そこで、同社の新卒採用チームの方々に、リファラル採用を開始した具体的な背景、MyReferを活用した取り組みの事例など、詳しくお話を伺いました。
株式会社クラレ | |
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従業員数: | (単体):4,181名 (連結):11,115名(2019年12月末現在) |
事業概要: |
樹脂・化学品・繊維などの製造・販売 |
人事部 採用グループ 田中 斎仁 氏 人事部 採用グループ 鈴木 孝生 氏 人事部 採用グループ 片山 哲也 氏 人事部 採用グループ 小林 香音 氏 |
その他企業様の導入事例をまとめています!
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チャレンジ精神のある方を求める。身近な人のクチコミを重視する「リファラル採用」に注目
インタビューの様子。左上:田中氏、右上:鈴木氏、左下:片山氏、右下:小林氏
まずは新卒採用全体についてお聞きします。新卒採用の目標と方針について教えてください。
鈴木氏:
年によって変化しますが、理系・文系あわせて50~70名ほど新卒で採用しています。新卒採用のコンセプトは「化けろ、思いのままに」。クラレは企業理念の一つ目に「個人の尊重」を掲げ、社員一人ひとりの成長に重きを置いています。ここには「クラレに入社したら思いのままに成長してほしい」という願いを込めました。
また、我々が求めている人材像については3つのポイントがあります。1つ目は「主体性」。状況や立場を認識し、そこから改善できるプランを立てながら行動できる方です。2つ目は、周囲を巻き込み、協力して物事を達成できる「協働力」を持った方。そして、3つ目が、最も重要である「チャレンジ精神旺盛な方」です。
創業時代から大事にしている「世のため人のため、他人(ひと)のやれないことをやる」という使命のもと、失敗を恐れず独自の事業に挑戦していく方に集まってもらいたいと考えています。
昨年度からMyReferをご活用されていますが、新卒採用においてリファラル採用を導入した背景について教えてください。
鈴木氏:
当社では新卒向けのナビ媒体を中心に採用活動を行っていましたが、私たちが求めている「チャレンジ精神旺盛な方になかなか出会えない」という課題がありました。それから、『待ち』ではなく『攻め』の採用手法としてダイレクトリクルーティングを活用し始め、人事からスカウトすることで求める人材像に近い方にお会いできる感触を得ました。そのような『攻め』の採用手法の一環として、内定者から紹介してもらうリファラル採用を検討し始めました。
また就活生側でいうと、今はSNSが広く普及し、格段に情報量が多くなっています。そうした時代背景の中で、就活中の学生においても「身近な人の意見や情報を重視する」傾向が強くなっているのではないでしょうか。このような時流に対応していくため、友人・知人の口コミが重視されるリファラル採用を導入しようと決めたのです。
今回まず新卒採用の領域からリファラル採用をスタートさせていますが、徐々に内定者・若手社員からこの取り組みを浸透させていき、将来的にはキャリア採用の領域にもリファラル採用を導入していければと考えています。クチコミが重視される世の中で、中長期的に会社のカルチャーとしてリファラル採用を定着させていくことを期待しています。
MyRefer導入の決め手は、内定者が気軽に紹介できる「スマホアプリの使いやすさ」
リファラル採用を導入するにあたり、MyReferを選んでいただいたポイントについてお聞かせください。
鈴木氏:
MyReferを含め、3社ほど選択肢がありました。その中からMyReferを選んだ最大の決め手は、内定者が気軽に紹介しやすくなる「スマホアプリの使いやすさ」ですね。現在、ほとんどの学生がスマートフォンを持っていて、当たり前のようにアプリを使いこなしています。そこで、MyReferのように操作性の高いスマホアプリがあれば親しみを持ってもらえますし、調整も必要なくSNSを通じて気軽に友人・知人を紹介してくれるのではと考えました。
また、MyReferでは社内ニュースをアプリに配信することで、内定者に会社のことを好きになってもらうきっかけを作ることができます。会社の理解促進からリファラル採用のやり取りまで、使い勝手が良さそうだと感じた点も決め手になりました。
田中氏:
内定者や応募いただいたご友人とのやり取りもチャット風で見やすく、ダッシュボードで活動状況を確認することができるので、採用担当者にとってもMyReferは使いやすいなと感じますね。
昨年度はどのような紹介がありましたか?
