回に短縮します。複数回の面談で多くの人と会うなかでその会社のことを好きになるケースもありますが、基本的には選考期間が長引くに連れて入社意欲が下がってしまう、先んじて内定を出した企業に候補者が意思決定をしてしまうなどのケースもありうるので、バランスを考えて対応しましょう。

2.面接中の候補者体験

面接官の対応次第で候補者の企業に対する印象は大きく変わります。そのため、面接中の候補者体験を上げるためには、面接官トレーニングを通じて魅力付けと見極めの両方のスキルを上げることが重要でしょう。

まず魅力付けについては、候補者に自社のことを好きになってもらうために、短い時間のなかで会社の魅力をしっかり伝えることが求められます。候補者のニーズを理解しながら、それに対する自社の魅力をストーリーで語り、入社後のイメージをつけてもらうことが重要でしょう。

次に見極めについては、単に相手に質問をして見定めるだけではなく、しっかり候補者の強みを引き出せているかが鍵になります。候補者体験を測るためのCXアンケートに「あなたはこの面接で自分の強みを発揮できましたか?」という質問が入っているケースもあるくらい、海外企業でも重視されているポイントです。

補足として、面接中に使用する採用ピッチ資料も重要な要素です。特に転職潜在層にアプローチする場合、カジュアル面談で採用ピッチ資料を用いて説明し、この会社に応募したいと思ってもらう必要があります。会社の概要や求人条件のみではなく、しっかりミッション・ビジョンを伝えて、EVP(従業員価値提案)が伝わるような内容にしましょう。

3.面接後の候補者体験

面接終了時には、候補者に対してフィードバックすることを徹底します。その企業で働くときに発揮できる候補者の強みや期待していることを伝えると同時に、働くうえで課題になりそうなところも改善点として伝えます。

そうすることで、数ある応募者の中の一人ではなく、自分一人に対してしっかり向き合ってくれているという印象を持ってもらえるでしょう。人材紹介会社を通じた推薦の場合は、選考通過結果のみではなく、その方の良かったポイントと、よりアップデートしたいポイントについてもお伝えします。

4.オファー時の候補者体験

オファー面談では「なぜあなたなのか」熱意を持って伝えましょう。また入社後のギャップを生まないように人事制度やありのままの風土を丁寧に説明しておくことも重要です。特に力を入れている企業では、その人だけに向けてオファーの理由や期待役割をまとめたオファー資料を作っている企業もあります。

5.不採用時の候補者体験

不採用になったとしても、なぜ今回ミスマッチだったかを丁寧に伝えることが大事です。例えば、「今回は〇〇の理由でご縁がありませんでしたが、あなたの〇〇のようなところからポテンシャルを感じているので、今後もよい機会がありましたらお声がけさせてください」と連絡しておくことで、中長期的にご縁をつないでいくことができるでしょう。

6.採用CXの分析・振り返り

最後に、採用活動全体を通して採用CX(候補者体験)の良し悪しをしっかり分析して改善していくことが重要です。選考を受けた候補者に対して、CXアンケートを取ることが有効でしょう。選考辞退の理由から、どういう面接にすればよかったか、自社のどんな魅力を伝えるべきかなどのリアルな情報を得ることができます。

採用CXを高めるうえでのおすすめサービス     

採用CXを高めるために活用できるサービスをさまざまな観点でご紹介します。

例えば、選考スピードを早めるために日程調整についてRPOに入ってもらうことも一つでしょう。また面接中の候補者体験をよりよくするために、面接官トレーニングを研修会社に外注するケースもあります。採用ブランディングの会社にサポートしてもらって採用ピッチ資料を整えることも有効でしょう。

採用CXの分析では、採用MAサービス「MyTalent」のCXサーベイ機能を活用することで、採用CXの改善と候補者のタレントデータベースの構築を一気に実現できます。また採用ブランディングのコンサルティングも実施しています。

採用CXを高めた先に、負けずに採れる採用力のある会社へ

今回は、採用マーケティングの一環で注目されている「採用CX(Candidate Experience)」についてご紹介しました。

選考時に候補者体験を高めることが内定承諾率の向上やタレントプールの構築、ひいては企業の採用力に直結します。

また下記資料では、「採用CXを向上させる6つの手法とタレント獲得施策」と題しまして、本記事で触れた採用CXを高める6つのポイントを詳細に説明しております。
さらに足元業務の応募増や選考対応を行いつつ、母集団形成施策であるタレントプールリクルーティングと採用CX改善を同時に実行するための施策についても言及しておりますので是非ダウンロードください。

採用CXのステップをもとに、候補者体験の向上施策について取り組んでみてはいかがでしょうか。

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