SOMPOシステムズ株式会社 | |
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従業員数: | 1,658名(男性:1,093名 女性:565名/2021年4月現在) |
事業概要: |
コンピュータおよび関連機器による情報処理サービスの受託業務 |
人材統括部 信太 英幸氏 | |
人材統括部 髙山和也氏 | |
人材統括部 霜鳥友紀氏 |
その他企業様の導入事例をまとめています!
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チャレンジを楽しめる人材を、“自分たちで探して”採用することにこだわる
まずは、新卒採用の方針と目標、そして求める人物像を教えてください。
信太氏:
求める人物像としては、チャレンジを楽しめる人材、そこに尽きます。チャレンジと言っても、新しいことにチャレンジすることだけではなく、現在自分が取り組んでいることをどう展開させるのかなど、色んな意味を含んでいます。
採用人数としては、SE職種で例年30名を超える採用を目標としています。IT人材だからといって理系を中心に採用しているわけではなく、文系も多いです。当社は教育体制が充実しているからこそ、スキルだけではなく“人”をみて採用をしています。
昨年からダイレクトリクルーティングや、リファラル採用に取り組んでいらっしゃいますね。そこに至る背景や採用時の課題について教えてください。
信太氏:
コロナ禍でオンライン選考が主体になったことで、学生とリアルに会える機会が激減しました。そこで、求める人材との接点をつくるには、出会いを待つよりも自分たちで積極的に必要な人材を探していかなければならないと考えたのです。そこで、特に優秀なデジタル人材についてもアプローチを始めたのですが、そうした人材はITに限らず様々な業界で引く手あまたであるため、どうしても他社とバッティングします。優秀な学生に複数の内定が集中する傾向があるなか、コロナ禍で内定者とリアルなコミュニケーションを取れない影響もあり、内定式後の辞退という懸念もありました。
特に、リファラル採用に期待したことをお聞かせください。
信太氏:
ひとつは、優秀な内定者のつながりで、優秀な学生を紹介してもらいたいということです。そしてもうひとつは、内定承諾後の辞退を減らすことです。内定者にリファラル採用に取り組んでもらうことにより、当社についてさらに理解を深め、「この会社を選んでよかった」と、入社の意思をさらに強くするという効果を期待しました。
紹介のハードルを下げるツールとして、MyReferを導入。他では見られないリアルな情報を配信
リファラル採用を始めるにあたり、MyReferを選んでいただいた理由を教えてください。
信太氏:
あるとき、当時の部長から「面白いものがあるよ」と言われ、MyReferの営業の方に話を聞きました。このようなツールがあることを知らなかったため、たいへん衝撃を受けたことをおぼえています。
以前から、リファラル採用の制度自体はありました。しかし、口頭で「紹介してね」と伝える程度だったため、成果になかなか結び付かず、「リファラルはうまくいかない」という認識ができてしまっていたのです。
また、新卒リファラル採用の場合は特に、内定者が人事に直接推薦するとなるとハードルが高いでしょう。そこで、MyReferのようなツールを取り入れてうまく仕組みを回していけば、そういった懸念も払拭できるのではないかと考えました。
リファラル採用を、内定者に対してどのように展開していきましたか?
霜鳥氏:
まずはMyReferのコンサルタントから、内定者に向けて登録から紹介の手順などを説明していただきました。詳しい使い方まで教えていただいたため、登録もスムーズに進んだのではないかと思います。
その後は、内定者に対して社内ニュースを配信して、当社についての理解を深めてもらうことに努めました。そして、MyReferから紹介をしてもらえたら、参加確約のワークショップへ予約していただくという形で活用しました。
社内ニュース配信や、学生向けイベントなどで工夫した点をぜひお聞かせください。
信太氏:
社内ニュースには、ホームページなどでは見ることができない情報や写真を掲載しています。1年先輩にあたる20卒の社員へのアンケート企画は好評でした。「入社してどう感じているか」「どんな研修を受けているのか」といった仕事に関する質問から、「初任給は何に使ったか」「お勧めの漫画本は」といったカジュアルな質問まで、アンケートを取って配信しました。内定者からは「1年後、私たちもこんな風に働いているんですね」と、前向きな声も聞こえてきてよかったです。また、社長室で社長が執務をしているシーンや、内定者に向けた一言メッセージも掲載して、会社をより身近に感じてもらえるような工夫もしました。
学生向けの外部イベントでは、これまで採用担当だけで参加していたのですが、今年は新卒入社10年目の社員にも参加をしてもらい、職場のリアルな雰囲気を伝えるようにしています。
9名紹介から2名内定承諾。学生にとって身近な存在である内定者が魅力を語ってくれたからこそ、成果を得られた
22卒採用のリファラル採用における成果は、いかがでしたか?
