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2023.09.13更新

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テクノプロ・IT社が取り組む、転職潜在層からの採用マーケティング

ソフトウェアの総合アウトソーシングカンパニーとして、世界中の顧客に常駐型開発/受託開発・コンサルティングといったサービスを提供している、テクノプロ・IT社様。顧客や社会が抱える多様な課題・ニーズに対応すべく、ソリューション事業への変革をはかり、エンジニアやDX人材の採用に力を入れていらっしゃいます。
もともと、色々な採用手法を活用していたテクノプロ・IT社様ですが、IT領域での採用競争が激化する中で、新たな手法を探索していらっしゃいました。その中でMyTalentに出会い、採用マーケティングの取り組みをスタート。MyTalentを活用して過去内定辞退者にアプローチし、短期間で成果を上げられています。
今回、同社の採用戦略やMyTalent導入の決め手、具体的な取り組みについて、採用部 キャリア採用課 課長 金剛 駿太氏、採用部 キャリア採用課 主任 西森 大地氏にインタビューを行いました。

テクノプロ・IT社

従業員数:4,855名(2022年6月末現在)
事業概要:ビジネスアプリケーション、運用、クラウド技術における技術開発分野や商品開発分野への技術サービス
採用部 キャリア採用課 課長 金剛 駿太 氏
採用部 キャリア採用課 主任 西森 大地 氏

事業変革の過渡期により、年間数百名規模の採用目標を掲げる──パーパスにマッチしたエンジニア・DX人材の採用を推進

まずは、貴社の事業内容をお聞かせください。

金剛氏:

テクノプロ・IT社は、技術者派遣をコア事業とする、ソフトウェアの総合アウトソーシングカンパニーです。多くのお客さまからご支持をいただき、テクノプロ・グループは業界のリーディングカンパニーとしての立ち位置を築くことができました。世の中が目まぐるしく変わり続けているなかでも成長し続けるため「『技術』と『人』のチカラでお客さまと価値を共創し、持続可能な社会の実現に貢献する。」というパーパスを制定しました。当社も、事業の過渡期を迎えています。今後は、お客さまの課題解決や業務改善など、ソリューションを提案できる存在への進化が必要です。そのためには、これまで築いてきた土台を活かした新たな取り組みが必要だと考えています。

次に、採用目標と方針を伺えますでしょうか。

金剛氏:

年間で数百名の採用目標を掲げています。採用方針は、技術者派遣の土台を確固たるものとすると共に、今後ソリューション事業を展開するにあたり、必要な人材を確保することです。DXを推進できる技術や能力のある人材、またはそうした志向性のあるエンジニアを採用・育成していきます。

大規模な採用目標を掲げるなかで、採用部はどのような組織体制をとっていらっしゃいますか。

金剛氏:

人数としては、役員を含め30名、そのうちキャリア採用担当は15名です。これまでは、各リクルーターがそれぞれ採用活動を進めていましたが、その内容にはバラつきが生じていました。そのため、持続可能な組織づくりを意識し採用部の中でしっかりとチーム分けをしています。具体的には、WEB媒体運用チーム、エージェントチーム、DR・タレントプールチームといった各領域で担当分けをしています。

そのうち、DR・タレントプールチームは発足してまだ半年くらいの新しい組織です。人材紹介会社や求人媒体も積極的に活用していますが、採用競合が増える中で、優秀な人材の確保は困難を極めています。そこで、求める人材に当社から能動的にアプローチする、DRやタレントプールといった新たなチャネルを活用していきたいと考えています。そうした観点で、DR・タレントプールチームは特に経験者採用で最も可能性を感じています。

掛け捨てになっていた膨大な候補者データを活用し、採用マーケティングに取り組む

今回、なぜDRチームで採用マーケティングへ取り組もうと考えたのでしょうか。

西森氏:

先ほど述べた通り、これまでハローワーク、WEB媒体、エージェント、転職フェア、リファラル、DRなど、幅広い採用手法を活用していました。しかし、特に地方での採用に苦戦しており、求める人材を確保するために新たな採用チャネルを開拓し続けねばならないという危機感を抱えておりました。

そうした状況で、競合他社が既に行っている採用施策を取り入れても後追いになってしまうため、先行事例が少ないが有効な採用手法を求め情報収集をしていました。その中でMyTalentに出会い、採用マーケティングやタレントプール採用について知る機会を得たのです。以前から、採用活動を通して蓄積されてきた膨大な候補者情報をどうにか活用できないかと考えていました。そこで、強い興味を持ったのです。

そのなかで、MyTalentを導入した理由を教えてください。

西森氏:

一番の決め手は、タレントプール採用の成功に向け、伴走してくれる支援体制です。弊社が以前より利用している採用管理システムにも、タレントプール機能はあります。しかし弊社のリクルーターは通常業務とは別の取り組みもしています。そのため、なかなか新しい機能の活用までは手が回っていませんでした。MyTalentは、候補者データの取り込みから、スカウト文面の提案、スカウト代行もしてくださいます。そこが非常に魅力でした。

