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2026.07.21更新

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リファラル採用を活性化させる制度設計―エンゲージメントと採用力を高める方法

採用コストの高騰、採用難易度の上昇、入社後のミスマッチ—こうした課題を抱える人事担当者のあいだで、近年「リファラル採用」への注目が再び高まっています。社員が自社の文化や仕事内容を深く理解したうえで候補者を紹介するリファラル採用は、採用コストの最適化やミスマッチの抑制が期待できるだけでなく、採用市場に出てきていない転職潜在層にも接点を獲得できる点で他の採用手法にはない独自の価値があります。

しかし、制度を導入したにもかかわらず、思うように紹介が集まらない、一時的に活性化しても継続しないといった課題を抱える企業は少なくありません。その背景には、制度設計や運用フロー、社員への情報共有の方法など、制度を継続的に機能させるための仕組みに課題があるケースが多く見られます。

本記事では、リファラル採用が活性化しない原因を整理したうえで、紹介が継続的に生まれる制度設計の考え方や、運用を定着させるための改善ポイントを体系的に解説します。制度を「導入すること」を目的とするのではなく、「継続的に成果を生み出す仕組み」を構築したい人事責任者・採用担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

目次|リファラル採用を活性化させる制度設計

  • リファラル採用が定着しない原因とは?
  • リファラル採用が注目される理由とは?採用難時代に企業が取り組むべき背景を解説
  • リファラル採用が活性化しない2つの理由
  • 活性化する制度設計の5つの構成要素
  • エンゲージメントとリファラル採用を連動させる組織設計の視点
  • 制度設計を「継続的に機能させる」ための運用フレームワーク
  • MyTalent Refer(MyRefer)で制度設計・運用・データ活用を一元化する
  • まとめ

リファラル採用が定着しない原因とは?

多くの企業がリファラル採用制度を整備している一方で、導入後しばらくすると紹介件数が減少し、制度が十分に活用されなくなるケースも少なくありません。その背景には、採用担当者の運用だけではなく、社員が参加しやすい制度設計や継続的な情報発信、運用体制など、制度全体の仕組みに課題がある場合が多いと考えられています。

リファラル採用を継続的な採用チャネルとして機能させるためには、制度を導入するだけではなく、「なぜ制度が活性化しないのか」という原因を理解し、自社の課題に合わせて改善を進めることが重要です。

リファラル採用とは

そもそもリファラル採用とは、自社で働く社員が知人や友人などを企業へ紹介し、その紹介をきっかけとして採用活動を進める採用手法です。求人媒体や人材紹介会社を介さず、自社社員のネットワークを活用して候補者と接点を持つ点が最大の特徴です。

社員自身が企業文化や仕事内容を理解したうえで紹介するため、候補者は入社前からリアルな職場情報を得やすく、企業側にとっても応募書類だけでは把握しにくい人物像や価値観を理解しやすくなります。

近年ではリファラル採用は単なる「紹介制度」としてではなく、社員一人ひとりが採用活動に参加する文化を醸成する施策として位置付ける企業も増えています。そのため、制度設計だけでなく、社員が参加しやすい運用体制や継続的な情報発信の仕組みまで含めて見直すことが、リファラル採用を継続的に機能させるための重要なポイントとなります。

リファラル採用が定着している企業・していない企業の違いとは

リファラル採用が継続的に機能している企業には共通した特徴があります。制度の有無よりも、「社員が自社の採用活動をともに担うという文化が根付いているかどうか」が決定的な差になっています。

制度が継続的に活用されている企業では、採用の成功事例や入社者の声、現在募集している職種などを定期的に社内へ発信し、社員がリファラル採用を身近に感じられる環境づくりに取り組んでいます。また、「紹介によって新しい仲間が加わった」という成果を継続的に共有することで、制度への理解や参加意識を高める工夫も見られます。

このように、制度を導入するだけでなく、継続的な情報発信や参加しやすい運用体制を整えることが、リファラル採用を定着・活性化させるための重要なポイントです。

リファラル採用が注目される理由とは?採用難時代に企業が取り組むべき背景を解説

採用市場の変化を背景に、リファラル採用の役割は大きく変わりつつあります。かつては採用チャネルの一つとして活用されることが一般的でしたが、近年では採用活動を継続的に支える仕組みとして、その重要性が改めて注目されています。

特に、人材獲得競争が激化するなかでは、新たな応募を待つだけではなく、社員のネットワークを活用して候補者との接点を広げる取り組みが重要になっています。ここでは、リファラル採用が再評価されている背景について解説します。