鈴木氏:
昨年はMyReferを経由して複数名に応募いただきました。紹介してくれた内定者のコメントをみると、「友人・知人がクラレの雰囲気に合いそう」といった理由で声をかけてくれていました。昨年度は就活生と直接お会いすることが難しい状況下でしたが、内定者が感じる当社の文化や社風を直接伝えてくれたことはよかったと思います。
~自社おすすめコメント~
「「世のため人のため」に「他人のやれないことをやる」を体現するような、オンリーワン製品の多さや、若手でも裁量が大きく、チャレンジさせてもらえる環境。」
「選考やイベントにおいて、学生に対するサポートが充実しており、会社としての誠実さを感じた点」
~紹介理由~
「彼の自己成長のために新たな環境に果敢に挑める点が、貴社の求める人物像にマッチすると考えます。」
「研究室の後輩で就職相談を受け貴社を紹介」
クラレ社の様々な革新的な製品
小林氏:
一方で、内定者が紹介しやすいように、より人事部から丁寧にコミュニケーションを取る必要性も感じています。私は今年の新入社員ですが、採用担当への友人紹介には不安があり、声をかけられませんでした。
例えば、私のように「実際に後輩を紹介したあとどうなるのか?」、「あわない人を紹介してしまって自身の評価がマイナスにならないか」などの心配をする方もいると思います。今年はMyreferの社内ニュースやチャット機能を活用し、まずは内定者のみなさんに、もっともっとクラレを知ってもらいたいです。その上で、もし身の回りにクラレに合いそうだなと思う人がいたら、気軽にクチコミを広げてくれたら嬉しいですね
田中氏:
MyReferの社内ニュース機能を活用することに加えて、紹介限定での「先輩社員との座談会」なども開催しながら、内定者が気軽に友人・知人を紹介できる土壌も作っていきたいと考えています。
情報が氾濫するコロナ禍で、信頼度の高いリファラル採用に期待
今年度は、21卒内定者とどのように取り組んでいますか?
鈴木氏:
10月1日のオンライン内定式で内定者50名にMyReferを案内しました。現時点(2020年11月段階)ですでに22名がインターンやプレエントリーへ応募してくれています。
事務系は昨年同様エントリーシート適性検査をパスできる特典を設けています。その他にも、イベントを計画しており、これから実際にお会いするのがとても楽しみですね。
田中氏:
技術系も個別面談を特別に実施しており、座談会の優先案内も行う予定です。クラレに興味を持つ研究室の後輩などに声をかけてくれたらと思います。
今後の展望を教えてください。
小林氏:
これまで以上に、内定者がクラレやMyReferに親しみを感じて、気軽に友人・知人を紹介できる仕組みづくりを目指していきたいです。
鈴木氏:
コロナ禍で社会全体がオンライン化に進む中、採用に関する情報量はますます増えていくと感じています。学生も「どの情報を参考にすれば良いか分からない」という状態にあるので、これまで以上に友人・知人たちの信頼できる情報を大切にするようになるはずです。そうした流れにおいて、MyReferを経由した友人・知人のネットワークによる企業紹介は学生にとってポジティブに受け取ってもらえるのではと期待しています。
田中氏:
私自身、大学の先輩が入社したことをきっかけにクラレを知り、面接を受けたという経験があります。ですので、リファラル採用には大きな可能性を感じています。内定者にとっても、おすすめしたい会社として紹介してもらえるように工夫をしていきたいと思っています。
編集後記
クラレ様にフィットした人材像である「チャレンジ精神旺盛な方」を採用するため、さらには、リファラル採用を企業文化として根付かせるため、クラレ様では明確な意思を持って、MyReferを導入されました。加えてコロナ禍の影響により、採用のオンライン化が進む中で、上手く時流に乗りながらMyReferを活用する筋道を見つけようと考えられている姿が印象的でした。
計画的かつ効率的にリファラルを駆使した新卒採用を実践していきたい企業様は、お気軽にMyReferへお声がけください。
監修者情報
監修 | TalentX Lab.編集部
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