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2024.04.25更新

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採用ペルソナとは?採用ペルソナのメリット、設計の流れとポイントを解説

従来から主にマーケティング領域で、サービスや製品の典型的なユーザー像を表わす用語として使用されてきたペルソナ(persona)といわれるものがあります。ペルソナは、現在では人事採用の領域でも使用検討されるケースが増えており「採用ペルソナ」と呼ばれています。

採用ペルソナとは、自社にフィットし採用した理想の人材像を表したものといえます。

この記事では、採用ペルソナの意味や目的、メリット、設計の流れとポイントなどわかりやすく解説します。

目次<採用ペルソナとは?採用ペルソナのメリット、設計の流れとポイントを解説>

採用ペルソナとは

採用ペルソナとは、自社が採用したい人材像を具体的にイメージに落とし込んだ架空の人材像を指します。

採用ペルソナは、年齢、性別、家族構成、職歴、価値観、志向、ライフスタイル、趣味嗜好、特技などの要素を具体的に設定した人材像です。

採用ペルソナの概要と目的

採用ペルソナは、入社後に採用の目的やポジションの役割に適った活躍ができる人材像を表わしたものです。

採用したい人材を具体的にすることによって、選考基準が明確になり、採用ミスマッチを防ぐことも可能になります。企業が採用ペルソナを設定して、それに基づいた採用活動を進めることで、自社で活躍できる優秀な人材を確保することができます。

採用ペルソナと採用ターゲットの違い

採用ペルソナとともによく耳にする言葉に「採用ターゲット」があります。
採用ターゲットとは、年齢、性別、学歴などの属性によって分類されたグループ(集団)のことを表わしています。
一方、採用ペルソナは、ターゲットによって分類されたグループのなかで、さらに価値観、志向、ライフスタイルなどを想定し、詳細な条件を設定して作り上げた人材像を表わしています。

採用ターゲットは人材の属性などの層を表わすのに対して、採用ペルソナは各層の中からさらに詳細で具体的な人材像を表わす点が大きく異なります。

採用ペルソナのメリット

採用ペルソナを設定することによって得られる2つのメリットをご紹介します。

  • 求める人材を採用する可能性が高まる
  • 採用基準の共通認識をつくれる

求める人材を採用する可能性が高まる

自社で採用したい職種・職務に対応した採用ペルソナによって設定した人材像をもとにすれば、応募経路や転職活動をどこで行うのか想定できるでしょう。また、志望動機や判断基準なども想定することが可能になり、自社求人の訴求ポイントを最適化することによって、求める人材を採用する可能性が高まる点は採用ペルソナの大きなメリットです。

採用基準の共通認識をつくれる

採用活動は、複数の部門や人が関わるものです。その際には採用ペルソナによって、採用すべき人材像が明確になっていれば、関連する部門間や各個人の間の認識の齟齬を避けることができます。採用基準の共通認識をつくれることも採用ペルソナのメリットといえます。採用基準がはっきりすることでコミュニケーションミスがなくなり、必要な人材をしっかりと採用できるようになるでしょう。

採用ペルソナを設計する流れ

採用ペルソナを設計する際の流れについて、5つのステップに沿ってご紹介します。

  1. 経営層や要求部門にヒアリングし必要な理由と人材像を定義する
  2. 自社の情報を整理する
  3. 整理した情報を基に採用ペルソナを設定する
  4. 採用ペルソナにズレがないか経営層や要求部門の認識を合わせる
  5. 採用ペルソナを定期的に確認し見直しを図る

SETP1.経営層や要求部門にヒアリングし必要な理由と人材像を定義する

求人需要が発生したらその要求部門や経営層に対して、求める人材像についてのヒアリングを行います。求める人材を定義するためには、その人材を採用する目的に沿った内容についてヒアリングを実施し、明確にすることが必須です。
具体的な項目として、一般的なものをご紹介します。

  • 年齢
  • 性別
  • 学歴
  • 年収
  • 経験
  • 資格
  • スキル
  • 志向性
  • 価値観
  • 人柄
  • 趣味嗜好

SETP2.自社の情報を整理する

適切な採用ペルソナを作成するために、自社の情報についても、整理しておくことが求められます。 具体的な項目としては、下記のものをご紹介します。

  • 企業理念
  • 今後の展望・ビジョン
  • 事業内容
  • 仕事内容
  • 社風・企業文化
  • 働き方・制度

SETP3.整理した情報を基に採用ペルソナを設定する

採用に関わる関係者にヒアリングを行った内容をもとに、採用すべき人材像のペルソナを作成していきます。 その際に、過去に設定した採用ペルソナなどがある場合には、参照して必要な項目の抜け漏れなどが無いかを確認することも重要です。

SETP4.採用ペルソナにズレがないか経営層や要求部門の認識を合わせる

ヒアリングした情報に基づいて設定した採用ペルソナが出来上がった後には、公開する前に、要求部門や経営層などの関係者に対して、確認の依頼をします。関係者間で想定した人材像と採用ペルソナに齟齬やズレが無いか、しっかりと確認することで、採用精度が高まり採用活動も成功する可能性が高まるでしょう。

SETP5.採用ペルソナを定期的に確認し見直しを図る

一度設定した採用ペルソナには見直しが必要です。
要求元の採用要件が変化したり、採用市場そのものが変化したりと、取り巻く環境は常に変化しています。その状況に取り残されることのないように、定期的に見直しを行いアップデートをしていきましょう。

まとめ<採用ペルソナとは?採用ペルソナのメリット、設計の流れとポイントを解説>

従来は主にマーケティング分野で使われていたペルソナが、現在では採用の領域でも頻繁に使われています。人材採用においても、採用目的を明確にするとともに、採用したい人材像、すなわち採用ペルソナも明確にして必要な人材を採用し、ミスマッチなく活躍しもらうことが重要です。

採用ペルソナの設定に限らず、採用活動に従来のマーケティング視点を取り入れる採用マーケティングは、労働人口減少による人手不足や求人倍率の上昇による人材採用難を乗り越えるための有効な手法といえるでしょう。

TalentXでは、様々な採用課題の解決を支援するサービスを提供しています。採用マーケティング、リファラル採用、採用ブランディングなどトータルでご支援させて頂きますので、お気軽にご相談ください。

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監修者情報

監修 | TalentX Lab.編集部
この記事は株式会社TalentXが運営するTalentX Lab.の編集部が監修しています。TalentX Lab.は株式会社TalentXが運営するタレントアクイジションを科学するメディアです。自社の採用戦略を設計し、転職潜在層から応募獲得、魅力付け、入社後活躍につなげるためのタレントアクイジション事例やノウハウを発信しています。記事内容にご質問などがございましたら、こちらよりご連絡ください。

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