採用コスト高騰・採用難易度上昇の中でリファラル採用が再評価されている背景

求人広告費の高騰や採用エージェント手数料の負担増加により、外部チャネルに依存した従来の採用手法は限界を迎えています。少子高齢化による労働人口の減少や転職市場の活発化によって、従来の採用チャネルだけでは十分な母集団を形成しにくくなっており、特に専門職・技術職においては転職顕在層の候補者数そのものが需要に対して不足している状況です。

こうした環境の中で、社員の人脈ネットワークを活用するリファラル採用は、「採用市場に出てきていない転職潜在層へのアクセス手段」として機能する点で、他の手法にはない独自の価値を持っています。社員が自社の文化・業務内容を深く理解したうえで候補者を紹介するため、選考通過率や入社後の定着率が高まることが期待できるのも、組織の持続的な採用力強化につながる理由のひとつです。

人的資本経営とリファラル採用—「紹介できる職場」は組織の健全性の指標になる

近年、人的資本の情報開示が求められる流れの中で、従業員エンゲージメントや離職率、採用定着率などが経営指標として重要視されるようになっています。リファラル採用の活性度は、こうした指標と深く連動しています。

社員が自発的に友人・知人を紹介したいと思える職場は、それ自体が組織の健全性を示すシグナルです。「自社を人に勧めたいと思うか」という問いかけはeNPS(従業員ネットプロモータースコア:従業員が自社を他者へ勧めたいと思う度合いを測る指標)にも通じるものであり、リファラル採用の紹介数を追うことは、エンゲージメントの実態を定期的に確認する手段にもなります。

人事部門の視点では、リファラル採用を単なる採用チャネルの一つとして捉えるのではなく、自社の採用力を高めるための継続的な仕組みとして位置付けることが重要です。そのためには、制度を導入するだけでなく、社員へ募集情報を継続的に発信し、紹介しやすい環境を整えるとともに、紹介後のフォローや制度改善を継続的に行うことが求められます。

こうした運用を積み重ねることで、リファラル採用は一時的な施策ではなく、安定した採用チャネルとして機能しやすくなります。

欧米と日本のリファラル採用普及率の差とその示唆

欧米企業においては、中途採用の相当数がリファラル経由で決定しているとされており、採用の主要チャネルとして定着しています。一方、日本においてはリファラル採用を導入している企業は増えているものの、「継続的に成果を出している」企業はまだ限られているのが実情です。

この差は、採用文化の成熟度だけでなく、制度設計の精度と運用の継続性にあると考えられています。欧米の事例が示すのは、「リファラル採用は正しく設計し、継続的に運用すれば、最も採用ROIが高い手法のひとつになりうる」という可能性です。日本においても、その可能性を引き出すための制度と仕組みを整えることが、今まさに求められています。

リファラル採用が活性化しない2つの理由

リファラル採用を改善するためには、まず自社の制度がどこで停滞しているのかを把握することが重要です。「紹介件数が少ない」「制度が浸透していない」といった表面的な課題だけでは、適切な改善策を検討することはできません。

制度設計や運用方法には、企業ごとに異なる課題があります。まずは代表的な2つの課題をもとに、自社の状況を整理し、どこから改善に着手すべきかを確認していきましょう。

【原因①制度設計の欠陥】インセンティブ設計・周知不足・手続きの複雑さ

制度上の欠陥が原因の場合、まずインセンティブの条件が複雑すぎて社員が理解していない、または報酬の受け取りタイミングが「内定時」「入社時」「試用期間終了時」と後ろに設定されすぎていて、紹介した社員の動機が維持されにくいというケースが見られます。

紹介プロセスの複雑さも大きな障壁です。専用フォームへの入力、採用担当者への別途連絡、候補者同意書の取得など、社員が「紹介する」という行動に対して複数のステップを求める設計になっている場合、紹介のハードルは上がります。採用したいポジションや求める人物像が社員へ共有されていないと「どんな人を紹介すればいいのかわからない」という状態になるため、求人票をそのまま掲示するだけでなく、「こういう経験を持つ友人がいたら声をかけてほしい」という具体的な呼びかけが求められます。

【原因②心理的ハードル】「断られたら気まずい」「紹介した後のことを考えてしまう」

制度は整っていても、社員が行動に移せない場合は心理的ハードルを疑うべきです。最も多いのは「友人に声をかけて断られたときの気まずさ」への懸念です。これは制度とは無関係に存在する心理的障壁であり、「紹介しやすい雰囲気をつくること」と「紹介しなくても問題ない安心感を担保すること」の両立が求められます。

