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2026.06.30更新

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候補者との接点を「偶然」から「必然」の資産へ―積水化学が挑む、リファラル採用とタレントプール採用の統合戦略

長期ビジョン「Vision 2030」を掲げ、社会課題解決を通じた持続的成長を目指す積水化学工業株式会社様(以下、積水化学)。「全従業員が挑戦したくなる会社」を人材戦略の柱に据える同社ですが、採用市場が激化する中で、エージェントへの偏重からの脱却と自社独自の採用基盤の構築が課題となっていました。

そこで同社が選択したのは、リファラル採用を仕組み化する「MyRefer(MyTalent Refer)」と、過去の接点を継続的に活用してタレントプール採用を実現する「MyTalent CRM」の併用です。導入から約1年で8名のリファラル採用を実現し、エージェント比率の低減にも着手。単なるツール導入に留まらない、中長期的な「採用基盤づくり」について、人事部の塚越氏にお話を伺いました。

積水化学工業株式会社

・従業員  :単体:3,156名、連結:26,752名(2026年3月時点)
・事業   :レジデンシャル(住まい)、アドバンストライフライン(社会インフラ)、
      イノベーティブモビリティ(エレクトロニクス/移動体)、
      ライフサイエンス(健康・医療)
・取材対象者:人事部 人材マネジメントグループ 採用登用チーム 担当課長 塚越 望 氏

4つのドメインで“未来につづく安心”を創造する積水化学、激化する採用市場の中で「偶然」に頼った採用活動が課題に

まずは、貴社の事業内容について教えてください。

塚越氏:
積水化学はビジョンステートメントとして「Innovation for the Earth(サステナブルな社会の実現に向けて、LIFEの基盤を支え、“未来につづく安心”を創造します。)」を掲げています。レジデンシャル、アドバンストライフライン、イノベーティブモビリティ、ライフサイエンスという4つのドメインを中心に、社会課題を解決し、人々の暮らしと地球環境の向上に貢献しています。現在は長期ビジョン「Vision 2030」のもと、売上2兆円規模への成長を目指し、技術革新を通じて事業成長と環境負荷低減の両立に取り組んでいます。人材戦略においても、「全従業員が挑戦したくなる会社」という力強いメッセージが印象的ですね。

塚越氏:
当社では「挑戦」を何よりも重視しています。失敗をとがめず、個人の「これをやりたい」という意思を後押しする文化が根付いています。私自身、キャリア採用で入社して最も驚いたのが、この「自分で価値を創造する」ことを全社一丸となって推奨する風土でした。このカルチャーこそが、当社の最大の魅力だと考えています。

そうした魅力的なカルチャーがある一方で、採用面ではどのような課題を感じていたのでしょうか。

塚越氏:
課題として大きかったのは、企業認知と魅力発信の不足でした。接点のない方に、積水化学のリアルな魅力を届ける手段が限られていました。また、エージェントやダイレクトスカウト中心の採用では、市場の競争激化により選考辞退や内定辞退が起こりやすく、採用の確実性に課題がありました。その中で、従業員が知人を紹介する「リファラル採用」は自然発生していたものの、あくまで「偶然」の産物でした。そこで、当社ではリファラル採用を制度として整備し、再現性を高め、文化として定着させる必要があると考えました。

誰もが紹介しやすい仕組みづくりを「MyRefer(MyTalent Refer)」で実現し、導入約1年で8名の採用決定

リファラル採用の仕組み化に向けて、「MyRefer(MyTalent Refer)」を導入した理由を教えてください。

塚越氏:
最初は自社運用も検討しましたが、継続的に運用していくには、従業員に負荷をかけずに運用できる仕組みが不可欠でした。「MyRefer(MyTalent Refer)」は、スマートフォンで簡単に求人を確認でき、QRコードなどを活用して友人や知人に手軽に紹介できる点が、当社の課題に応えるものでした。

「MyRefer(MyTalent Refer)」導入後、どのような成果がありましたか。

塚越氏:
導入から約1年で8名の採用が実現し、リファラル経由の採用が全体の約10%を占めるようになりました。その結果、エージェント経由の採用比率を下げることにもつながっています。こうした定量的な成果もありますが、特に大きかったのは社内の意識の変化です。リファラル採用が話題に上がるようになり、採用を自分ごととして捉える従業員が、社内に少しずつ広がってきていると感じています。
また、リファラル採用の進捗や採用決定の情報を社内に発信して「紹介がどのような採用につながっているか」を可視化することで、従業員へ丁寧にフィードバックできる状態をつくっています。その積み重ねを通じて、リファラル採用が「偶然」から「必然」へと変わりつつある手応えを感じています。

「MyTalent CRM」導入の決め手は、候補者体験を最優先に考えたタレントプール採用を実現できる支援体制

さらに今回、「MyTalent CRM」を導入し、タレントプール採用も開始されました。導入のきっかけを教えてください。

塚越氏:
リファラル採用を進める中で、非常に優秀だが今はポジションが合わないという方との出会いが増えたことがきっかけです。こうした方々とどのように継続的につながり、将来的な採用につなげられるかを模索する中で辿り着いたのが、「タレントプール採用」でした。他にも当社の採用活動においては、内定辞退者や退職者(アルムナイ)といった過去に接点のある方々がいますが、これまでは十分に働きかけができていませんでした。ただ、一度は当社のカルチャーに共感・フィットされた方々であり、その結びつきを強化することが将来的な採用につながると考え、タレントプール採用の導入を決意しました。