髙山氏:
9人の学生を紹介していただき、そのうち8名がワークショップに参加、そして3名内定、2名が内定承諾という状況です。
霜鳥氏:
正直なところ、こんなに紹介してもらえるなんて思っていませんでした。そして内定率が、とても高いですよね。これは、内定者の方々が、積極的に声を掛けてくださった成果だと思います。
私たちの見えないところで、しっかりと当社の魅力をアピールしてくれたのでしょう。それがあったからこそのワークショップ参加数、そして内定承諾率なのだと感謝しています。
信太氏:外部イベントに出展すると、何百人という学生と出会うことはできますが、そのなかから実際に選考に進むのは、ほんのわずかです。だからこそ、今年はリファラル採用を取り入れたのですが、本当に変えて良かったと思います。採用において、私たち人事が頑張ることはもちろんですが、リファラル採用のように内定者に伝えてもらった方が、学生との距離が近い分、魅力がストレートに伝わるということもあるのでしょう。
紹介からの内定率、そして内定承諾率もかなり高いですね。
霜鳥氏:内定者が誠実に対応してくれたからこそですね。ただ、紹介するにあたり、内定者には責任を感じてほしくないと考えています。紹介いただいた学生はワークショップへの参加は確約していますが、その後の選考は一般ルートと同じで、選考基準も統一しているため、リファラルだから優先して合格するということはありません。紹介してくれた以降の選考については、内定者に対して責任は一切求めませんので、安心して紹介をしていただきたいですね。
こうして良い成果が出ている理由をどう考えていらっしゃいますか?
信太氏:人事と学生との距離感が近いことが一つの理由でしょう。また、面接官に対するガイダンスもしっかりと行っていることも挙げられます。面接官には、学生の見極めだけではなく、自身の経験から当社の魅力をぜひ語って欲しいとお願いをしています。だからこそ、学生も面接官と話をする中で、当社に良い印象を抱いてくれているのかもしれません。
懸念されていた内定承諾後の辞退はいかがでしたか?
信太氏:
内定承諾後の辞退は0人でした。例年は数名いるのですが、今年はまったく出なかったのでよかったです。
優秀なデジタル人材もリファラル採用で集まるように、仕組みを回していきたい
リファラル採用について、今後の展開をお聞かせください。
信太氏:
内定承諾を保留している学生にもMyReferのマイページを付与して、当社の社内ニュースなどリアルな情報を見てもらいたいと考えています。最終面接に合格したタイミングで、MyRefer登録のお知らせを流し、情報をいつでも見てもらえる状態にします。口頭で伝えるとなかなか伝わりにくいことも、好きなタイミングで見てもらえるため、内定保留者に対するアピールになるはずです。
その後、もし内定辞退ということになったとしても、最終選考まで残ってくれたということは、当社に対して少なからず良い印象があるはずです。その方が後輩に「最終的には他の会社に行くことにしたけど、SOMPOシステムズもよかったよ」と、ポジティブに伝えてくれるかもしれません。そういった、数字には表れない効果も確かにあると思います。
23卒採用に向けて、どのようにリファラル採用を活用していく予定でしょうか?
信太氏:
初年度から期待を超える成果が出ているため、今後もリファラル採用は継続していきます。今年度は合同説明会などのイベントに出ることは最小限にするため、新たな出会いの数が減ることは確かです。しかしその分、当社に本当に合う方や、当社で活躍したいと思っている方に絞って魅力を伝え、選考を受けていただくことで、内定承諾率を高めていきたいと考えています。
その活動を続けることで、ダイレクトリクルーティングの活用も含めてデジタル人材の採用が増えていけば、そこからのリファラル採用の効果も期待できるでしょう。まだ先の話ですが、そのためにもMyReferでリファラル採用の仕組みをしっかりと回していくつもりです。
編集後記
新卒リファラル採用を本格稼働させてすぐ、期待を超える成果を上げていらっしゃる、SOMPOシステムズ様の事例をお届けしました。
社内ニュースの配信内容を精査することで、内定者エンゲージメントの向上にもつなげていらっしゃるなど、細やかな心遣いが見られたインタビューでした。実際に、課題のひとつであった内定承諾後辞退はゼロ、リファラル採用自体も内定率が高いなど、取り組みがしっかりとつながっているという印象を受けました。
自社に合った人材を、しっかりと採用していきたいという企業様は、お気軽にMyReferへお声がけください。
監修者情報
監修 | TalentX Lab.編集部
この記事は株式会社TalentXが運営するTalentX Lab.の編集部が監修しています。TalentX Lab.は株式会社TalentXが運営するタレントアクイジションを科学するメディアです。自社の採用戦略を設計し、転職潜在層から応募獲得、魅力付け、入社後活躍につなげるためのタレントアクイジション事例やノウハウを発信しています。記事内容にご質問などがございましたら、こちらよりご連絡ください。