また、自分が紹介した人が入社後に早期離職したり評価が低かったりした場合に、「紹介した自分の評価まで下がるのではないか」という不安を持つ社員も一定数います。「紹介に対する責任と採用の責任は別物である」ということを、制度の設計上・コミュニケーション上で明確にすることが解消への近道と考えられています。

活性化する制度設計の5つの構成要素

リファラル採用を継続的に機能させるためには、制度を導入するだけでは十分とはいえません。社員が参加しやすく、人事担当者も運用しやすい仕組みを整え、制度を継続的に改善できる設計にすることが重要です。

そのためには、制度の目的や求める人物像を明確にしたうえで、紹介フローや社員へのフィードバック、効果測定までを一体的に設計する必要があります。ここでは、制度設計を見直す際に押さえておきたい5つのポイントを紹介します。

①インセンティブ設計—金銭報酬の相場と非金銭報酬の活用ポイント

インセンティブは、「紹介に協力してよかった」と社員が感じられる設計であることが重要です。金銭的な報酬を設ける場合は、金額だけでなく、支給条件や支給タイミングを明確にし、社員が納得感を持って参加できる制度にする必要があります。

一方で、金銭報酬だけに頼る設計は長続きしにくい傾向があります。「紹介した人が活躍している」という喜びや「会社の採用に貢献できた」という達成感こそが、継続的な紹介行動の真の動機になるからです。社内での表彰や経営層・人事責任者からの直接の感謝、採用担当者から紹介者への丁寧なフィードバックといった非金銭的なアプローチも制度設計の中に組み込むことが効果的と考えられています。また、報酬の「受け取りやすさ」も見落とせません。申請手続きが複雑だったり支給時期が不透明だったりすると、社員の信頼が損なわれてしまう恐れがあります。シンプルな申請フローと支給時期の明示が、制度への信頼の土台になります。

②周知・巻き込み—全社員への制度浸透と継続的な認知維持の方法

制度を整備しても、社員がその存在を十分に認識していなければ、紹介につながる行動は生まれにくくなります。そのため、制度の周知は導入時の一度きりの告知で終わらせるのではなく、継続的に情報へ触れられる仕組みとして設計することが重要です。

効果的な周知の方法としては、全社会議や部署MTGでの定期的な紹介実績の共有、Slackや社内チャットツールへの定例的な投稿、入社者からの一言コメントの社内展開などが挙げられます。「誰かが紹介して採用に至った」という成功体験を社内全体で可視化することが、他の社員の紹介意欲を自然に高めます。採用ニーズが変わるたびに「今、こんな人を探している」というメッセージを更新し、社員が受け取れる状態を維持することが、紹介の精度と量の両立につながります。

③紹介プロセスの簡易化—社員が「紹介しやすい」仕組みの設計原則

紹介という行動は「思い立ったときに、すぐに、簡単にできる」状態が最も継続しやすいとされています。紹介フォームへのアクセスに複数のステップが必要だったり、候補者の情報を細かく入力しなければならなかったりする設計は、それだけで紹介のハードルを引き上げます。

理想的なプロセスは、「紹介したい人の名前・連絡先を入力するだけで、あとは採用担当者が対応してくれる」という形です。スマートフォンから完結できること、メールやチャットの直接共有から候補者を招待できることも、紹介のしやすさを左右します。「本人への連絡は採用担当が行う」というフローにするだけで、社員の心理的ハードルが下がることが期待できます。

④候補者フィードバック—紹介した社員へのフォローが継続率を左右する

リファラル採用では、「紹介後のフォロー体制」が十分に整備されていないケースも少なくありません。紹介した候補者の選考状況が共有されなかったり、不採用となった理由が適切に伝えられなかったりすると、社員は制度への参加意義を感じにくくなります。その結果、次回以降の紹介につながりにくくなる可能性があります。

選考状況を定期的に紹介者に共有し、採用・不採用を問わず感謝の気持ちを伝えるコミュニケーションが、継続的な紹介意欲の維持に直結します。特に「採用に至らなかったケース」でのフォローは次の紹介行動に大きく影響するため、採用担当者がルールとして運用できる仕組みを整えておくことが、制度の継続率を守る要になります。候補者の個人情報への配慮は前提としながらも、「書類選考へ進みました」「選考は終了しました」といった最低限の情報共有でも、紹介者の安心感につながります。

