北陸銀行、北海道銀行を傘下に持つほくほくフィナンシャルグループ様は、人的資本経営の実現に向けた採用変革を推進されており、その一環として、2023年8月に採用MAサービス「MyTalent」を導入し、アルムナイの方やキャリア登録者など、ほくほくフィナンシャルグループと接点を持った方々とのタレントプール構築といった採用マーケティングに取り組んでいます。
そうしたなか、2024年2月にほくほくフィナンシャルグループ様は自社初となるアルムナイイベントを開催されました。本記事ではイベントの取材レポートとあわせて、株式会社北陸銀行 人事部 須藤様と、株式会社北海道銀行 人事部 林様に、アルムナイイベントを開催した背景や振り返り、今後の展望などのお話を伺いました。
株式会社ほくほくフィナンシャルグループ
株式会社ほくほくフィナンシャルグループ
株式会社北陸銀行
従業員数:2,167人(2023年3月末)
事業概要:銀行業務
人事部 須藤 氏
株式会社北海道銀行
従業員数:1,981人(2023年3月末)
事業概要:銀行業務
人事部 林 氏
アルムナイ採用が注目される背景や制度設計・運用時のポイントをまとめた資料を公開しております。
下記から是非ご覧ください。
ほくほくフィナンシャルグループ初のアルムナイイベントを取材
2024年2月某日、ほくほくフィナンシャルグループ初のアルムナイイベントを取材させていただきました。今回のイベントの概要や様子をレポートします。
イベント概要
タレントプールの構築をスタートして約半年が経過し、ほくほくフィナンシャルグループを退職した社員同士がつながりを持ち続けることを目的としたカジュアルなパーティーとして「アルムナイイベント」を企画したそうです。
新たなつながりやビジネスチャンスを見つける機会を提供するため、結婚式などにも使われるお洒落な会場で飲食を交えながら、アルムナイ同士がリラックスした雰囲気の中で和気あいあいと交流されていました。また、ほくほくフィナンシャルグループの”今”を伝えつつ、参加者同士の交流が促進されて参加したメリットを感じてもらえるように、コンテンツの内容にもこだわって設計されていました。
今回は、アルムナイの方で東京近郊にお住まいの方を中心に、アルムナイ登録がある方はMyTalent経由でご案内し、合計で約20名のアルムナイの方が参加されました。
ウェルカムトーク
冒頭、歓迎の挨拶とパーティーの目的や当日のプログラム、ほくほくフィナンシャルグループの近況についての説明を行いました。アルムナイの皆さまは、ほくほくフィナンシャルグループの人的資本経営の取り組みや直近の注力事業など熱心に話を聞いていました。
その後、テーブルごとで自己紹介し、決められたトピックについて参加者同士で活発に会話をしていました。トピックは「現在勤務している企業で魅力的だと思う制度・取り組み」と「銀行員時代に培ったと思うスキル・経験」の2つで、アルムナイならではの視点で情報交換している姿が印象的でした。
最後に、フリースタイル交流として参加者同士が自由に交流できる時間が設けられていました。お食事やお酒も提供されて、ゆったりとした雰囲気の中で、最近の近況や趣味、仕事などについて話し合い、つながりを深めていました。
現役行員やアルムナイの皆さまがカジュアルに交流して、アルムナイイベントは大盛況に終わりました。参加した方からはこのような声が上がりました。
アルムナイイベント参加者の声
・アルムナイはもちろん現役の行員とも交流ができた。また、ほくほくフィナンシャルグループの現況の紹介があったが、以前に比べて銀行のイメージはかなり変わったなと感じた。
・他のOBと会うことで自身のキャリアを見つめ直す良い機会になった。
・様々な業界にて活躍をされているアルムナイとの交流は大変有意義でした。また、私自身はキャリア形成のために転職をしましたが、将来的に現職にて得た知見を活かす場があれば、アルムナイ採用への応募を検討したいとも思いました。
アルムナイイベントの取材レポートは以上です。ここからはアルムナイイベントを開催した背景や振り返り、今後の展望などのインタビューをお届けします。本イベントをメインでご担当された株式会社北陸銀行 人事部 須藤様と、株式会社北海道銀行 人事部 林様にお話を伺いました。
アルムナイの方や、ほくほくフィナンシャルグループとつながりを持っていただいた方々と、中長期的に接点を持ち続けて良好な関係構築を図る
タレントプール構築を本格的に推進して約半年ですが、現時点での成果を教えてください。
林氏:
グループ全体でアルムナイのプール数は約200名、キャリア登録や他の要因で当グループと接点を持っていただいた方々を含めた全プール数は約700名です。2023年8月に「人的資本経営の実現に向けた採用変革の取り組み」としてタレントプール構築やアルムナイ採用、リファラル採用に関するプレスリリースを配信し、社内外に周知しました。その結果、直近ではMyTalentを利用したアルムナイ登録時のリアクションや、行員同士のつながりがきっかけで、アルムナイ採用(再雇用)が生まれています。
