「金融×IT」で社会を支えるNTTデータフォース株式会社様(以下、「NTTデータフォース」)。
技術革新が加速し、お客様のニーズが大きく変化する昨今の事業環境において、同社は「守りから挑戦へ」という大きな変革期を迎えています。また、この変革を牽引する鍵は社員と会社の成長であり、その理念を体現する具体的なアクションこそがリファラル採用であると捉えています。
今回、代表取締役社長の池野 元就 氏にリファラル採用を「組織を自分事として変革するエンジン」に位置づけた背景と、そこに込められたトップとしての想いを伺いました。
NTTデータフォース株式会社
・従業員 :731名(2026年4月1日時点)
・事業内容 :1.大型情報システムの企画・設計・開発、運用
2.ネットワーク・システム基盤の構築・開発
3.情報システムアウトソーシング業務
4.個別ソリューションの企画・提案、開発、販売
5.ITソリューションコンサルティング業務
6.EB分野におけるヘルプデスク、顧客サポート業務
・取材対象者:代表取締役社長 池野 元就 氏
AI時代に問われる人の「介在価値」と「柔軟性」

貴社の強みや事業戦略を含め、池野社長が見据えている今後の方向性についてお聞かせください。
池野氏:
当社はNTTデータグループの一員として、主に金融領域のお客様に向けて事業を展開しています。私たちの強みは、お客様と密接な関係性を築き、高品質なシステムインテグレーション(SI)やその運用を、一過性ではなく継続的に再現していく点です。
私たちが目指しているのは、単に案件の規模を拡大することではありません。高度に標準化され、再現性の高いサービスを安定的かつ継続的に提供し続けることが、当社の目指す一つの方向性です。同時に、技術革新が著しい現代において、これまでのやり方に固執せず、AIなどを積極的に活用し、自らの価値提供へと昇華させる「柔軟な変革力」が強く求められています。
AI時代である今、エンジニアなど、人間に求められる価値はどのように変化していくとお考えですか。
池野氏:
これからの事業戦略においてAI活用は避けては通れないテーマであり、システム構築・維持・運用といった専門業務を担う私たちにとって、AIは強力なパートナーになり得ます。
一方で、人が担うべき領域を見極めることが重要ですし、最終的な結果に対する責任を負うのはあくまで人間です。さらに言えば、付加価値の高い創造を伴う領域や、ステークホルダーとの合意形成をしながら形にしていくプロセスは、人間にしかできないと考えています。
AIの普及で、10人必要だった作業を5人でできるようになれば、残りの力で倍の仕事ができ、新たな市場を開拓できます。AIが導き出した結果を高い専門性をもって判断し、推進していく。この「人間としての介在価値」を磨き抜くことこそが、これからの私たちに求められることだと考えています。
今後、社員の皆様に求める姿勢や行動についてはどのようにお考えでしょうか。
池野氏:
これまで当社は、社会インフラである金融システムを「確実に守り抜く」ことを第一としてきました。しかしお客様からは、安全・確実であることは大前提に「より高度で付加価値の高いサービスをスピード感をもって提供してほしい」という期待が高まっています。つまり、既存のシステムを守るという保守的な姿勢だけでは、これからの期待には応えきれないと考えています。
そのため、これからの時代は「当事者意識(自分事化)」「学び続ける力」「チーム力」という3つの要素を体現する「積極性」が非常に求められます。全社員がこれらを体現し、「守りから挑戦へ」とシフトしていくことを期待しています。
高い専門性と主体性を持つ方々が活躍し続けるために、組織づくりやエンゲージメントの観点で意識されていることはありますか。
池野氏:
社員一人ひとりの努力と成果が会社の成長に直結し、それを互いに喜び、分かち合える環境が理想です。会社と社員がともに成長を描ける環境を作り続けることが、経営の責務だと考えています。
会社の一方的な利益追求や個人の自己実現だけでもうまくいきません。会社と社員のベクトルが一致し、双方が成長を実感できるバランスを保つことが、本質的なエンゲージメント向上に繋がると考えています。
そして、この「会社と社員の共成長」を実現し、自律的な組織へと変革していくための重要な取り組みこそが、当社が推進する「リファラル採用」です。
リファラル採用は、転職潜在層へのアプローチと自社の価値を再認識するプロセス

今回リファラル採用を本格的に推進される背景を教えてください。
池野氏:
人材の流動化に伴い、採用市場の競争はかつてなく激化しています。当社にマッチする人材を獲得するため、これまでも様々な採用手法を模索してきましたが、私たちの事業特性や企業文化、そしてこれからのビジョンに共感してくれる方をいかに採用するかが重要な課題でした。
リファラル採用は、社員自身が自社に誇りや愛着を持っていなければ成り立たないと考えています。社員が生の声で、当社の魅力やこれから乗り越えるべき課題も包み隠さず伝えることで、質の高いマッチングが実現します。結果として、入社後のミスマッチは最小限に抑えられ、定着と活躍に繋がります。
しかしそれ以上に重要なのは、リファラル採用が「自分たちで会社をより良くしていく」ための組織変革のプロセスそのものだということです。単なる採用手法ではなく、人と人を繋ぎ、会社とともに成長していくための重要な取り組みだと考えています。
リファラル採用を通じて、組織や社員の皆さんにどのような変化が生まれることを期待されていますか。
池野氏:
当社の事業は社会的な意義が深く、貴重な経験が積める環境だと自負しています。しかし、社員自身がその価値を十分に言語化できていないケースも多いと感じています。
リファラル採用は、自らの仕事の価値を再認識して「言語化」する絶好の機会です。金融とITを掛け合わせたシステム開発という領域で、長期的なキャリアを築ける環境は決して当たり前ではありません。
まずは社員一人ひとりが「自分たちは価値ある経験を積んでいる」と認識し、その魅力を自分の言葉で知人に語る。そうして入社してくれた方がまた自社の魅力を広げる。このサイクルが生まれることで、社員自身のエンゲージメントもさらに高まっていくと期待しています。
最後に、リファラル採用を進めるにあたり、社員の方々にはどのような想いで紹介してほしいとお考えですか。
池野氏:
リファラル採用を単なる制度としてではなく、「自分たちの手でともに働く仲間を増やしていく」ための取り組みとして捉えてほしいと期待しています。優秀な仲間が加わることで、新たな知見が組織にもたらされ、チーム全体のレベルが向上し、結果として自分自身の成長や働きやすさにも直結します。
「自分たちの手で、この会社をより魅力的な環境へと変えていく」という想いで、当社のありのままの魅力を伝えてもらいたいですね。
今、当社は「守りから挑戦へ」を合言葉に、新たな成長フェーズへと突入しています。
社員一人ひとりが当事者意識を持ち、自らの手で新たな領域へチャレンジできるフィールドを創っていく。リファラル採用が、そうした「社員と会社がともに成長する」組織づくりの強力なエンジンになると確信しています。
<編集後記>
「金融インフラを守る」という使命感を持つNTTデータフォース様。池野社長の言葉からは、長年培ってきた確固たる事業基盤の上に、リファラル採用を通じて「自分たちで会社を創る」文化を能動的に根付かせようとする強い意思が感じられました。
実直さを重んじる企業文化が、社員自身の「生の声」というフィルターを通すことで、大きな信頼として社外へと波及していく。リファラル採用は、単なる採用チャネルの枠を超え、組織のアイデンティティを再定義し、現場主導で企業価値を高めていくための経営戦略であることを再認識しました。
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