⑤PDCAと効果測定—紹介数・選考率・定着率を追うKPI設計

リファラル採用の制度を長期的に改善し続けるためには、何を測るかを明確にしておくことが出発点になります。追うべき主要なKPIは「紹介件数(制度を利用した社員数・紹介した候補者数)」「選考通過率(書類・面接それぞれ)」「採用決定率」「入社後定着率(入社から一定期間経過後)」の4軸が基本とされています。

特に入社後の定着率は、リファラル採用の本来の強みを示す指標であり、他の採用チャネルと比較することで制度の価値を組織内で示す根拠になります。重要なのは数値そのものではなく、「なぜその結果になったのか」を分析することです。紹介件数が少なければ制度の認知不足や募集情報の発信方法が原因かもしれませんし、応募は集まるものの内定率が低ければ求める人物像の共有方法に改善の余地があるかもしれません。数値を定期的に整理・共有することで、制度の改善サイクルを回すとともに経営層への説明材料としても活用できます。

エンゲージメントとリファラル採用を連動させる組織設計の視点

制度面のみを整えるだけでは、リファラル採用は持続的に機能しません。「この会社を友人に勧めたい」と思える社員を増やすことと、リファラル採用を活性化させることは切り離すことのできない取り組みです。社員体験の質が紹介文化をつくるという視点を持ち、採用施策と組織づくりを一体的に設計することが、長期的な成果につながります。

エンゲージメントスコアとリファラル紹介数の相関—可視化することで気づくこと

eNPSや従業員エンゲージメントサーベイの結果と、リファラル採用の紹介数を部署別・チーム別に照らし合わせると、両者には一定の相関が見られることが多いとされています。エンゲージメントが高い部署ほど紹介数が多い傾向があるという実態は、HRtech分野における国内外の複数の調査でも同様の傾向が示唆されています。

こうした指標を可視化することで、制度運用のどの段階に課題があるのかを把握し、優先的に改善すべきポイントを整理しやすくなります。特定の部署でリファラルが機能しない場合、その部署のエンゲージメント状態を確認し組織的な課題の有無を探ることで、リファラル施策と組織改善施策を連動させる判断ができます。定量的な可視化は、経営層や事業部長への報告においても「採用活動が組織の健康状態と連動している」という説明を可能にし、人事施策への理解と協力を得やすくする効果も期待できます。

エンゲージメントは、待遇だけで決まるものではありません。経営方針への理解、上司との信頼関係、成長実感、組織への帰属意識など、日々の社員体験の積み重ねによって形成されます。入社後のオンボーディングの質、自分の意見が尊重される環境、成果が適切に評価される組織文化—こうした社員体験が充実しているほど「この会社なら知人にも安心して紹介できる」という気持ちが生まれやすくなります。

リファラル採用を支える社員との協力体制を構築する

すべての社員へ一律に紹介を呼びかけるのではなく、制度を積極的に活用している社員や、自社の採用活動に関心の高い社員を中心に取り組みを広げることも有効です。紹介実績のある社員の事例を共有したり、制度改善に関する意見を取り入れたりすることで、リファラル採用が組織全体へ広がりやすくなることが期待できます。

制度を継続的に活用するためには、過去に紹介実績のある社員や、採用活動へ積極的に協力している社員との連携を強化することも有効です。こうした社員に対しては、現在募集している職種や求める人物像を定期的に共有し、人事担当者とのコミュニケーションの機会を設けることで、より適切な人材の紹介につながりやすくなります。

また、紹介事例や採用後の活躍を共有しながら、制度改善に関する意見を取り入れることで、制度への理解が深まり、継続的な参加を促しやすくなります。その結果、量だけでなく質にも配慮したリファラル採用を推進しやすくなるでしょう。

リファラル採用が組織文化に定着している企業の共通点

継続的にリファラル採用で成果を出している企業には、いくつかの共通する文化的特徴があります。

第一に、「採用は全員の仕事である」という認識が経営層から現場まで共有されています。採用担当者だけが採用を担うのではなく、社員全員が採用活動の一端を担うという意識の醸成が、日常的なリファラル行動を可能にします。経営層が採用の重要性を発信し、管理職が制度活用を後押しすることで、採用は「人事の仕事」から「組織全体の取り組み」へと認識が変わっていきます。

第二に、採用の成功体験が「見えるかたち」で共有されています。「Aさんが紹介したBさんが入社し、今チームの中核メンバーとして活躍している」という具体的なストーリーを社内に発信することで、紹介という行動の意味と価値が実感として伝わります。