また、過去の内定辞退者の掘り起こし・ナーチャリングといった、採用マーケティングのノウハウがある点も頼もしかったです。私自身、どうしても当社に入社して頂きたい内定辞退者の方に、何度かアプローチをしたことがあります。しかしどのようなタイミングで、どうアプローチするのがいいのかノウハウがなく、応募や選考にはなかなかつながりませんでした。そもそも、「内定辞退となったが、ぜひ入社して頂きたい」という方がいたとしても、社内の採用部のリソースだけで追い続けるのは限界があります。そこで、掘り起こしやナーチャリングをシステマチックにする方法がないかと考えていました。MyTalentは、私たちが抱える悩みに応えてくれる機能や体制があったのです。

転職潜在層へ単願でアプローチする手法を確立する──人材獲得競争を勝ち抜く、採用マーケティングの取り組みと展望

MyTalent導入後、どのような取り組みを行いましたか?

西森氏:

まず、2年から3年以上前の内定辞退者のデータを登録しました。毎月平均50名ほど、年間600名近くのデータがあります。

登録した方々には、カジュアル面談のご案内や、それぞれの属性に合ったインタビュー記事をお送りしています。キャリア採用のホームページを一新した際、20代から50代のエンジニアのインタビュー記事を作成しました。そのため、さまざまな年齢やライフステージに合った情報をお送りすることができます。選考を一度受けた方が「現在の事業や仕事についてまた聞きたい」と応募してくださることもあるため、1つでも多く弊社に目を向けていただける情報を取り揃えておくことが大切だと考えています。

採用マーケティングを取り組み始めて約半年ですが、成果を教えてください。

西森氏:

この半年で内定3名、採用決定1名という成果が出ています。短期間で採用創出ができることは、良い意味での驚きでした。新しい採用チャネルを創り上げることは容易ではありませんが、採用が決まったことで「いける」という手応えがあります。(※2023年9月時点現在では10名内定、7名入社決定)

採用決定した方は、実は7年前と1年前に弊社の選考を受けていらっしゃった方でした。もともと弊社に良いイメージを持ってくださっており、スキルの高い方のため私たちとしてもぜひご入社いただきたいと考えていました。以前は給与面だけがネックで辞退となっていたのですが、弊社の制度が改定されたことで納得いただける待遇の提示ができるようになり、入社へとつながったのです。

会社の制度や求職者のライフステージは変わっていきますから、以前は内定辞退の大きな理由となったことも、現在はクリアされているかもしれません。だからこそ、選考時の候補者体験を良いものにすることは大切ですね。こうして、7年越しの入社につながることもあるのですから。

定性的な成果や所感についてはいかがでしょうか。

西森氏:

エージェントや求人媒体からの応募の場合、どうしても他社とバッティングしてしまいます。エンジニアやDX人材の獲得競争が激しい昨今では、他社とバッティングすることなく、転職潜在層へ単願でアプローチできるデータベースや手法を確立することは、求める人材を獲得するために不可欠だと感じています。

最後に、採用マーケティングの今後の展望を教えてください。

西森氏:

タレントプール採用を、新たな採用チャネルとして確立したいです。スカウトの送付からカジュアル面談、内定、そして決定まで、改善点はまだ多くあります。そこを一つひとつクリアにすることで、決定人数を半年に2人、3人と確実に上げ、将来的には各支店で1人ずつ採用できるような状態を目指しています。

金剛氏:

採用全般において、私たちは進化せねばなりません。「当事者意識を持った組織にしよう」と、よく伝えながら進めているのですが、どうしてもこれまでの延長線上の採用手法がメインとなっています。これからは、新しい手法の探索を積極的に行い、採用手法を進化させていかねば、市場で勝ち残っていくことはできないと感じています。だからこそ、新しい手法をトライアンドエラーしていきたいですね。日々進化し柔軟な対応をすることで、採用活動も採用組織も常に変革していきたいです。

編集後記

年間数百名という高い採用目標に向けて、採用マーケティングに注力するテクノプロ・IT社様の導入事例をお届けしました。これまでさまざまな採用手法に取り組む中で、膨大な情報が蓄積されているが特に活用はしていないという企業は、意外と多いのではないでしょうか。テクノプロ・IT社様は、それらの情報をしっかりと資産として活用し、過去内定辞退者にアプローチ。MyTalent導入後、半年ほどで確かな手応えを感じていらっしゃいました。
MyTalentでは、タレントプールに関わるさまざまな機能と伴走体制を整えてご支援をいたします。採用マーケティングや、タレントプール採用に取り組みたいという方は、ぜひお声掛けください。

監修者情報

監修 | TalentX Lab.編集部
この記事は株式会社TalentXが運営するTalentX Lab.の編集部が監修しています。TalentX Lab.は株式会社TalentXが運営するタレントアクイジションを科学するメディアです。自社の採用戦略を設計し、転職潜在層から応募獲得、魅力付け、入社後活躍につなげるためのタレントアクイジション事例やノウハウを発信しています。記事内容にご質問などがございましたら、こちらよりご連絡ください。

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