人材競争がますます激化し、各社が優秀人材の獲得にしのぎを削る場面に突入しています。優秀人材に効果的にアプローチし、他社とバッティングせずに人材獲得ができる手法である採用マーケティングですが、その土台となるのは「EVP(Employee Value Proposition)」。これは”従業員価値提案”を示しており、各企業が優秀人材を獲得するための一助になりえます。
本記事では、読者の皆様が自社のEVPを効果的に策定するため、具体的行動まで落とし込んだフレームワークシートをご紹介します。求職者から選ばれる企業になりたい方や、リアルな自社の価値をフレームワークシートによって確認したい方は、ぜひ本資料をご参照ください。
EVPとは何か？
EVPとは、「Employee Value Proposition（エンプロイー・バリュー・プロポジション）」のことで、従業員価値提案という意味です。企業が従業員に提供できる価値を言語化するものになります。
従来は「Employee Branding（エンプロイー・ブランディング）」、つまり採用ブランディングを定義することが一般的でした。しかし、候補者が企業に抱くブランドイメージでいうと、「大手だから福利厚生が充実していそう」「若手から活躍できそう」など、やや抽象的になってしまいます。
EVPは、よりその会社で働く従業員の具体的なメリットが提示されているものです。候補者が抱くブランドイメージとは異なり、社内の従業員に対して提供しているリアルな価値と、社外の候補者に対して発信する価値を一貫して設計していくことが重要なポイントになります。
WORCSフレームワークの概要
WORCSは、EVPを効果的に策定するためのフレームワークであり、以下の5つの要素で構成されています。
- Work Environment（はたらく環境）
- Opportunity（成長機会）
- Rewards（報酬）
- Culture（文化）
- Strategy（戦略）
それぞれの要素について詳しく見ていきましょう。
Work Environment（はたらく環境）
職場環境は、従業員の満足度と生産性に大きな影響を与えます。良好な職場環境を提供することは、従業員の幸福感を高め、離職率を下げるために重要です。
Opportunity（成長機会）
従業員が成長を感じられる機会を提供することは、モチベーションを高め、長期的な従業員の維持に繋がります。
Rewards（報酬）
適切な報酬は、従業員の努力を正当に評価し、モチベーションを維持するために不可欠です。
Culture（文化）
企業文化は、従業員の働きがいや企業へのロイヤルティに大きな影響を与えます。ポジティブで包容力のある文化を築くことが重要です。
Strategy（戦略）
EVPの成功には、企業全体の戦略と一致することが重要です。戦略的なアプローチにより、EVPは企業のビジョンとミッションを支えるものとなります。
WORCSフレームワークの実践
ステップ1: 現状分析
まず、現状のEVPを評価し、どの要素が強みで、どの要素が改善の余地があるかを明らかにします。
ステップ2: 目標設定
次に、改善すべき領域を基に、具体的な目標を設定します。これには、短期的な目標と長期的な目標の両方が含まれます。
ステップ3: アクションプランの策定
設定した目標に基づき、具体的なアクションプランを策定します。このプランは、各要素ごとに具体的な施策を含むべきです。
ステップ4: 実行とモニタリング
アクションプランを実行し、その進捗を定期的にモニタリングします。必要に応じて、計画を修正しながら進めます。
ステップ5: 評価と改善
最後に、実行結果を評価し、成功した点と改善が必要な点を分析します。このフィードバックを基に、さらにEVPを強化していきます。
EVP策定のフレームワーク「WORCS」
その他、本資料では、EVPを策定し、採用マーケティングに実践している実際の事例もご紹介しています。EVP策定のフレームワーク「WORCS」は、企業が従業員に提供する価値を体系的に整理し、強化するための強力なツールです。適切に導入することで、優秀な人材の採用と保持、企業ブランドの強化に寄与します。現代の競争激しい市場で成功するために、WORCSを活用して強力なEVPを構築しましょう。
詳細は下記よりご確認ください。
監修者情報
監修 | TalentX Lab.編集部
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