第三に、リファラル採用の運用が「担当者の努力」ではなく「仕組み」として設計されています。担当者が変わっても継続できるプロセス設計と、ツールによる自動化・デジタル化が制度の持続性を支えています。

制度設計を「継続的に機能させる」ための運用フレームワーク

リファラル採用制度は、導入後の継続的な運用と改善が重要です。制度を整備しただけでは、時間の経過とともに利用率が低下し、十分に活用されなくなる可能性があります。そのため、定期的に制度の運用状況を振り返り、課題に応じて改善を重ねることが求められます。

また、制度が定着するほど、募集情報の発信や紹介状況の管理、効果測定など、人事担当者の運用業務は増えていきます。こうした負担を抑えながら継続的に運用するためには、早い段階からツールを活用し、情報共有や進捗管理を効率化できる仕組みを整えることも重要です。

月次・四半期・年次の運用カレンダー

リファラル採用の運用は、以下のサイクルを基本として設計することをおすすめします。

月次サイクルでは、「採用ニーズの更新と社内共有」「紹介者への進捗フィードバック」「紹介実績の集計・担当者確認」を基本タスクとして設定します。月1回、Slackや社内メールで「今月求めているポジション」を共有するだけでも、社員の紹介意識の維持に効果があるとされています。

四半期サイクルでは、「紹介数・選考率・定着率のKPI整理と前四半期との比較」「制度の改善・見直し検討」を行います。紹介実績のある社員への感謝施策(個別の感謝連絡、全社表彰など)もこのタイミングで実施すると、継続的な紹介意欲の維持につながります。また四半期に一度「リファラル月間」を設定し、期間中の紹介者に対して特別な感謝の表明や採用担当者との面談機会を提供するといった施策も、活性化の手段として有効です。

年次サイクルでは、インセンティブ設計の見直し、制度説明資料のアップデート、採用ターゲットの再整理を行い、次年度の運用方針をまとめます。社員アンケートやヒアリングを実施して「紹介しにくいと感じる理由」を収集し、実態に即した改善を反映するのもこのタイミングが適しています。

経営層の巻き込み方

リファラル採用を推進するうえでは、制度設計や運用だけでなく、経営層の理解と協力も欠かせません。制度を人事部門だけの取り組みとして進めている場合、社員に十分浸透せず、参加が広がりにくくなることがあります。そのため、経営層からリファラル採用の目的や制度の重要性を継続的に発信することで、「会社全体で取り組む採用活動」という認識を社内へ浸透させやすくなります。

一方で、経営層が制度の内容を十分に把握していなかったり、発信する機会が限られていたりするケースも少なくありません。そのような場合は、人事部門が全社集会や社内報で活用できるメッセージ案をあらかじめ用意しておくことが有効です。

例えば、「次回の全社集会でリファラル採用についてご紹介いただける場合は、以下の内容を参考にしていただけますと幸いです。必要に応じて、ご自身の言葉でアレンジしてご活用ください」といった形で共有すれば、経営層も発信しやすくなります。

このように、人事部門が発信をサポートする仕組みを整えることで、制度の目的や重要性を継続的に社内へ伝えやすくなり、リファラル採用の定着にもつながることが期待できます。

このように、経営層が継続的に制度の目的や重要性を発信できる環境を整えることで、リファラル採用を全社的な取り組みとして浸透させやすくなるでしょう。

担当者の工数を減らす自動化・デジタル化の考え方

リファラル採用の運用を担当者の手作業に依存していると、業務の繁忙期や担当者の異動・退職などをきっかけに、制度が継続しにくくなる可能性があります。紹介者との連絡や候補者情報の管理、選考状況の共有、制度の周知などをすべて手作業で行っていると、人事担当者の負担が増え、本来注力すべき制度改善や社員とのコミュニケーションに十分な時間を確保しにくくなります。

そのため、紹介フォームの受付や紹介者へのステータス通知、紹介件数や採用実績の集計など、定型的な業務はできるだけ自動化することが重要です。ツールを活用して運用を仕組み化することで、担当者の負担軽減だけでなく、制度を継続的に運用しやすい体制づくりにもつながります。

また、紹介履歴や選考状況を一元管理できる環境を整えることで、制度全体の状況を把握しやすくなり、課題の分析や改善施策の検討も進めやすくなります。リファラル採用を継続的な採用チャネルとして機能させるためには、「担当者が管理する制度」ではなく、「組織として運用できる仕組み」を構築することが重要です。