須藤氏:
タレントプール構築やアルムナイ採用制度を周知することで、転職意向が顕在化している層の採用につながっています。加えて、カジュアル面談を通して転職活動をしていない潜在層との接点も徐々に増えてきています。これまで接触を図ることができなかった方々と接点を持ちつながることができ、当グループ独自の人的資産の形成ができていると感じています。
今回、アルムナイイベントを企画したきっかけを教えてください。
須藤氏:
アルムナイと当グループ双方向でコミュニケーションをとる機会を設けたいと考え企画しました。アルムナイネットワークを立ち上げて以降これまでは一方的な情報発信がメインでしたので、イベントを通してアルムナイが今の会社で働いて感じていることや当グループへの関心など直接聞いてみたいと思いました。今回はアルムナイにとっても、当グループにとっても、プラスになるような企画や雰囲気づくりを意識しました。
林氏:
アルムナイに対して門戸を開いており、退職した後も「ほくほくアルムナイ」として当グループの仲間であることを伝えるために、今回のイベントを企画しました。「一度辞めたら戻りづらい、接点を持ちにくい」と感じているアルムナイも一定数いると思いますので、アルムナイの方々の当グループに対するイメージを変えたいと思っていました。
アルムナイイベントで「MyTalent」を活用いただきましたが、使ってみていかがでしたか?
須藤氏:
MyTalentのテンプレート機能を活用して、イベント募集ページを簡単に作ることができました。MyTalentでの参加者情報の集計やアンケート回収に加え、そのままタレントプールに登録することもできるので、企画から運営・振り返りまですべてのフェーズで活用させていただきました。
アルムナイイベントを企画、実施されての率直な感想を教えてください。
須藤氏:
初めての開催でしたがアルムナイ同士が活発に交流していて盛り上がっていましたし、アンケートの満足度も高く、私たちとしてもさまざまな意見を聞くことができて良かったと思います。
林氏:
アルムナイイベントをやって良かったというのが率直な感想です。アルムナイの視点でこのようなイベントを望んでいるのかと不安に感じることもあったのですが、アンケートでこういった場を強く求めていたという声が多かったのは意外な発見でしたね。
また、トピックテーブルでは「現在勤務している企業の魅力と思う制度・取り組み」と「銀行員時代に培ったと思うスキル・経験」をテーマにしたのですが、ほくほくフィナンシャルグループと他社を経験している視点で忌憚のない意見がたくさん出ていて、今後の制度整備や採用ブランディングなどに役立つ意見をもらうことができました。
アルムナイイベントやタレントプールについての今後の展望を教えてください。
林氏:
今回は東京開催でしたが、札幌にもお互いの拠点がありますので、他の地域でも開催していきたいと考えています。またアルムナイだけでなく、他の要因で当グループと接点を持っていただいた方々なども「MyTalent」でタレントプールしているので、そういった方々と関係性を深めるイベントも検討していきたいですね。
須藤氏:
アンケートでは「当グループの取り組み事例を聞いて、銀行の変化を知ることができた」という声もいただきました。当グループの取り組みを社外に発信し続けることも私たちの役割だと考えています。
イベントや情報発信を通して、アルムナイの方のキャリアや人生に活かすことができる「ほくほくアルムナイ」としてのつながりを感じてもらえるよう、今後もアルムナイと対話を重ねていきたいと思います。アルムナイに限らずタレントプールの方々には、ほくほくフィナンシャルグループの想いを発信し、中長期的に良好な関係を構築していきたいと考えています。
編集後記
今回は、「MyTalent」を活用して人的資本経営の実現に向けた採用変革を推進されているほくほくフィナンシャルグループ様のアルムナイイベント取材レポートと人事担当者のインタビューをご紹介しました。
ほくほくフィナンシャルグループの”今”を伝えつつ、アルムナイ同士の交流を促進し参加メリットを感じてもらえる、双方にとって価値のあるイベント設計にこだわっている点が特徴的でした。実際に、参加者アンケートでは「昔と比較してほくほくフィナンシャルグループの印象が変わった」「自身のキャリアを考えるきっかけになった」「アルムナイ採用への応募も検討したくなった」などの声があり、双方にとって得るものがあるイベントになりました。
アルムナイイベントにご興味をお持ちの企業様、タレントプールを構築し採用マーケティングを推進したい企業様はTalentXまでお気軽にご相談ください。
アルムナイ採用が注目される背景や制度設計や運用時のポイントをまとめた資料を公開しております。下記から是非ご覧ください。