他社サービスも検討しましたが、最終的な決め手はTalentXさんの「カスタマーサクセス」のスタンスでした。他社のサービスには、当社の人事部門ではない代行の方が候補者をつないでくれるものもありましたが、当社はあえて「人事部門が直接、候補者の方々と向き合えること」を最重視しました。一度離れてしまった方々の立場で考えた時、第三者から連絡が届くよりも、過去に関わりのあった当社から直接コンタクトをとった方が「人のあたたかみ」を感じてもらえ、積水化学への共感も深まると考えたからです。単なる効率化ではなく、候補者体験(CX)を最優先に考えた設計であること、そしてゼロからの設計・構築に伴走支援いただけるサービスモデルが、「MyTalent CRM」の大きな魅力でした。

「MyTalent CRM」を導入されて約半年が経過しましたが、サポート体制はいかがでしょうか。
塚越氏:
タレントプール採用自体が初めての試みでしたので、「何から始めたらいいのか」「候補者とどうコンタクトを取ったらいいのか」と、当初は手探りの状態でした。
そこに対してTalentXさんには丁寧に伴走いただき、候補者をナーチャリングしていくという具体的なイメージを持つことができました。導入初年度は「候補者のデータベース化」に注力していましたが、今期からはその基盤をもとに、接点を持った方々へのコンタクトを本格化させていきたいと考えています。
また、「AI求人マッチング機能」の活用にも期待しています。今後は内定辞退者や退職者に加え、当社とこれまで接点のなかった候補者にもご登録いただく運用を開始する予定ですが、増え続ける多様な経路・属性の候補者一人ひとりの状況を把握し、個別最適化したアプローチを行いながら採用に結びつけていくことは、リソースの面で難しくなっていくと考えています。そのため、AIが自動でピックアップしてコンタクトを取るというプロセスを実現できるというのは非常に有難いですし、今後の活用が楽しみです。

リファラル採用とタレントプール採用の掛け合わせで、持続可能な採用基盤の構築へ

今後「MyTalent Platform」の活用を通じて、どのような未来を描いていきたいですか。

塚越氏:
エージェント経由の採用強化も必要ですが、今後はリファラル採用やタレントプール採用といった自社チャネルを強化し、採用手法の多様化を進めていきたいと考えています。数値的には、エージェント経由以外の採用比率を約30%まで引き上げることを一つの目安にしています。無理に切り替えるのではなく自社チャネルを伸ばす中で、結果としてエージェント依存度を下げていきたいと考えています。リファラル採用による紹介やタレントプール採用を通じた継続的な接点を積み重ねることで、積水化学に関心を持つ方が増え、将来的な採用につながっていく。このような「持続可能な採用基盤」を構築することが目標です。地道な取り組みではありますが、この積み重ねが結果的に最も大きな成果につながると考えています。

<編集後記>

積水化学様の事例は、単なるツール導入ではなく「採用のあり方そのもの」を再定義する取り組みでした。知名度のある大手企業であっても、エージェントに依存し続けるリスクを直視し、「偶然」ではなく「必然」に、自社でタレントとつながり続ける仕組みを構築する。この「本気の姿勢」こそが、採用競争を勝ち抜く鍵になるのではないでしょうか。
採用候補者との中長期的な関係構築手法や、候補者ごとにカスタマイズしたアプローチに関心のある採用担当者様は、ぜひTalentXまでお問い合わせください。

▼採用オウンドメディアとタレントプール採用を掛け合わせ、候補者をファンにするネットワークを構築する、三井住友海上火災保険株式会社様のセミナーレポートもぜひご覧ください。
URL:https://mytalent.jp/lab/report_ms-ins2/

▼タレントプール採用とは何か、導入するために何から始めればいいか気になる方は、以下のお役立ち資料「タレントプール採用の教科書」も併せてご覧ください。

AIネイティブ・統合型タレントアクイジションプラットフォーム
「MyTalent Platform」

TalentXでは、自社の採用をDX化し、データを可視化・分析して未来のタレント獲得につなげられるサービスを提供しています。採用マーケティング、採用ブランディング、リファラル採用、採用管理システムなど、トータルでご支援することが可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
MyTalent Platformへのお問い合わせはこちら

リファラル採用サービス「MyTalent Refer(MyRefer)」

国内初のリファラル採用サービス。社員のエンゲージメントを可視化し、自発的な紹介を促進。AIが紹介されやすい候補者を特定し、マッチングを支援することで、入社後の定着率向上と採用単価の大幅削減を同時に実現します。

サービス詳細:https://mytalent.jp/refer/
資料ダウンロード:https://i-myrefer.jp/corp/support/download/input/

採用CRMサービス「MyTalent CRM」

「候補者リストを資産に変える」採用CRMサービス。過去の応募者や潜在層をタレントプール化し、AIが自動で最適な候補者をレコメンド。エージェントに依存せず、自社の資産で採用を完結し戦わない採用を実現します。

サービス詳細:https://mytalent.jp/crm/
資料ダウンロード:https://i-myrefer.jp/corp/download/221/input

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