MyTalent Refer(MyRefer)で制度設計・運用・データ活用を一元化する

ここまで整理してきた「制度設計の5要素」「エンゲージメントとの連動」「継続運用のフレームワーク」—これらを人の手だけで賄おうとすると、担当者の負担は増大し、制度は持続しにくくなります。こうした課題に対して、ツールを活用して自動化・可視化・継続化を実現するアプローチが有効です。

MyTalent Referができること—紹介促進・進捗管理・データ可視化

MyTalent Refer(MyRefer)は、国内初のリファラル採用に特化したプラットフォームです。社員が紹介を「送る」「管理する」という一連の行動を、スマートフォンやパソコンひとつで完結できるよう設計されており、紹介のハードルを下げることが期待できます。

主な機能としては、求人情報の社員向け自動配信、紹介フローのデジタル化、紹介進捗の自動通知、KPIダッシュボードによる紹介数・選考率・定着率の可視化などが挙げられます。また、AI技術を活用したマッチングのアシスト機能により、担当者の運用負担を軽減しながら紹介の精度を高めることが可能です。

導入企業の活性化事例—制度設計×ツール活用で何が変わったか

MyTalent Referを導入した企業では、導入前と比較してリファラル採用の紹介数の増加と採用コストの削減効果を得ています。特に、「制度はあったが活性化していなかった」という状態から、ツール導入によって「仕組みが自走し始めた」と評価する企業の声が多く寄せられています。

エンゲージメントスコアとリファラル紹介数の相関をダッシュボードで可視化できるため、組織ごとのリファラル活性度を把握し経営層への報告資料としても活用できるという点も、人事部長の方々から評価されている特徴のひとつです。

まとめ

本記事では、リファラル採用が活性化しない要因から、制度設計のポイント、継続的な運用方法までを体系的に解説してきました。最後に、重要なポイントをあらためて整理します。

リファラル採用が定着しない要因は、一つではありません。制度設計や運用方法、社内への情報共有など、複数の要素が重なることで、紹介件数の伸び悩みや制度の形骸化につながるケースがあります。そのため、まずは自社の課題を整理し、どこに改善の余地があるのかを把握することが重要です。

また、制度を継続的に機能させるためには、インセンティブや紹介フロー、社員へのフィードバック、効果測定といった制度設計の要素をバランスよく整える必要があります。さらに、募集情報や採用事例を継続的に発信し、社員が参加しやすい運用体制を構築することで、制度の定着と活性化が期待できます。

制度は導入して終わりではありません。定期的に運用状況を振り返り、紹介件数や採用実績などのデータをもとに改善を重ねることで、自社に合った制度へと育てていくことが大切です。また、紹介管理や情報共有、効果測定などの業務を効率化する仕組みを取り入れることで、人事担当者の負担を抑えながら継続的に運用しやすくなります。

一方で、制度設計の見直しから運用改善、効果測定までを自社だけで継続的に進めることは、特に少人数の人事組織では負担が大きくなることもあります。こうした課題に対しては、リファラル採用の運用を支援するツールや外部サービスを活用することも、有効な選択肢の一つです。

リファラル採用を継続的な採用チャネルとして定着させるために、以下でご紹介するサービスもぜひ参考にしてください。

AIネイティブ・統合型タレントアクイジションプラットフォーム
「MyTalent Platform」

TalentXでは、自社の採用をDX化し、データを可視化・分析して未来のタレント獲得につなげられるサービスを提供しています。採用マーケティング、採用ブランディング、リファラル採用、採用管理システムなど、トータルでご支援することが可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
MyTalent Platformへのお問い合わせはこちら

リファラル採用サービス「MyTalent Refer(MyRefer)」

国内初のリファラル採用サービス。社員のエンゲージメントを可視化し、自発的な紹介を促進。AIが紹介されやすい候補者を特定し、マッチングを支援することで、入社後の定着率向上と採用単価の大幅削減を同時に実現します。

サービス詳細:https://mytalent.jp/refer/
資料ダウンロード:https://i-myrefer.jp/corp/support/download/input/

監修者情報

監修 | TalentX Lab.編集部
この記事は株式会社TalentXが運営するTalentX Lab.の編集部が監修しています。TalentX Lab.は株式会社TalentXが運営するタレントアクイジションを科学するメディアです。自社の採用戦略を設計し、転職潜在層から応募獲得、魅力付け、入社後活躍につなげるためのタレントアクイジション事例やノウハウを発信しています。記事内容にご質問などがございましたら、こちらよりご連絡ください。

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