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2026.04.06更新

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「Vision2030」を支える、村田製作所の人材戦略―リファラル入社の定着率100%を実現する“個と組織の好循環モデル”

セラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売で世界をリードする株式会社村田製作所様(以下、「村田製作所」)。同社は長期構想「Vision2030」において、「Innovator in Electronics」として、独自の技術やデバイス供給にとどまらず、社会課題に対するイノベーションの創出を掲げています。

ハードウェアの強みを活かしつつ、新たな価値を生み出すためには、多様な人材獲得が急務です。一般的な転職市場ではターゲット層にリーチしきれない課題がある中で、同社が着目したのは従業員のつながりを活かし、市場に出てこない転職潜在層へアプローチする「リファラル採用」です。

今回は、人材開発部 シニアマネージャーの田上 三花 氏に、経営戦略における人材戦略の考えや、「MyRefer(MyTalent Refer)」活用による組織の変化について伺いました。

株式会社村田製作所

・従業員  :連結72,572名、個別10,865名(2025年3月31日時点)
・事業   :セラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売
・取材対象者:人材開発部 シニアマネージャー 田上 三花 氏

事業戦略と直結するタレントアクイジション、「個と組織の好循環」が描く成長シナリオ

長期構想「Vision2030」の実現に向けて、貴社ではどのような人材戦略を描かれているのでしょうか。

田上氏:
当社の「Vision2030(長期構想)」では、「お客様に対するイノベーション」から「社会課題に対するイノベーション」へと価値提供の範囲を拡大し、真の「Innovator in Electronics」として主体的に価値創造していくことを掲げています。これを実現するためには、多様な人材がイノベーションを生み出し続けることが不可欠です。

当社は、「CS(お客様が認めてくださる価値を創造し、提供し続けること※)」と「ES(仕事を通じて従業員一人ひとりがやりがいを感じ、成長し続けること)」という価値観を大切にしています。従業員一人ひとりがワクワクして働くことでイノベーションが生まれ、それが組織の成果となり、また個人のやりがいに還ってくる個と組織の好循環」を回すために必要な多様性を担保する人材戦略を策定しています。

※村田製作所が大切にする価値観(経営理念)はこちら
URL:https://corporate.murata.com/ja-jp/company/philosophy

人的資本経営の中で、タレントアクイジションをどのように考えていますか。

田上氏:
人的資本経営とは、人材を価値創造の源泉となる「資本」として捉え、投資効果を最大化する経営手法だと捉えています。その中でタレントアクイジションは、単なる欠員補充ではなく、「Vision2030」実現に向けた戦略的な活動です。

当社は、社内ローテーションによる内部育成が活発ですが、それだけでは組織の同質性が高まってしまう側面もあります。だからこそ、外部から異なる知見やバックグラウンドを持つ人材を迎え入れることは、既存組織に新たな視点をもたらし、「個と組織の好循環」を加速させるための重要な投資であると考えています。

リファラル採用の位置づけと狙いについて教えてください。

田上氏:
リファラル採用は、「個と組織の好循環」の起点となる重要なチャネルの一つとして位置付けています。従来の採用市場では出会えない層、例えば「転職活動はしていないが、村田製作所の技術や変革に興味を持ってくれる潜在層」にアプローチできる点が一番の狙いです。また、社員が自社のリアルな姿を語ることで、候補者は「村田製作所で働くイメージ」を具体的に持った状態で入社できます。これは入社後のミスマッチを防ぎ、高いエンゲージメントで活躍していただくこと(ES向上)に直結すると考えています。

「MyRefer(MyTalent Refer)」導入後、組織や社員の意識にはどのような変化がありましたか。また、その浸透のために工夫されている点はありますか。

田上氏:
最も大きな変化は、透明性のある紹介の仕組みが整ったことです。

以前は、「知人を紹介したいが、縁故採用のように見られるのが嫌だ」と躊躇する空気がありましたが、仕組み化したことで、社員が不当な先入観を持たれることなく、堂々と知人を推薦できる土台ができました。これにより、採用を「自分たちも関わる活動」と捉える意識が、特にIT部門などの専門職を中心に広がりつつあります。

浸透にあたっては、トップダウンで「全員採用」と号令をかけるのではなく、食堂への卓上POP設置や日常会話を通じて、「実はこういう制度があるんだよ」「まずは登録だけでもいいんだよ」と草の根的に浸透させることを重視しています。社員が責任を重く感じすぎず、自然と紹介したくなる状態を目指しています。

リファラル入社は定着率100%。社員を通じた転職潜在層へのアプローチ

事業拡大に伴い中途採用を強化されていますが、「MyRefer(MyTalent Refer)」を通じたリファラル採用はどのように貢献できていますか。

田上氏:
リファラル採用の最も大きなメリットは、応募から内定までの決定率が高いことです。紹介者を通じて、当社の情報や職場環境を十分に理解いただいた上で応募していただけるため、選考プロセスがスムーズに進む傾向があります。また、これまでの実績ではリファラル経由の入社者の定着率は100%という結果も生み出しています。

また、エージェントや求人サイトには登録していないが、トップレベルの技術力や知見を持つ方々に対して、社員のネットワークを通じてアプローチできています。

「部品メーカー」というイメージが強い当社ですが、実はITやソフトウェアの領域でも挑戦できるフィールドが広がっています。そうした求人票だけでは伝わりきらない魅力を、社員の言葉で直接届けることで、採用難易度の高い人材の獲得にも繋がっています。

紹介時に「どのような魅力」や「どのような点に挑戦できるか」を伝えていただきたいですか。

田上氏:
ぜひ、事業や機能、国を超えて多様な経験ができるキャリアの可能性を伝えてほしいです。 村田製作所では、自分の専門性を軸にしながら、周辺領域へも知見を広げていくことができます。
例えば情報系の人がモノづくりに関わったり、プロセス技術者が材料開発に触れたりと、個人の希望と会社のニーズに応じて世界を広げていける環境があります。

「ここなら、自分の専門性を武器に、もっと広い世界で挑戦できるよ」と、皆さん自身の言葉で語っていただければと思います。応募を検討されている方には、良い情報だけでなく、リアルな面も含めて十分に情報をお伝えいただけると嬉しいです。

社員の皆さまへメッセージをお願いします。

田上氏:
リファラル採用は、未来の同僚を探す活動であり「村田製作所という組織を強くする活動」です。「MyRefer(MyTalent Refer)」は求人情報を得るためのツールだと思って、まずは登録だけでも構いません。面白い人がいたら、「ちょっと話を聞いてみない?」と声をかけるくらいの気持ちで、気軽に使ってみてください。

皆さんのネットワークを通じて、「Vision2030」の実現に向けて共に歩んでいける仲間との出会いが生まれることを期待しています。小さな一歩からで構いませんので、ぜひご協力をお願いします。

編集後記

村田製作所様は、リファラル採用を「個と組織の好循環」を生み出すための戦略的な施策と位置づけています。トップダウンでの強制ではなく、社員の心理的ハードルを下げ共感をベースにした活動でリファラル採用の社内浸透を図り、市場には出てこない質の高い転職潜在層へのアプローチに成功しいます。さらには、リファラル入社者の定着率は100%という圧倒的なマッチング精度を実現されています。

技術力と組織力を高める、貴社ならではのリファラル採用戦略設計について興味がある方は、ぜひTalentXにご相談ください。

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